20代男性の【育休で社会と離れ不安】をコーチングするとしたら?
😞 今回は、相談者が「育休という状況に振り回されている」事例です…🙂行動の選択理論でコーチング人生案内#158
✅次のようなプロセスで、相談者の答えを引き出す質問、コーチングの展開を考えてみました💦
▶︎ 相談者の「困りごと」をまとめてみると
・育休により、これまでの社会とのつながりが全くないことが不安で、困っている。
・言葉の通じない子どもを一日中相手にしていることもストレスで、困っている。
・家事育児のスキルが少し身に付いた程度で、(身についたこともあまりなく)自己嫌悪に陥ることもあり、せわしなく働いていた方がよかったのかと思えて、困っている。
▶︎ 相談者の「困りごと」を「願いごと」に転換してみると
・育休においても、社会との繋がりを持ちたい。
・育児のストレスを軽くしたい。
・育児休業中にも、これからの役に立つことを身に付けられるようにしたい。(推測)
▶︎ 相談者の困りごとのパターンを考えてみると
願いごとが叶わない、願いごとが不明確
相手(幼児)や状況(育児休業)に振り回されている
「自分」に自分が振り回されている
(注:この場合の「自分」は、自分の気分や感情、喪失感、記憶、思い込み、もう一人のダメな自分、完璧主義の自分など指します)
🚩 以上をふまえて、次の質問や展開を考えました
・20代で、会社で早朝から夜遅くまで仕事していたところ、育児休業をとることができたことは、中長期の目で見たとき、大変な幸運なように思われます。ぜひ、子育てはもちろんのこと、できるだけ有意義なものにしたい、というあなたのお気持ちを大事にされてください。
・子育ても、一種のセルフマネジメント(自分が持つ、体力や、時間、お金、情報、経験、人間関係等の資源のやりくり)だと考えれば、あなたは、食事の準備や片付け、洗濯、掃除などの家事全般やおむつ替え、入浴、絵本の読み聞かせなど、娘の成長に喜びを感じながら、段取りよく、マネジメントをされていると思います。
・そのような中で、あなたが望まれている、「社会とのつながり」「身につけたいこと」「自分が理想とする育児休業のあり方」などが、具体的にどういうものかが、今一つ、よくわかりません。
これらの点について、それぞれ、あなたが考えていらっしゃる、できるだけ具体的なことを挙げてみてください。
・「会社でせわしなく働いていた方がよかった」とも、思われているようですが、「会社でせわしなく働くこと」によって、あなたは、具体的に、どんなことが得られると思われているのでしょうか?
・育児休業が終わったときには、「かけがえのない時間だったと振り返れる」と思われているようですが、どのような意味で、「かえがえのない時間」だったとして、振り返ることができることを、あなたは望まれているのですか?
将来振り返ったとき、育児休業では、こんなことができた、あんなことができたと、具体的に、どんなことができたと振り返ることができれば、満足できそうですか?
・奥さんとのこと、奥さんとの関係も含めて、「あなたの育児休業」がどのような時間であることを、あなたは望まれているのでしょうか。
一方で、奥さんは、どのようなことを望んでいらっしゃるのですか?
・以上のようなことを考えたとき、ちょっと変わった質問で、答えにくいかもしれませんが、今のあなたの「育児休業」の点数を付けるとしたら、10点満点で、何点くらい付けられそうですか?
・そして、あなたとしては、10点満点を目ざすのは、なかなか難しいかもしれませんが、現実的なところで、何点くらいのものにしたいですか?
・その点数に上がるためには、具体的に、今の状況に、何が加わったり、何が今と違うようになれば、あなたとして、その点数を付けられそうですか?
いろいろな観点から、幅広く、どんなことでも10コ以上、挙げてみてください。
・そして、もし、その点数に上げられることが、既に分っているとしたら、手始めに、一番簡単なことでかまわないのですが、どんなことを、早速してみたいですか?
・会社で働くことと、育児休業とでは、状況はかなり異なると思いますが、育児休業の今でも、あなたしだいでコントロールできる「あなたの自由域」は、相当広いものがあるように思えます。
ぜひそこで、あなたが望まれる、様々な願いごとの実現に、近づいていかれることを、応援しています。
・そのような、あなたが望まれていることを、少しずつでも実現して行けそうなとき、「子育てのストレス」については、今とどんな変化がありそうですか?
・以上のようなことを、ここまで考えられて、どんなことに気がつかれましたか?
今回は、以上です。
✅参考:回答者(大日向雅美さん)の言葉です💖
✅ 以下、選択理論コーチングの補足です。
😋 筆者独自の見解や表現も入っています.
1,相談者が満たせると幸せ感が増えそうな基本的欲求
愛所属の欲求(愛したい、愛されたい、仲間でありたい、仲間がほしい)
力・自己価値の欲求(自分が価値ある存在でありたい、認められたい、自分を認めたい)
自由の欲求(自由でありたい、自由にしたい)
楽しみの欲求(楽しみたい、学びたい、追求したい)
生存の欲求(生存に必要なことを満たしたい)
2,選択理論コーチングの基本的な三角モデル
3,今回使った「選択理論の考え方のエッセンス」
🌻 選択理論の第1の原理
・自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択できるし、変えられる、と考えましょう。
・自分には、未来に向って自分が幸せになるために行動する責任がある、と考えましょう。
🌻 「外的コントロールの心理」から「内的コントロールの考え方」に転換
・変わろうとしない相手(変えられない状況、環境)に、自分が振り回されていることに気づきましょう。
・自分は自分なりに、相手は相手なりに、それぞれが「精一杯の行動」をしていると考えましょう。
・同じするなら、いやいやでなく進んでする方が自分のコントロール感も高く自由度も広がると考えましょう。
🌻 相手の内的コントロールと行動、願望、欲求充足
・相手の行動も、自分のと同じく、ニーズや価値観、欲求を満たすための精一杯の行動なのだと考えましょう。
・相手が満たせていない、相手にとって大事なニーズや価値観が何かを考えましょう。
・「相手がしてほしい行動で自分がしてあげられること」があれば、積極的に協力し貢献しましょう。
・「人間関係を育む行動」を習慣にしましょう。具体的には、傾聴する、支援する、勇気づける、信頼する、受け容れる、尊敬する、意見の違いは交渉する、などの行動です。
🌻 自分の「現状の知覚と願望」
・自分は今、人生やキャリアのどのようなステージにいて(入って)、未来(次のステージ)に向って何を望んでいるかを具体的に考えてみましょう。
🌻 相手との人間関係(具体的やりとり)の願望-人間関係の距離感
・自分は相手(職場、グループ)との関係で、未来に向って、どのような距離感で、具体的にどのようなやりとりができる関係(叉はしない関係)でありたいのか(自分の立ち位置をどこにするのか)、そして、そうであることによって、自分は相手とどのような人間関係を得たいのかを考えましょう。
🌻 自分の「自分」との関係
・もう一人の「自分」も、「自分なりに精一杯がんばっているんだ」と考えましょう。そして、もう一人の「自分」の心の声を聴き、応援者として励まし、勇気づけてあげましょう。
(注:ここでいう「自分」は、自分の気分や感情、喪失感、記憶、思い込み、もう一人のダメな自分、完璧主義の自分などを指すものとします)
🌻 自分の欲求充足
・自分が満たせていない、自分にとって大切なニーズや価値観、欲求が何か、を考えましょう。
🌻 現在とっている行動とこれからの行動プラン
・自分が願っていることのために、今どんな行動をしているか、それをしていて実現できそうか、どんな新しい行動ができるかを考えてみましょう。
🌸<選択理論でコーチング塾のご案内>
将来に向けての、自分の社会活動のプラットフォームとして、「選択理論でコーチング塾」のサイトを立ち上げました。選択理論とコーチングについても、わかりやすく紹介しています。よかったら訪問してみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?