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予防責任

「鬱(うつ)」は、なった側にも責任はあるのですか?という質問に対して、精神科医の樺澤紫苑先生が動画で答えていらっしゃいました。

患者さんを責めるわけではなく、一般論として「予防責任」というのもあるんじゃないかなぁと、おっしゃっていました。

天与なのか自己責任なのか

心身の健康についてはみなさん、どう考えているでしょうか。確かに持って生まれた障害や病気というもがないわけではありません。一方で、生活習慣など自己管理と関係の深い病気があるのも事実です。

先生は「睡眠不足で長時間労働、運動不足で朝散歩もしない、これではメンタル疾患になるのはあたりまえ」と述べておられました。とても正しいと思います。しかし、正しいからといって誰もが予防を実践できるとは限りません。

予防責任とは?

予防責任とは、自分の健康管理について意識を高くもち、予防を実践するということです。しかし、そもそも健康管理の意識がなければ責任もなにもありません。

意識の高さというのは認知の有無ではないでしょうか。人体について詳しく、ストレスや生活習慣病のリスクも十分に理解していているにもかかわらず、予防措置は一切取らない、というのは(特別な拘りであるとか、宗教上の理由は除いて)考えにくいことです。

大きな病気を克服したあと、健康に気を遣うようになったという話はよく聞きます。大きな病気を体験しなくても、知識を得ることで意識はかわるのではないでしょうか。

予防「責任」といっても、それほど深刻になる必要はありません。自分の心や体のことですので、まずは関心をもって知ることから始めてはどうでしょうか。

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