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2020年1月の記事一覧
「物語」という暴力。「書く」という加害。
思考とは「気体」みたいなものだと思う。浮かんでは消えて、ふわふわしていて、つかまえどころがない。
それを目に見えるようにしたいと思ったら、口に出して話してみる。考えたことを、言葉にすることは、思考を「液体」化するようなものだと思う。
口にのせた言葉は常に、流れ去って行く。その言葉が別の誰かに届くときには、また違った言葉になるし違った形になる。グラスが変われば形が変わる、やはり、液体みたいなもの
読むことの方が書くことよりもずっとクリエイティブだと思う。だから。
北海道にいます。寒い。寒いな、寒いなと思っているときに、なんというか、いちばんやわらかいところに、すとんと落ちてきた文章。
友人が『女は、髪と、生きていく』にあるワークを、何日もかけてやってくれて、さらに18日かけてその感想を書いてくれました。
本を書く時、私たち書き手ができることは、届いてくれますように、できればその方にとってなんらかよい形で、と祈ることだけであって、そこから本を完結してく
今日、20歳ではじめて美容院にいく女の子の話
先日、『女は、髪と、生きていく』のイベント会場で、ある女性に質問を受けました。
お嬢様の成人式の髪型を相談したいというのです。
名刺をお渡しすると、その日の夜、お母様から長い長いメールが届きました。
・・・・・
そのお母様は、娘さんを女手ひとつでここまで育てられたそうです。メールには、彼女と過ごしたこれまでの時間が綴られていました。
生まれる前からシングルマザーであったこと、
お嬢
毎日書くことで失われていたもの。1000日チャレンジをやめます。
前回に引き続き、身体性と文章の話。
先日、100マイルを走る友人のブログを一気に読んで焦がれた話を書いた。
友人のブログはこちら。
共通の友人の間では、最近この文章の話で持ちきりで、「明けましておめでとう」の次は、合言葉のように「読んだ?」「読んだ読んだ、すごかったよね」って言い合っている感じです。
長老も感銘を受けてらっしゃる。
巻を措く能わず。まさに。
私もトルデジアンのエントリー
触れることができる文章
年末、100マイルを走る友人のブログを一気に読んだ。すごい文章だった。
そのときからずっと考えていたことをいったんメモ。
エントリーされていた文章は全部で書籍一冊分くらいあったのだけれど、片っぱしから読んでいるうちに年が明けた。どれもそれぞれにドキドキしたのだけれど、なかでも強烈にVividですごみがあったのはこちら。
読んでいる最中に口の中に砂の味と血の匂いがした。のどが渇いて、何度も水を飲