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赤ちゃんが「わくわくする空間」を建築設計者が考えてみる

なんか突然はじまった!!!

出産前は、三流(!)設計者として、空間設計のお仕事をしていた(一応、保育園を設計したりもしてた)筆者が、1歳の息子の様子を観察しながら気づいたことを通じて、赤ちゃんにとって良い空間デザインってなんだろう、をテーマにだらだら話すコーナーです。(普段の4コマだと収まらないので文章にしました)

さて、こちらは、一般的なリビングダイニングです。

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このきれいなお部屋に、自分で動けるようになった赤ちゃんが生活することになったら、どうします?

まずは、彼らが怪我しないように、安全な空間にしますよね。
ジョイントマットを引いて、危ない場所にはいかないようにゲートをつけて、角がでている箇所にはコーナーガードつけたり・・・

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でも、それだけやれば、赤ちゃんにとって良い空間かと言うと、そうでもなく、ただ安全・安心な空間になっているだけ

せっかく長い時間過ごすお部屋だから、もっとポジティブに何かしたい。
赤ちゃんが、わくわくする空間にしたい。

でも、赤ちゃんがわくわくする空間って、どんな空間なんだろう?

もちろん彼らとは意思疎通ができないから、こちらが勝手に想像するしかないです。(ちなみに筆者は、〇〇教育とか〇〇式とか、そうゆう理論は全然わかりません)ただ、建築・空間の視点から、赤ちゃんの反応・行動の観察を通じて、導きだせるものがあるような気がしているのです。


ねんね期は常に「〇〇」を眺めている

今回はねんね期(0−3カ月ぐらい)の赤ちゃんにとって影響が大きい空間の要素を考えてみます。

息子が生後2カ月の頃のこちらのエピソードをごらんください。

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生後2カ月のときに初めて子育て支援センターに行った時のエピソードです。(天井の模様は少し誇張してます)
生後2カ月、といえば、ほとんどの赤ちゃんは、寝転がった状態で1日を過ごしています。
そして、ベットにいる時も、横抱きで抱っこされている時も、彼らがいつもぼんやりと眺めているのが「天井」です。

一般の住宅は、白い壁紙を貼っただけの天井が多いですが(うちの賃貸もそう)、こちらのエピソードに出てくる子育て支援センターでは、色とりどりのカッティングシート(裏がシール状になっているシート)が、天井に貼ってあり、空間のほどよいアクセントとして機能していました。

いつもは真っ白だったのに、、突然カラフルな天井になった!
そんな小さな出来事が、まだたった生後2カ月の息子にとっては、じっと見つめるのに値することだったようです。そして、このエピソードからも、彼らにとって、天井はとても影響力のある環境要素であることがわかります。(こちらのセンターを設計された方もそれをご存知だったから、このような天井のデザインにしていたのだと思います)

天井を工夫して、落ち着く空間にもできる

他にも、乳児向けの施設で、天井を工夫している例があります。
保育園などでは、乳幼児クラスの天井高を抑えるために、天井に薄い布を吊るしたりします(下図)。

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天井の高さを抑えることで、赤ちゃんにとって落ち着つける空間になるとか。大人向けにも、天蓋付きベットとかも市販されている例から、天井が一部低くなっている空間が、感覚的に落ち着くの、なんとなくわかりますね。(そういえば、昔、保育園を設計していた時に、0歳児室の天井高だけ、他の保育室より低くしてほしい、といわれたことありました。)

食事にいくときは、天井に〇〇があるレストランへ


もっと息子が大きくなった、生後4カ月ぐらいのときのことですが、一家でレストランでご飯を食べに行きました。
きっとゆっくりと食事はできないだろうな・・・と思っていたのですが、意外にも息子は、夢中で天井を眺めていて、大人しく、親はゆっくりご飯を食べることができました。

でも、なんで?

実はこのレストランの天井には、シーリングファン(天井についている扇風機の羽みたいなもの)がついていたのです。

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息子はそのくるくると回るファンを飽きることなくずーっと眺めていたのでした。おかげで私たち夫婦はゆっくりおいしいご飯を満喫できたのです。

これも天井を常に眺めている、ねんね期の赤ちゃんならではのエピソードかと思います。たしかに、この時期は、おもちゃも、上から吊るすタイプのものがほとんど(モビールとかメリーとか)。天井に吊るされている方が、赤ちゃんも見やすいですね。

大人はほどんと天井を見ないので気づかないことも多々ありますが、赤ちゃんにとって天井は、常に眺めている、大きなウエイトを占めた場所ということがわかります。(ちなみにこの一件以来、我が家では、シーリングファンがあるレストランをチェックしてます。笑)

赤ちゃんは大人よりもずっと天井を見ている

彼らは、私たちよりもずっと長い時間天井をみているのは確かです。

お家は、赤ちゃんにとって落ち着く場所であって、もしかしたら過度な刺激は必要ないのかもしれません。しかし、なかなかおでかけしにくい昨今。ずっとお家にいると、親も赤ちゃんもいつも同じ部屋だと、飽きちゃいますよね。

ちょっとした工夫を天井にすることで、赤ちゃんも親も楽しくすごせるようになるかもしれません(いつか家での実践編もシェアできたらいいな)。


(普段はTwitterでひっそりと育児漫画描いています。よかったらのぞいてみてください)


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令和生まれの息子、妻、夫の3人家族。ダブル育休とってました。ささやかな日常を記録していきます。たまに赤ちゃんとデザインについて書きます(育休から復帰して時短勤務中)Twitter: https://twitter.com/satoyukiworks

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コメント (2)
はじめまして
赤ちゃんな空間デザインって考えると面白いですね!記事をよんで思いました
関係ない私事ですが
学生時代の盲目の人の空間デザインの授業を思い出して懐かしんでおります
あだかんさん、ありがとうございます😊どんな空間なのか、気になりますー!
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