見出し画像

転職を重ねてキャリアアップか、それとも同じ会社に長く勤めるべきか

20代、30代は自身がどうキャリアを構築していくか、常に悩みながら毎日を過ごしていると思います。

結論から言うと、仕事の価値観、すなわち仕事に何を求めるかによって、転職すべきか今の会社に残るべきかは変わってきます。以下に私が過去に知り合った3人のケースを例としてご紹介します。

Aさん
今の会社では自分は高い評価を得ていない。ただそれは環境のせいでは無く、まだ入社3年目の25歳で経験不足によるものだ。よってもう少し今の会社で経験を積みスキルを身につけよう。今は転職しようにもポテンシャルの裏付けとなる最低限の実績もスキルも無い。そのため、今の会社で結果を出すことを当面の目標にしよう。転職するかこの会社に残るかは2、3年後にまた改めて考えよう。

Bさん
今の会社では高い評価を得て、入社4年目でアナリストから担当マネージャーに昇進した。仕事はチャレンジングでやりがいも感じる。ただ担当マネージャーから部下持ちマネージャーになるにはあと3年はかかるだろう。もしも社外に部下持ちのポジションへの転職のチャンスがあるなら、応募しようと思う。自分は30代後半で小規模な外資系企業の日本支社CFO、最高財務責任者を目指しているので、20代後半の今のうちからチームマネジメントを始めたい。

Cさん
上司の評価は普通より少し良い程度だが、上司や同僚との人間関係、報酬、仕事の内容について不満は無く、休暇もとりやすくウエルビーングを保てている。会社のブランドや製品にも愛着があるので、できる限りこの会社で長く働ければと思う。

いかがでしょうか。3人の出した結論はどれもその人の価値観にあった選択と思います。ただこの判断も時間の経過につれ状況が変わると、また変わってくるでしょう。

最後に、ご参考までに自身の経験をお話ししたいと思います。

私の場合は33歳の時にMBA留学を終え、日本で米国資本主義の象徴のような企業に転職しました。入社してしばらくは落ち着いていたのですが、その後パワハラ上司に遭遇したり、頑張ってもなかなか評価につながらない時期がありました。そういった時は転職活動も何度かしました。外資系企業にいると特に転職エージェントに自分から登録しなくても、向こうからメールや電話で転職のお誘いが頻繁にあるので、何社かとお会いしました。が、最終的には転職せずに20年以上この会社に勤めました。

それはなぜか。一番の理由は会社が数年おきに、異動、極秘プロジェクト、関連会社出向、海外アサインメントなど、いわゆる「社内転職」とも言えるような新たなチャレンジの機会を用意してくれたからです。幸運にも、今の仕事長くなってきたなと感じる良いタイミングでいつも上司に呼ばれました。また新しい仕事やポジションを任されるたびに、最初の1-2年は没頭しているため、転職など考える時間や気持ちの余裕がなくなることも、大きな理由の一つと思います。

ただ、これはn=1の私の経験であり、結果的に一つの外資系企業に長く勤めた参考例のひとつとしてご理解いただければと思います。

特に外資系企業に勤めていると、パフォーマンスが悪ければ解雇されたり、突然部署ごと海外に移管され消滅することもあるため、自分の雇用をまもるためにも、社内であれば異動、社外であれば転職のチャンスを常に注意深く、うかがうと良いと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?