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酔いどれ雑記 142 ヴィーナーシュニッツェル


さっき、ナイフとフォークの画像を探していたら、旅行中に食べたものの写真が色々出てきたのですが、ヘッダー画像もその1つでこちらはウィーン名物、ヴィーナーシュニッツェルです。子牛のカツレツ。ですが......正直この写真のシュニッツェルはイマイチでした。写真からして揚げすぎって分かりますかね。しかも付け合わせもテキトー。ただ芋がのっててパセリがこれまたテキトーにかかっている。私の経験による独断と偏見ですが、欧州であまり美味くない店って何故かパセリかカレー粉で味をごまかしてることが多いんですよね。とりあえず何でもカレー味にしておけみたいな。普通これ、カレー味にするか!?ってものにまで振りかけて出てきたときのガッカリ感......まぁ値段と釣り合っていてそれなりに美味しければなんでもいいのですけれど。

このシュニッツェルはウィーンのとある美術館内にあるレストランのですが、客は昼時だというのに私しかいなかったんですよね。そもそも、美術館にも人があまりいなかったんですけども。で、私が食事をしているとカメラを持った一人の女性が近づいてきて「こんにちは。私、イギリスのTime Out誌の記者なんですけど」とドイツ語で話しかけてきました。ちょっと待った!わたくし、ドイツ語はその程度しか理解できませんので「ドイツ語分からないんです、英語なら何とか......」と焦りながら言いました。女性は美術館とレストランの取材に来たのだけれど、客が全然いなくて困ってる。もしよければあなたの食事風景を撮ってもいいか?と訊いてきました。え、こんな姿を!?イギリスの有名なガイドブックに!? でもまぁいい、採用されるかも分からないし、載ったらそれはそれで面白いやと快諾(?)しました。結局載ったのかどうか確かめていませんが(ちなみに当時はTime Outはフリーペーパーではありませんでした)......。

ウィーンで高級店を除外して、ヴィーナーシュニッツェルが美味しかった店はカフェ・モーツァルトとクンストハウスウィーン内のレストランです。どちらも雰囲気も最高ですね。カフェ・モーツァルトはいかにもウィーンに来てる!という気分になれますし(いつも満席ぎみなのがあれですが)、クンストハウスウィーンはあのフンデルトヴァッサーのアートと植物に囲まれた空間でピアノの生演奏を聴きながらゆったりと食事や飲み物を楽しめますのでこれまた最高です。