目を開けてるのに見えてない。無意識の思考癖と意識的な感受性【ルーティン】

今回のテーマは【ルーティン】。僕の苦手なやつです。実を言うと、僕はルーティンがあまり得意ではありません。

ルーティンとは、決まり切った手続きや仕事の事。 日課。 定常処理。

Wikipedia先生はそう語るように、ルーティンとは決まった同じ形を繰り返し行うこと。それによって集中力が高まったり雑念が除かれたりしていつも通りのパフォーマンスが出せるというものですね。

その効果のほどは知りませんが、そもそも僕は決まった同じ形を繰り返し行うことがとても嫌いです。秒で飽きます。素振りや基礎計算のような目的のある訓練として自分を説得しない限り、すぐに前と違うことをしたがります。

ルーティンを作ることで集中力が上がったり、雑念が消えていつも通りのパフォーマンスが出たり、いいことがあるのは頭でこそ理解できますが、僕は毎回違うことをやりたいし、新しいほうが楽しい。剣道少年時代も、試合前は毎回いろんな動作を試してましたが、結局毎回同じ動作を繰り返すということができず、毎回いろいろ違う動きをしてた気がしますw

そんなこんなで、僕にルーティンは無理です。向き不向きがありますね。

※補足しておくと、僕は部活時代は誰よりも素振りを大事にしてました。素振りも一振り一振り考えながら少しずつ改善していくと成長しますが、ただ同じことを繰り返していては成長しません。前回と今回が一緒になったら無意味になる、というのが僕のモットーです。変化をつけなきゃつまらない。

ですので、今回はルーティンというよりも、僕がやめられない思考癖について語ります。

目を開けているのに見えてない

けっこう頻繁にやらかすのが、目を開けているのに見えておらず、ボーっと歩いてるパターンです。あれこれ考え事しすぎて、何か思いついてはスマホでメモする、みたいなことを繰り返してます。

だから、目の前の景色を全然見てません。いつか事故るんじゃないかとひやひやしてます。僕は車に乗らないので今はいいのですが、車に乗りだしたら改めてないといけないと思ってますw(これはマジで。車乗らずにすむならそうしたい)

でもそのメリットも大きくて、思考量でいえば、けっこう人より多いと思います。言語化して整理したい考え方や真理や気づきをたくさん見つけるので、noteの記事ネタはめちゃくちゃ溜まってますし、自分の中のモノサシがブレさせずに判断できることが多いです。

一方で、道端にきれいな花が咲いていても、まず僕は気が付けません。メタファー的に展開すれば、日常に潜む小さな幸せや小さな美しさを高確率で見逃していることでしょう。思考の世界だけにどっぷり浸かりすぎてダメ人間になった経験が何度もあります。

だから、時に思考をストップして、見たものを見たまま受け止める、聴いたものを聴いたまま感じ取る感性を大切にしたいと、意識的にそうすることもあります。でもかなり意識してないとそれができなくて、すぐに目の前の花が視界に入らなくなるのです。

美術館に行くのが好きだったりアートに興味が出てきたりしたのはそういう理由がありました。そういう感性モードになるために、アートなどの非言語的・非論理的(=感性的)な世界が僕には必要だなと自覚しているのです。

だから、アーティストにすごく憧れがあります。非言語的に、目の前の美しさを捉えて、かつ自身の表現で発信できるって本当に素晴らしいこと。でも逆立ちでもしない限り僕は傾向として、言語による思考の世界に入り込みやすいのです。(だから意識的に逆立ちをしてみようとしてるのが現在)

無意識の思考癖と、意識的な感受性

まさに、言い得て妙。こう言えると思います。

僕の嫁さんは逆に、感性のほうに豊かで、道端に咲いている綺麗な花に気が付きますし、道端に落ちている木の枝の形が面白いとか、僕が意識しても気に留められないような日常のステキさに気が付いて、教えてくれます。

大切なのは、思考癖と感受性のパロメータは二元論的な特性じゃなくて、グラデーション的に広がりを持っているし、それは個性として人それぞれ違うということを、根っこから認め合うことができること。

そしてスキルとして重要だなと思うのは、思考モードと感性モード(仮にそう命名するとして)の切り替えを、日常的にスムーズにおこなえるようになること。これ案外むずかしくて、思考モード一辺倒のつまらない人間も世の中には多数跋扈しています。(跋扈と呼ぶのは、思考モード一辺倒マンはたいがい周りに毒を吐いて他者を傷つけているから、妖怪みたいだなと思うのです。ウォッチしたくないけど)

ルーティン的に、日常的に自分がどういうもモードでいるのかに自覚的になることができたら、もしかしたら世界はもっと、人生はもっと、おもしろくなるのかもしれません。



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