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#doda_moto 転職イベント行ってきた

こんばんは。フリーランスでHR関係の仕事をしているさつきです。

今日はたまたまTwitterで見つけた、motoさんのトークイベントの抽選に当たり参加してきました。せっかく面白い内容だったのでレポします。

※元パーソルですが今回の主催側やmotoさんとは一切絡みがなく超個人的な主観に基づくレポです。録音NGだったのでスマホメモしたものをざっと書き起こししています。


転職したことがない人×転職を武器に年収上げてきた人

今日の参加者は250名~300名ほど。

ガラガラと大きなキャリーバックで泊りがけで来たような方、スーツ姿のリーマン、私と同世代くらいの女性が、八重洲のベルサールの会場にぎゅうぎゅうに詰められてイベントが開始しました。

「まずはじめに、この中で転職をしたことがない人?」
「副業している人ー?」
「転職を考えている人は?」

という質問から開始。1つ目、2つ目の質問はパラパラと、半数行かないくらいの方が挙手。3つ目の転職を考えている人、という質問では8割くらいの方が手を挙げていました。

まずはあの有名な軸ずらし転職について

motoさんと言えば、軸ずらし転職が有名です。

最初のトークはみんなが興味津々な「年収をあげるためには?」というテーマで話が展開開始。


転職で年収をアップするためには、軸ずらし転職と言って、
年収レンジや利益率が高い業界に行くのがいいよね。それで転職をしてきた。

でも大事なのは、本当に利益率が高い業界にいけば、必ずそこで高い給料もらえるんだっけ?ということ。

まずもって基本的に自分は何ができるのか
行こうとしてる会社で自分が何ができるのか?を明確化すべきだということ。

例えば、motoさんは長野出身でファーストキャリアはホームセンターでのレジ打ちだった。小売り業なので、商品を仕入れて売って、というビジネスの中で利益率は決して高くない。
ホームセンターで少しだけ人事をやった経験もあり、
そこから人材業界へ軸をずらして転職。

パーソルキャリアの編集長前に言うのもあれですが、
人材業は商品が人。人身売買なので利益率が高いよねとのこと。

ほかの業界より利益率が高いだろう、ということで
リクルートへ転職したとのこと。

ただ人材業界は結局、商品が人なので、売れる人を集めるのがとっても大変。であれば、もっと利益率の高い広告業界に軸をずらし転職をしよう、とステップアップしてきたとのこと。

どの業界だと利益率あがるのかな?という視点とともに
自分のやってきたことと(バリュー)を、行きたい業界(利益率の高い業界)で、どう活かせるんだっけ?と考えることが重要。

よくある話で、「介護業界は年収が低い。介護士は資格ありきの専門職なので、これを他の業界でどうやって活かすのか見当がつかない」というものがある。

たしかに、ニッチな業界、専門業、資格ありきの業界だと、
スキルや経験の使いまわしができないのでは?と見られがち。
でも、介護の話であれば、介護士だった知識を活かして介護用品を扱うメーカーにいくのはどうか、考えてみよう。

介護士という現場仕事の中で、どのような介護用品が売れるのか、というリアルなマーケティング感覚は養われているはず。その力を活かして、転職先に活かしていけばいいということ。

こうやって、自分の仕事と、転職先の業界の中で
どんどん共通点を見つけていく癖をつけておくと良い。

どんな仕事の中にも、他の仕事で活かせる共通項があるはず。
その共通点を見つけるために、日々転職サイトをながめてみたり、さまざまな情報に触れておくことが大事。


もうひとつの例として、motoさんがホームセンターから、広告代理店にいきなり行くのは大変だよね?間に別の業界経験をワンクッション入れるべきなのかな?という話があがった。

いや、ホームセンターでは、チラシを通して広告をやってるので、そこを活かして広告代理店にいくのはできる。ホームセンターのチラシのデザインを変えて商品の購買につなげる、来店数に繋げる、広告の出す頻度を変える、などその現場でやれることは必ずあるはず。


身近なことで、どれだけ(次の仕事で応用できる)要素を見つけていけるのか?次の業界にどのように接点があるか?という目線で、仕事をしてきたとのこと。

自分が求められている業界へいくこと

伸びしろのある業界に行く、という視点も大事だけれど、自分が求められてる環境へ行くことも非常に重要。

たとえば最近ではsaasビジネスが伸びていくな、という市場ニーズがある。自分が経理職で長年キャリアを築いてきたとする。

ここで、freeeのようなsaasの会計、経理向けのビジネスが展開される。会計に関するサービスなので、必ず経理に詳しい人を募集はじめるはずだよね。

このように、自分の知識がどこで使ってもらえるのか
今後どこが伸びていく業界なのかを、掛け合わせてウォッチしていくことが大事なんだよ、ということ。

年収で選ぶのか、それともやりたいことで選ぶのか

同じ業界の中でも年収水準が違うじゃない?

たとえば目の前に次の2社の内定があったとする。

A社…年収500万で自分のやりたい仕事
B社…年収800万でそこそこ自分のやりたいこと


こういうときって、motoさんはどうやって選びますか?という質問。

その答えは、やりたいことかどうか、ではなくて

A社とB社、どちらに入れば次の転職に活かせるのか?その会社に入ることで自分の値段がどれだけ上がり、どのような実績を積むことが出来るのか?という視点で選ぶとのこと。

年収を多少落としたとしても、それ(実績や自分の得たい経験)が得られる場所なら迷わずに行く、
目先のやりたいことや、年収にとらわれないで選ぶ。


転職はあくまでも手段

転職は投資。

いつまで軸ずらし転職をしていくのか

でもいつまでこのまま転職していくの?何度も転職をして、いわゆる安定とか、落ち着くという考えはないのか、という質問。


motoさんは、自己実現をどこにおくかの問題だと言っていた。

自己実現を求めて、転職をしている。
その都度の自分のステージにあわせて場所を変えているだけで、その会社を辞めるために(今の)会社にいるわけではない。


年収=自己実現?

年収のことを、昔はベラベラ言わなかったよね、という話。

今でもそうだけれど、面接の時に希望年収を伝えるのはタブーである。

motoさんは転職のときに、どうやって希望年収を言うのか?

まずもって、会っていきなり「年収1500万じゃなきゃだめです」とは、さすがに言わないとのこと。


まずは擦り合わせをすることが大事だよねと。

こちら(企業側)のオーダー(求職者に求めること)はこれで
私(求職者)のバリュー(提供できる価値)はこれだから…と擦り合わせてから、年収の話をするようにしている

motoさんが、年収軸で転職をしていることははっきり言うけど
お金の話からするわけではない

人事担当者も意外と、求職者にお金の話をしてほしいと思っていたりする。面接のときは「現状より収入が落ちなければいいです…」と言っている人に内定を出して、いざオファーレター出すタイミングで、やっぱり年収が低いから内定を受けられないとか後から言わないで欲しいよね、とのこと。

転職をするなら、
もっと年収のことを言っても良いんだよ

働く上で大事にしていることはお金が1番?

motoさんが働く上でなにを大事にしてるの?という話。

個人の軸で言えば、年収軸ではある。
でもビジネスマン、サラリーマンとして考えるとお金は3番目くらい

じゃあ1番大事にしているのは?

それは会社のミッション、ビジョン。
自分がこぎたい船に乗らないとバリュー(個人の力や価値)は出ないよね。


だからやらされ仕事はやっちゃだめ
この会社をでかくしたい、という想いが1番大事とのこと。

自分が心底やりたいって想いがあれば
結果的に、実績がついてくるもの。

経験資産
お金だけではなく、あの時あれやっといて良かったなと思えるように、どの船に乗るか?が凄く大事。


2番目に大事なこと、

それは人が大事、
誰と働くかが大事
とのこと。
多少なりお金が我慢できるのは、人が合うところだよね。

1 ミッション、ビジョン
2 人
3 お金

この順番で意識して転職先を決める。

ただ1つ補足すると、年収があまりにも最低基準(普通に生活できる一般的なレベルなど)を満たしていないのはしんどい。
(ここでは衛生基準と言っていた)

これだけ稼いでて本業って必要なの?

こんだけ稼いでて本業いる?という質問。

motoさんは20歳の短大卒からずっと働いてきた、その12年間の経験資産を換金したのが副業だと思っているそう。

副業はボーナス的に入ってきただけと思っている(つまり副業はあくまでもセカンドで本業が主軸)
それよりも社会から見たときの自分を意識しているから、本業をやる。

組織のなかで働いて発揮できること、求められる力と
副業として個人で発揮できる力は別物
だよね。


会社に依存しすぎない働き方・営業スタイル

最近の働き方について。

motoさんは広告の会社で営業部長をして、現場に出ることもあり営業をしている。

前々から、会社の看板に寄っ掛からないように意識してきた。

常にマーケットから自分が求められるようになるにはどうしたらいいのか?と考えてきた。

会社に依存しすぎないことが大事。
たとえば、リクルートだから、という安心感やおごりをなくさなきゃだめだよね。

個人としてのバリューってなんだっけ?
と見つめていくようにしている。

よく、新卒の頃に「商品力に頼らず成長したい」って皆言ってたよね?会社の商品に頼らず「私」で買って欲しいから、だから無形商材の営業がいいんだと、そんなことを言って営業職を選ぶ人って多いよね。


会社の看板じゃなくて自分で売ること、これが大事だって皆わかっているはず。

でも、自社の商品が悪いと「この商品が良くないから売れないんです」と言いだすのはなんでだろう。これって他責なんだよね。


商品のせいにする、このサービスが悪い、そこで終わったら意味がない。

じゃあなんなの?そのサービス変えないの?
商品が悪いと言うならば、その商品の悪いところを変えるように提案をして、変えた商品を実際に売ってきて証明すればいいだけだよね。

組織のせいにしないこと、
誰もやらないところをやることに、結局価値がある
んだよ。


できない理由を考えないように意識をしている。

社長に手紙を届けた話(できないを言い訳にしない)

リクルートからベンチャーに行ったとき、やっぱり会社の看板が無くてうまくアポが取れない時期があった。

そこで、社長に直接手紙を届けるには?ということを考えた。

普通だったら、「社長は手紙なんか読まないわ、手紙送っても届かない」と、できない理由を探すだろう。

でもその逆で、
どういう手紙なら社長にいくのかな?を追及した。
追求していくと、豪華な封筒で、女性の個人の宛名で書いてみると良いな、など色々発見があり、実際に楽天の社長に送ったら届いた、だからそのままやろう!と決めて、社長アポを取っていったんだ。

できない理由を並べない
どうやったらできるのかな?を考える


DMの開封率は何パーセントだっけ?どの範囲でGPSをとるのか

どの視点で物事を見ていくのか、GPSのピンをどこに刺して、どの範囲で物事を見ていくのかという話

DMの例をあげる。
日々メールボックスにたくさん送られてくるダイレクトメール。ものによっては1パーセントくらいしか開かれないよね。

でも実は、メール文化の裏側では紙のDMが流行ってる
チラシ、ポスティングが実はめっちゃ見られるということ。
いまだにポスト入ってると見ますよね?

わざわざ普通の会社がDM送る理由がある
あえてこの時代だからこそ紙を送るのだ

そういった視点、物事への向き合い方、外からの情報ってどう持ってくるのか?ここで気を付けたいのが自分のGPSの取り方。

自分がここにいて、

東京の広さで情報をとるのか、日本全体の中での自分で見るのか?はたまた世界中の中での今この地点でのGPSを見るのか?


多くの方は、社内のGPSだけになっている。狭いよね。

転職サービスと向き合う、利用する

まず転職エージェントは時間をとって会いに行けばいいし
転職サイトは登録するべきだよね。


ゼネラルでやっているエージェントの方が
いろいろな業界の中から提案してくれるのでおすすめ。

エージェントは健康診断の感覚で定期的に行っている
どこが悪いですか?ってお医者さんに聞くみたいにエージェント行けば良いとのこと。

多くの方は、社内にしかピン(GPSの例)がないので
自分の良さに気付かないことも多い
だからこそアドバイザーに聞いてみて、他者から見た自分の評価を知ることが大事。

営業職であるあるの話。

社内でMVP!年間5000万円売りました!のAさん
MVPにはならずそこそこ3500万ほど売れてたBさん

ぶっちゃけ後者も優秀なことはよくあるし、
5000万円のAさんの実績は上司のコネとか、引継ぎでたまたま大型受注したとかって可能性もある。
一方Bさんが3500万を、コツコツ自分の手法でやってきたのであれば、Bさんが市場で評価されることはよくある話。


転職サイトに登録した時も、全部他責にしないこと。
よく、転職サイトでこんな(微妙な)企業からしかスカウトがこないと嘆いている人がいるが、それは自分にバリュー(市場価値)がないからだよね。

あと、受けに行く前から「転職しようか悩んでる」
って人が多いけど、これはとりあえず受けてみなよ、ということ。

悩むなら転職エージェントに行けばいいし、極端な話、内定が出たら行かなきゃいけないと思ってる人も多い。

これって大前提、日本の中でいまだに

雇用をする
雇用をされる

雇用をしてもらうという感覚が強いからなんだろう。

内定を辞退をするのはけしからん!
って、言う気持ちもわかるけど、内定辞退しても別に良い。
(ただし礼儀は大事だけどね)

転職するかどうか悩むなら
まずは転職活動すれば良くて。
転職活動してだめ(全然受からないとか、自分のスキルが足りないと気付いたら)だったら、また自社で頑張ればいいだけじゃない?

常に選択肢を持てる人材であるべき(転職できる価値のある状態になっている)だと思う。

転職活動の最中に雇ってください!と思うのは違うよね。
自分で会社を選ぶ、というスタンスが重要。

今後の転職・働くことについて

転職が当たり前にある世界にはなるだろう、
そうなると、自分が出せる成果って何か?
自分のバリューって何か?が重要になってくるよね。

自分株式会社として考えること。

国に依存する
会社に依存するのではなく
自分の身は自分で守る意識が重要。

会社が経営のために価値を高め続けるように
皆も個人の価値を高めるようにしないとだめ。

とはいえ、同じ会社で働き続けている人もいるけどどう思う?

それに対しては、長く働き続けるのもいいじゃない?
どっかで落ち着きたい人もいても良いのかな、とのこと。

これだけ転職してる人が増えてくると、
逆に1社にずっといる人の価値が上がってくるはずで

どっちが良いとかではなくて
転職したい人と、安定したい人、
それは価値観が違うだけ。

ただ、在籍し続ける上でも転職活動はしても良いかもね。
自分のGPSをどこに置くかが大事だから(自社にしか、自分の部署内にしかGPSの範囲がないと、狭い視野の人間になってしまうから)



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