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仕事の不満や愚痴を、ポジティブな未来に変える方法

毎日、仕事をしていると、納得いかないことの一つや二つ、遭遇しますよね。

先週指示したことを忘れて、全く違うことを言い始める上司、メールで自分の論理を展開して仕事を押し付けてくる同僚、何度注意しても、他の人たちとコミュニケーションを取らない部下など、挙げているとキリがありません。

でも、不満を口にしたところで、これらの問題が解決するわけではありません。むしろ愚痴をこぼすことで、状況がさらに悪化することもあります。

今日は米系企業における長年の勤務経験から学んだ、「不満や愚痴を飲みこみ、思考をポジティブに変えていくことの重要性」についてお話したいと思います。

目次
1.なぜ不満や愚痴は言うべきでないのか
2.不満や愚痴は課題解決の機会
3.まとめ


1.なぜ不満や愚痴は言うべきでないのか

私も若い頃に最初に入った日本企業の給与や仕事内容の不満が山ほどあり、学生時代からの親友によく愚痴をこぼしていました。友人も同じような不満を抱え、共感してくれました。私がひとしきり、さんざん会社の不満をいった後に、彼が一言、「これから俺たちは愚痴を言うのはやめよう。せっかくの食事の時間がもったいない。」

この一言は刺さりました。

確かに愚痴をこぼしたところで何かが解決するわけでは無いので、彼の言うとおり貴重な食事の時間が台無しです。

もしも、職場で同僚とランチの時間などに愚痴や不満を吐き出してしまうと、業務に悪影響が及びかねません。

その時は本音を吐きだせて、本人はすっきりした感じがするのですが、実はその時間は怒り続けているので不快なのです。また、そのときに具体的に発っせられるネガティブな発言が頭に残ってしまい、デスクで一人になったときにまた、頭の中で不満が渦巻いているのです。

そうなると、以下の図のように、気分やモチベーションにも影響し、最終的にはパフォーマンスも下がってしまいます。そのことがさらに、不満を増大させ、悪循環に突入です。

不満と愚痴の悪循環

でも、この悪循環、一番上の「不満が募り愚痴を言う」部分は自分次第でコントロールできるのです。よって、ここを自分自身で、ポジティブに変えられれば、好循環に変えることができるのです。次のセクションでお話しします。

2.不満や愚痴は課題解決の機会

不満があるということは、それは今後の改善点、もしくは課題解決の機会として、「未来」に向けてポジティブに捉えると、前述の悪循環は好循環に変わります。

未来への好循環

不満や愚痴のネタは「過去」に起きたことであり、その事実は変えられません。一方で、それをどう解決するかは「未来」のことなので、これからまだ改善する余地があります。

人は未来に向け前向きに考える場合、気分が高揚してモチベーションが上がりやすく、やる気がパフォーマンスを押し上げてくれます。

自分も仕事で部署が理不尽な難題に直面したときに、この好循環を無理やり作り出していました。例えば、気が変わりやすい、南米出身のラテン系の上司が一度決めたことを前言撤回することがよくありました。最初のうちは私も驚くとともに不満を漏らしましたが、ある時から、気持ちを切り替えました。

経営陣も部下の知らないところで、熟考ののち、考えが変わることもあるのでしょう。そこで、不満を漏らすのではなく、状況の変化に応じていかに柔軟に対応できるかを課題にしました。

具体的には、ラテン系の気の変わりやすさに不満を持つのではなく、逆に「面白がる」ようにしました。部署内で「エンジョイ、ラテン!」を合言葉に、上司の意思決定が多少変わっても、すぐに対応できるエクセル計算モデルを事前に用意し、臨機応変に順応する体制を構築しました。

それ以来、上司が前日と違うことを言い始めると「あっ、やっぱりまた意見が変わったね(笑)」とネタとして部下の人たちと笑って受け止められるようになりました。

そういう意味では、不満をポジティブに受け止めることで、チームの結束力が上がったとも言えます。


3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

不満や愚痴を言うと、自分が不快になり、モチベーションも下がり、仕事の業績にも影響してしまいます。最悪の場合、周りの人たちをも不快にしてしまいます。

一方で、不満のネタをポジティブに将来への改善のための伸び代の機会と前向きに捉えれば、周りの人たちとともに、新しいアイディアを生み出すことができます。

理不尽なことでも不満や愚痴は極力避け、ポジティブに過ごせば、将来に向けて道が開けるでしょう。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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