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『神血の救世主』67話「VS魔獣殺し③」感想

こんにちは、沢です。
このnoteは読んだ漫画の感想を書いています。

原作:江藤俊司先生、作画:疾狼先生の『神血の救世主』67話の感想です。


Story

"魔獣殺し"イルラックに猛攻を仕掛けた比良坂だったが、決定打を与えることはできなかった。遠距離攻撃が通じず、強固な鎧に守られたイルラックに、新たな力を得た雨宮爽香が挑むーー!

防VS速

前回、イルラックはスキル「緑の外套」で射撃攻撃のダメージを95%カットしていたことが判明しましたが、加えて、黄金騎士の鎧はあらゆる攻撃のダメージを半減する効果と、HP回復のパッシブスキルをも持っていることがルドウィーグの説明で判明します。

鎧を身につけている意味が強まったというか、遠距離攻撃に強いので倒すためには近づかないとならず、近づいても強固な鎧を持っていて……という、まさに番人的な役割を持つ黄金騎士たちの設定がさらに好きになります。

その"防"に挑むのは、キリムのもとで雷のスキルを強化した爽香です。
前回の感想で「爽香がキリムの弟子になったのを見落としていたかも」というようなことを書きましたが、今回しっかり描かれているので初出しだったのかもしれません。再読の際にしっかり確認します。

力ではなく、速度(手数)で挑むというのが好きだし、力で攻めるのは前回の比良坂がやっているので、戦いのバリエーションが色々見れて楽しいです。

モード「八色雷公」

8体の小さいキリムと一緒にどう戦うのかが気になっていましたが、爽香の肉体が強化される状態変化(モードチェンジ)でした。
髪の色が雷のように発光した見た目に変化するのが格好良いですが、8色のキリムの影響で雷の色が多数あるのが、透晴の持っている虹の要素とシンクロしていて、やっぱり彼女が相棒なんだ…!と嬉しくなりました
事実、透晴も「最初の仲間」と言ってくれていますし。

黄金級の淵上を驚かせるほど強くなっているのも「一緒に強くなろうよ」の約束の延長線上にあって泣けます……。爽香の活躍は、あえて透晴とのコミュニケーションが少ないことで、逆に伝わってくるものが多いように感じます。

強化のうち「速度1000%」が最高です。
数字のインパクトもそうですが、爽香自身の基礎能力のスピードが上がるほど、1000%のバフが強くなっていくのが好き…!

タイムリミット10秒の高速戦闘

今回の肝の戦闘描写なんですが、全然上手く読み取れなくて申し訳なくなったという話です。

というのも、僕はそこにある文字情報しか読み取れないので、スピード感がわからず、自分の読み方が勿体ないと感じた回でした。
爽香が攻撃している情報と、タイムスタンプの情報があるけど、それを映像として繋げられらない/再生できない読み方をしているので……。

漫画やWEBTOONを動画みたいに読める人って、実際に全体の流れを10秒間で組み立てて攻防を再生?できるんですかね。

Twitterでアンケート取ってみています。

この一言!

…何それ ズル〜〜…
「ズ…ズルって言うな…!!」

『神血の救世主』67話より 雨宮爽香&ルドウィーグ 

何気ない一言なんですが、誰に対しても平等なのが爽香っぽいなと思いました。これを黄金騎士の団長に言えるのが爽香っぽい!とも言えます。
序盤の透晴への接し方もそうで、ボロボロの格好をした得体の知れない人物に対してグイグイと距離を詰めてきた頃を思い出すというか、こういう気持ちの良い人物だよね、というキャラクター像がしっかり固まった気がします。

対して、説明が何もわかっていないのか、だんまりを決め込む比良坂が最高です。何とも言えない表情をしており、今週一番好きなコマです。
戦いの説明に限ってはスッと入ってくるんだろうか……?

この設定!

速度において雷(おまえ)を上回る者はいまい」

『神血の救世主』67話より ルドウィーグ 

力押しは比良坂、高速戦闘は爽香、というように各々の役割がはっきりしてきたのかなと思います。
そうなるとサーヤの戦闘スタイルは別の方向に確立されていくと思われるので、どういう戦い方に特化していくのか(あるいはオールラウンダーなのか)が楽しみです!

カリオンが言った「戦士」(バカ)も重要な表現のように思います(ヴァンキッシュ達からキリムへの印象で「バカ」の表現方法が三通りあるの、いいですね。)。ジョブ的な意味合いで言ってそうな気もして、こういう性格ならこのジョブ!というのもハッキリしてきたら面白いのかなと。

また、連動する要素として

「『透晴の切り札は次の災いのために極力使うな』がヴァンさんの指示」

『神血の救世主』67話より 雨宮爽香 

透晴の役割もより重要になっていっていますね。
いかに奥の手を封じつつ前進できるかも鍵になってきそうでワクワクします。

パーティーメンバーが増えてきて、総力戦ではありつつも今回は比良坂と爽香がメインアタッカーですし、イルラック以降も「誰と誰のコンビネーションで戦うのか」が楽しみな要素になりました。
1章のボス戦はどうしても「フィニッシャーは透晴」となっていたのが2章は変わってきそうで、中期連載作品になってきたんだな……と読者視点でも考えてしまいました。

書ける場所がなかったので最後に触れますが、敷島たち後衛チームも合流の気配があるので、今回の戦闘で何か活躍をするのか、比良坂との再会をするだけなのかも気になるところです。成瀬が比良坂を推しているので、成瀬の活躍がイルラックに勝つ要因になったら熱い!と思ってしまうのは、僕も比良坂のオタクだからなのかもしれません。
また、比良坂の復活を受けて敷島の目がすごくキラキラしているのが好きです。成瀬に釣られて……ではなく、敷島自身の喜びの大きさなのかなと。

透晴チームが変身で上手く戦っているので、イルラックも対比になるように何かが起きそうで引きにワクワクします…!次回も楽しみです。

お知らせ

Twitterやっています。

前回の感想ツイートを貼っておきます。95%カット……

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