短歌連作「うずのなかで」
コロナ禍で病んだら高校生ぶりに短歌がぽんぽん浮かんできたので、ここに供養します。
1. わたしが死ねば数字が増えるだけなのに1より意味を持つひともいる
2.デマなんて判っていても買う人がコロナ時代のライオンとなる
3.出かけるなとカメラの前で請うひとの白い布からはみ出たよゆう
4.生命の軽さをのどに突きつけて満員電車に今日も揺られり
5.等しさは違いを生んで十万の使い道から浮きあがるもの
6.体重が減れば減るほどコロナ禍のない世界線のわたしが太る
7.三ヶ月会えずじまいのひとびとの顔を眺めつ泣く夏の午後
8.あのひとに寄り添えなくて雨の日の距離を再現して生きてゆく
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