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情報受発信の基地局を。

都内で開催される地方のイベントで「〇〇県の情報が全然入ってこない」「もっと発信を頑張れ」というような言葉が飛び交うことがある。

(地域に限ったことではないと思うが)都市部では様々な関係性のもと、多くの情報が日夜飛び交っている。「情報がこっちまできてないよ。」と悪気なく指摘している人を見かけるけど、上から目線で正直ちょっと気持ちが悪い。

発信者の問題も当然あると思うけど、受信する側にも問題あるんじゃないのかなぁ。‥そんな風にも思うので、少し整理をしてみたい。


発信者側の問題
1.オンライン上に情報を上げるプレイヤーが少ない
2.情報を届ける道すじ(関係性)が上手く作れていない



1.オンライン上に情報を上げるプレイヤーが少ない
近年少しずつ情報発信の重要性が認知されてきているが、まだまだネット上に情報が上がってこない地域は多い。「自分たちの町は独立して生活をする」というような強い想いがあるのならそれでいいと思うが、交流人口や定住人口、関係人口を増やしたいのなら、外に向けて情報を届ける必要性、ネットを活用する意識をもう少し持ったほうがいいだろう。

手軽に無料で始められ、わりとすぐにリアクションがもらえるSNSを活用するのもいいけど、顔の知れた周りの人と一瞬だけ共有する情報にどれだけ価値があるのか、なんのためにどこに向けて発信したい情報なのか、外に向けて‥を考えている人はもう一歩思考を深めて目的と手段を考えてほしい。


2.情報を届ける道すじ(関係性)が上手く作れていない
情報発信が重要だ!とSNSを活用して、Facebookなどで更新を頑張っているおじさんも増えてきたが、内輪だけで盛り上がっててもあまり意味なくて、外に情報を届けるための道すじ(関係性)を作っていく必要がある。
「情報発信し続けていればいつか届く」と過信して、身近な人達でフォローしあって励まし合っていても‥孤島で手を振っているだけでは仕方がない。
努力の仕方を間違え、「うちの町は何やっても無駄」と絶望するのは残念すぎる。

対象者にアプローチしていくための具体的な手段を考える必要があるし、対象が県外の人であるなら、時に自分たちもどんどん外に出ていく必要があるのかもしれない。



受信者の問題
1.
情報を探すスキルは確かか
2.
アンテナを張り基地局を設定する必要がある


1.情報を探すスキルは確かか
いま様々な県でローカルメディアが存在していて、ブロガーやYou tuber、SNSやイベントで情報を発信しているプレイヤーも数多くいる。県にもたくさんの予算がついているし、工夫して面白いコンテンツを発信している所も多い。
そんななか「情報が届いていないよ。」(月間 数百万PV、数万フォロワーなきゃ、有名なTVや雑誌などのメディアが取り上げていなきゃ、情報を探し出せない)とするのは如何なものだろうか。

受信スキルの無さを、発信者のせいにしてはいけない。

情報を探し出すスキルのある人は、(月間 数千PVでも、数百フォロワーでも)見つけ出すことができるし、必要な情報を必要なタイミングで取得している。
(当時)公開数ヶ月の僕の弱小ブログにも、雑誌や新聞、TVやWebなどのメディア関係者がサイト訪問してくれていて、直接連絡を受け取る機会もあった。

上から目線で地方の発信者のせいにするのではなくて、もう少し双方で歩み寄れる関係性が必要なんだと思うけど、違うのかなぁ。


2.アンテナを張り基地局を設定する必要がある
オンライン上にたくさんの情報が溢れかえるなか、自分にとって必要な情報を如何にして見つけていくのか。サーチエンジンなのかSNSなのか、人や様々なメディアを介するのか。ある程度受動的に欲しい情報が入ってくるような整備をしたり、不要な情報(つまりノイズ)を除去する必要なんかも出てくる。

GNSS(GPSなど)の位置情報を扱う企業に転職したこともあり、『アンテナ』や『基地局』という言葉を使ってみるが、一次情報を受け取るのが難しいのであれば、HUBとなっているメディアや人を自分の『基地局』として設定したり、キーワードを自分なりに設定して『アンテナ』を立てるだけで、随分と情報が入ってくるようになるのでおすすめしたい。


以上


具体的な方法については、反響があればまた共有していけたらと思います。

情報受信者の人には「もっと発信頑張れ」と努力している(かもしれない)人たちに無鉄砲に言葉を投げつけないでほしいし、情報発信者の人にはもう少し道すじ(関係性)や目的を意識して発信してほしいです。

梅雨空のたわごとを失礼しました。







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