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【エリジウム】

映画『エリジウム』を鑑賞。

映像も美しく、世界観も面白かったけれど、ストーリーにはあまり惹きつけられませんでした。

監督・脚本は、『第9地区』などを手掛けたニール・ブロムカンプ。
主演は、マット・デイモン。

舞台設定は2154年。
荒廃した地球に住む貧困層と、スペースコロニーで暮らす超富裕層の物語。

SFではよく見かける設定ですが、こういう世界観好きなんですよねー。
映像は素晴らしかったのですが、個人的には物語にもっと人間ドラマが欲しかったです。

心を惹かれたのは、ウィリアム・フィクナーの知的さと冷酷さを感じる悪の演技。
いい悪役は、悪に手を染めるまでのバックボーンを感じさせてくれます。

ウィリアム・フィクナーは、海外ドラマ『プリズン・ブレイク』でFBIの敏腕捜査官を演じていた俳優さんです。

環境や価値観、それまでの人生。
生まれた瞬間から悪人なんていません。
環境や積み重ねてきた価値観が、悪の行動を起こさせます。

悪にもいろんな種類があります。
嫉妬、欲望、本人にとっては正義であることも多々あります。

破滅的な悪もあれば、知的で計算され尽くした悪もある。
狂気的な悪もあれば、絶望から生まれる悪もある。

悪にはドラマがあります。
そのドラマが、物語を面白くします。

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