「終バスにて」

夜遅くなって、ほとんど乗客のいない終バスに乗っているときの気持ちをずっと歌にしたかったのです。

ライブでも人気のある曲ですが、趣を変えて Calm South のボーカルの MiKU にリモートで歌ってもらいました。なんとイヤホンマイクとスマホのカメラ。最近の Android スマホは凄いね。
僕の歌っているバージョンはボソボソっていう感じなのでだいぶ違いますね。途中でバックで聴こえる鳥さんのかわいい鳴き声にも注目(耳?)。

  ・・・

「終バスにて」/詞・曲:セキヒロタカ

ラーメン屋の角を曲がると、
見慣れたバス停が見える。
もうここで降りることもない

温かな気持ちは箱にしまって
開けないように、見ないように

夜のバスは走る。
橋を渡り。街を巡って。
川を越え、角を曲がり。
いつもの道を

もうなにも、どうでもいい。
もうここが、どこでもいい
きっとぼくも、だれでもいいさ
ただ夜が、終わればいい

曇った窓を拭いた。
信号待ちのバスの中
横断歩道を渡る人は、
みんなどこに行くのだろう

陸橋を過ぎて、ぼくの街で降りた
知らない街のよう
バスが出て行く
赤いランプが小さくなる

きみがいたら、どうでもよかった
それ以外は、どうでもよかった
きっとぼくが、かわればよかったのさ
あの夜が、終わるまで

もうなにも、どうでもいい。
もうここが、どこでもいい
きっとぼくも、終わればいいさ
それで夜が、終わればいい。

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