超右脳人間とエレベーターの話
実は、僕はある高校で教師をしていた。これは、その時の生徒の話だ。
あるとき、生徒と一緒に学校のエレベーターに乗ろうとしていた。うちの高校にはエレベーターがあったので、これについては普通の光景だ。
しかし、そのときとんでもない言葉を耳にした。
「先生、どっちのボタンを押したらいい?」
二人とも今から一階の職員室に行く予定なのだ。「下ボタン」を押すのは明らかだ。どういう意味か分からなかったので、聞いてみた。
「1階に行くんだろ?」
そしたら、とんでもない答えが返ってきたんだ。
「だから、一階はどっちのボタン?」
え。
え。
「このボタンに、行きたい場所の方向「下」を伝えるのか、それとも、このエレベーターが今いる場所に対して、自分がいる場所「上」を伝えたらいいか、分からない。」
なるほど。これが右脳人間か。
俺はそのとき右脳にもの凄い可能性を感じ、脳科学について更に調べるようになった。
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