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エッセイ

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サブカルや日常のあれこれをキリスト教の視点から書いています。
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2021年8月の記事一覧

オックスフォード運動とプリマスブレザレン

オックスフォード運動とプリマスブレザレン

讃美歌の最後にアーメンをつけるかつけないか問題。様々な声があって意見がわれるのですが、もともとこれは、19世紀イングランドのオックスフォード運動が直接のルーツです。讃美歌集に全部アーメンがつくようになったのは。つまり、歴史的にはそんなに根はない。せいぜいここ200年くらいのこと。

ただその時代にちょうどわが国にも讃美歌が輸入されてくるわけで。それで賛美にはアーメンが最後に必ずつくものだと学習して

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意識高い系クリスチャン

意識高い系クリスチャン

意識高い系クリスチャンを目指す。牧師と信徒の間には一般的に言って情報格差がある。牧師はプロなので聖書知識と神学的素養に関しての情報量はそれなりにお持ち。(極端な神学不要論を除いて)当然だ。伝道者養成機関である神学校で学ばれているのだから。だって信徒より聖書知識のない牧師って不安じゃないですか。

もちろん、中には牧師顔負けの聖書知識や神学的素養をお持ちで信徒のお立場の方もいらっしゃるが、割合からい

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おかえりモネ 10

おかえりモネ 10

ドラマでは、なぜか鮫に関係するエピソードが重ねられます。気仙沼のサメミュージアムで売られているサメのぬいぐるみを登場人物が持っている。テレビの天気予報コーナーで主人公が使うサメのマスコットのパペット。それに今週は名字に鮫の漢字を持つパラアスリートまで登場。どう考えても意識的だと思われます。サメのぬいぐるみを持つ二人が鮫の字を姓に持つアスリートをサポートするわけですから。

これはドラマの舞台の気仙

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オウム

オウム

地下鉄サリン事件
地下鉄サリン事件が起きた1995年3月。自分はどこで何をしていたか。それぞれの思い出があると思う。わたしは神学校を卒業してようやく1年になろうとする頃で、熊本県の教会にいた。阪神淡路大震災の爪痕がまだ残っていた頃だ。一体、何が起きたかテレビで見ていてもわからなかった。テロ?この日本で?全く現実味が感じられないのに、恐ろしいことが起きたことだけはひしひしと伝わってきた。前年に起きて

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ブラッドベリと日本

ブラッドベリと日本

子どもの頃、漫画もアニメも映画もSFブームだった。東西冷戦の時代背景からだろう。SFジャンルは冷戦の中で深まっていったジャンルという面もあるので。ブームだった松本零士もそうなのだが、自分の中で印象に残っているのが石ノ森章太郎の「サイボーグ009」。

当時、何度目かのアニメ化がされ、それに連動するように少年サンデーで009の新連載も始まった。1979年だったと思う。ネオブラックゴースト団編とでも言

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アンノン族

アンノン族

1968年生まれです。子ども時代だったのは1970年代。思い切り昭和です。大阪府下に住んでいたので、1970年開催の大阪万博には家族で行ったらしく写真は残っている。「芸術は爆発だ」で有名な岡本太郎作の太陽の塔もリアルタイムで見ているらしいのだが、全く記憶にない。なにせ2歳です。

この年、出版界で特筆すべきなのはananという雑誌が誕生したことでしょうか。雑誌名はパリの動物園にいたパンダから名付け

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