Sawabon🇮🇹シチリア暮らしパレルモの平日
地球はどこでも1日24時間ではないーイタリア12時間、日本36時間
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地球はどこでも1日24時間ではないーイタリア12時間、日本36時間

Sawabon🇮🇹シチリア暮らしパレルモの平日

郵便局、銀行、病院、その他…イタリアで、生活に必要な「何か」をしようと思うと、それはひとつの「大仕事」。

日本であれば、郵便局や銀行なんて”何かのついで”に寄るところだったと思うんだけど、イタリアでは一日の大仕事になることもあります。

予約を取ったりするのもややこしくて面倒だったりもするし、現地に到着した後は、行列に並んだり、担当者が約束の時間にいなかったり。必要な手続きが終了するまで30分程度で済めば奇跡のようなもので、場合によっては半日…もしくは以上、ヘタすると何日かかかることだって、さして珍しいことでもありません。

日本では…午前中に郵便局と銀行行って、ランチの後、歯医者さんに行って、あの店でアレ買って、美容院に行ってから、夜ゴハンの待ち合わせにも遅刻しないで到着しちゃう。

などという過酷でミラクルなスケジュールをサラリとこなしてた気がしますが、

イタリアでは…午前中に郵便局。

以上w。

かかる時間があまりにも読めないので、他の予定を入れる気にもならず(後の調整が面倒くさくなるだけだから)、かつ公共機関的なところに関わると、体力以上に精神的疲労も大きいので、午後はちょっとお昼寝でもしたくなりますから、相当ムリして入れなければならない予定以外は、入れない。

と、いう処世術がイタリア暮らしをするうちに身についてきます。

そうすると、どうなるか。

はい、一日の間にできることが、とてつもなく少なくなります!

まるで1日が12時間くらいしかないような?イタリアも日本も、1日は24時間のはずなのに。なんなら日本では、1日36時間くらいあるんじゃないかと思えるほどに、予定を詰め込めますよねぇ。

しかしまぁ、自分ひとりだけが「こんな目」に合っているわけではなく、このイタリア社会と関わっているほとんどの人が(特別なコネを有効活用している人を除く)、そんな不都合の中にいるので、誰も急いだり、せかしたりしないのが、またご愛嬌です。

この不都合は、私のせいでもアナタのせいでもないのだから、急かしたって仕方ないでしょうよ。ってなもんで、全体的に「だって、しょうがないじゃ~ん」というポカーンとした雰囲気に満ちている…のが、素敵ですw。

(たまにキレてる人とかいるけど、気分転換程度に思われるケースも多い。それでも、うまい具合にゴネると早まったり無理が通ったりすることはあるので、ただのうるさい人になるか、ゴネ得を勝ち得るか。その辺のサジ加減についてはまた別途)

そんな様子をはたから見ると、「のんびりしてていいねぇ、イタリア。」となるのかと思うんだけど、のんびりしてるというよりは、しょうがない。って、実は諦めてる感が強い。ってことに、多分、何かしらで深くイタリアと関わったことがある人なら、知ってると思います。

あ、でも悲壮感たっぷりに諦めてるわけではなく、どうせ急いだって何かできるわけでもないし、じゃ、海でも行っとくか!みたいな陽気さはやっぱりあるから、「のんびりしてて、いいねぇ」なのかもですがw。

社会全体が「きちんとしよう」と一丸となり、「うまくいって当たり前」のお膳立てを先に整えられちゃってたりすると、そりゃもう、うまくいかなかったら、「何?何が悪かったの?私はどうすればよかったの?」と、内省するほかなくなりますから、それもまた大変。

イタリアの社会は、何ごともスムーズに行かないのが当たり前

スムーズに行かない理由も、季節的なもの(バカンス時期とか)や天気(雨が降って頭痛がするとか)、人のやる気や気分(これはとても大事なこと)、お腹の空き具合(さらに大事なことw)…など、有機的な理由も言い訳になり、最悪「だって、私のせいじゃないもん」で済むので、ある意味ヒトに優しい社会だなと思います・笑。

逆に考えれば、社会からのプレッシャー…ゼロだから。

明らかに、日本にいるときより1日にできることは相当減りましたが(私のせいではないw)、だからと言って、個人的にはそれほど問題になることもないので、ま、いっか。で日々過ごしてます。

1日24時間は地球全体で一緒のはずなのに、社会それぞれで流れる速さって違うんですよね。

社会に合わせるのは社会人として仕方がないこととは思いつつ、好きな流れの速さが、社会の求める速さとは違う場合もありますから、そんなときは、ストレスですよね。

イタリアの遅さも日本の速さも、私はどっちも好きだし、どっちも疲れるときがあるのが、正直なところ。

行ったり来たり、日本人とイタリア人の間で仕事をしてると、この極端な速度の差を如実に感じて翻弄されるので、時折、イタリアと日本のちょうど間くらいの速さの国はどこだろかー?と遠い気持ちになっちゃったりしますが、どこにいても自分の好きなペースが保てる時間と空間が、一日のうちに少しでも確保できれば、どこでも一緒かもしれないな。とも思ったりもします。

皆さんは、どんな時間の流れが好きですか?

ーーーーーーーーーーーーーーここまで転載記事。

イタリアも、南と北とだいぶ時間の流れは異なるものです。

ローマに住んでいた時に、1日で日本の半分くらいしか物事が進まないと嘆いておりましたが、さらに南下して、シチリアの悠久な時の流れにすっかりハマりこんでみると…。

ゆったりと堂々と時を刻むシチリアの1日は、豊かな恵みをしみじみと味わい、そして刻々と変わる地中海の太陽の傾きが風景に与える、美しい変化に感嘆する時間なども必要になるので…多分1日6時間くらいしかないことを知りました。

シチリア、良いところですw。

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Sawabon🇮🇹シチリア暮らしパレルモの平日
在伊21年のシチリア州都パレルモ在住のライター/コーディネーター/通訳。慶応卒で無駄に理系。日々の暮らしやそこで見える日伊比較、犬愛を綴るブログ(ボン先輩は今日もご機嫌-ワンコとシチリア暮らしパレルモの平日▶︎ https://bonsenpai.com/)の裏コラム・エッセイ版