文章教室__5_

文章力を上げるための、「ための」(念押し)感想メモ

この本で、文章の組み立て方の基本を学ぶことが出来ました。自分が参考になった部分を感想とともに要約してみます。

ニュースサイトの編集長が、新人指導のために書いたものを、本としてまとめたものだそうです。書く目的、対象、身につけて欲しいスキルについて、わかりやすく説明されていました。気になった方は、まずは目次をチェックしてみるといいかもしれません。

■ 簡素な感想

「未経験者の多い新人ライター育成のため」の本なので、すぐに実践できることが書かれていて、とてもすっきりとした参考書だと思います。『思想的な部分はなるべく減らして、やるべきことを書くように意識した』と著者がインタビューで語っておられました。確かに「記事を書くための心の在り方が云々…」と解説されても「で、どうすれば?」ってなりますよね。

■ ためになったこと4つ

・完食されるラーメンを目指す
・文章をプラモデル化しておく
・文章の組み立て方(構造シートをつくる)
・基本の構造は「サビ頭」

・完食されるラーメンを目指す

記事はラーメン。「完食してもらうことを目指すべき」だという教えです。薬味も具材も、麺もスープも全部を食べてもらえるような「一杯のラーメン」をイメージすることが大事です。たとえがわかりやすい!

・文章をプラモデル化しておく

ノミと槌(つち)を渡されて「仏像を彫ってください」と言われても…難しいですよね。では、プラモデルならどうでしょうか。

プラモデルは誰が作ってもそれなりに完成させることが出来ます。その理由は「完成写真」「説明書」「パーツ」があるおかげです。文章作成に置き換えるとこんな感じです。

・完成写真は、その文章では何が言いたいのか =「テーマ」
・説明書は、文章の順番と書く量 =「順番・軽重」
・パーツは、いわば「内容」の部分 =「事実や感想など」

作文もプラモデル化しておくことで、書きやすくなります。いきなり完成品を彫り上げようとせず、組み立てキットを作ることから始めようというお話です。なるほどなるほど。

・文章の組み立て方(構造シートをつくる)

①パーツを書き出す
パーツのリストアップをしていきます。事実や感想、取材で得た情報など、見出しになりそうな短い文章にまとめて、箇条書きにしてみます。

②パーツから主眼を設定する
書き出したパーツをながめて、主眼(テーマ)を決めます。テーマとは、その文章や記事で「何を伝えたいのか」という部分です。同じパーツであっても、切り口(テーマ)一つでまったく違う記事や文章になります。腕の見せ所であり、オリジナリティと言える部分です。タイトルにもつながる重要なところですね。

③骨子を立てる
パーツに手を加えて、文章の骨子(骨組み)をつくっていきます。

・テーマを見直して、箇条書きをしたパーツの取捨選択
   ↓
・各パーツを書く(載せる)順番
   ↓
・各パーツを書く量(軽重)

という順でそれぞれ決めて、文章の骨組みは完成です。この「テーマと順序や量を決めたパーツのリスト」が、この本でいうところの「構造シート」です。 構造シートの作成=「プラモデル(キット)化」というわけです。

ちなみに、慣れるまでは手書きがいいとすすめていました。(やってみると、紙に書く自由な感じがとても良かったです) この構造シートをもとに内容を肉付けし、読み直しなどチェックしながら記事(文章)をつくっていきます。これが、プラモデルの組み立て=文章作成 ですね。

・基本構造は「サビ頭」

最後まで読んでもらうために「一番興味をひく部分」を冒頭にもってくるという手法です。「話のコツ」などでよく出てくる「結論を先に話す」というアレです。ここでいう「サビ」というのは、音楽などで曲が一番盛り上がる部分のことですね。

■ まとめのまとめ

特に自分が参考になったと感じた部分を、4つまとめてみました。いかがでしたでしょうか。記事の書き方だけではなく、一般的な文章作成に役立つ実践テクニックも沢山書かれていますので「読みやすい文章」を書くための教科書になる一冊だと思います。

どれも理解困難な手法ではなく、すぐにでも真似して実践できる内容です。僕も早速・・・やってみ・・・あ、あれ?。。。。。。

「わかりにくいなぁ」と思った方はぜひ本書を手にとってみてください!(最低のレビュー例)

ぜひ、読んでみてくださいね(にっこり)


「新しい文章力の教室」(唐木元著、インプレス)を読んで



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