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鬼滅の刃を読んで感じた「したい」の需要と企業の未来について。(ネタバレなし)

ついに終わってしまいましたね。鬼滅の刃。

人気絶頂の中、完結をするという作者とジャンプ集英社の判断には多くの方が驚かされたと思います。

そんな社会現象すら起こし、終わりを迎えた鬼滅の刃と現代社会を生きる企業の未来について感じたことをお話したいと思います。✳︎ネタバレはないのでご安心を。

と言いつつも、大まかなあらすじはご紹介させてください。

時は大正。主人公・竈門炭治郎は亡き父親の跡を継ぎ、炭焼きをして家族の暮らしを支えていた。炭治郎が家を空けたある日、家族は鬼に惨殺され、唯一生き残った妹・竈門禰󠄀豆子も鬼と化してしまう。炭治郎は、禰󠄀豆子を人間に戻す方法を求め、鬼の世になった原因となる鬼舞辻無惨を倒すべく「鬼殺隊」に入隊し、同期の我妻善逸、嘴平伊之助、柱と呼ばれる9人の剣士らと命をかけ妹と世の安寧を取り戻す物語。

鬼滅の刃はこのような物語となります。

主人公竈門炭治郎のまっすぐな性格、アニメの完成度の高さ、個性あふれるキャラクター、など鬼滅の刃の魅力をあげると1万字くらい欲しいので(笑)

今回はひとつのテーマに絞ろうと思います。


それが「したい」と言う気持ちの需要について。


鬼滅の刃はこのテーマに一貫しているように感じます。

つまりは、「妹を人間に戻したい」「鬼舞辻無惨を倒し、この世界に平和を取り戻したい」そして目的を達成する為には、自らの命もかえりみず、思いを他者に繋げる。

「海賊王になる」ワンピース。「火影になる」NARUTO。「誰よりも強くなる」ドラゴンボール。など少年ジャンプにおいて、常に物語の主語は主人公で、本質は「○○になる」というテーマの元、友情・努力・勝利で人気を集めてきました。

そして、近年人気を生む作品の共通点として、ひとりで成長するのではなく、仲間と強力しながら、ときには敗北を乗り越えながら成長していく姿に、読者はさらに共感を生み、より魅力に感じることが多いと思います。

鬼滅の刃は、以上の点を踏まえつつ物語の主語が「他者」であることが今回の爆発的人気を生んだ理由のひとつだと考えています。

アドラー心理学の中で、人間は「共同体」の中で生きており、その上で大切なのは「他者信頼」「他者貢献」「自己受容」の3つであると言っています。つまり、人を受け入れ、人に貢献することで、人は自分を受け入れられるということです。

「妹を人間に戻したい」「鬼舞辻無惨を倒し、この世界の平和を取り戻したい」という他者貢献。

そして目的を達成する為には、自らの命もかえりみず、思いを他者に繋げる。という他者信頼。

鬼滅の刃で強調している他者信頼、他者貢献という誰かのために「したい」という行動が、読者に鬼滅の刃を受け入れさせ、応援したくなる状況(自己受容)を作ったのではないでしょうか。

そして、この重要性は、企業が今後を生き抜いていくひとつの答えだと思います。

世界のTOYOTAと呼び声が高い車メーカーのトヨタが、「クルマ会社を超え、人々のさまざまな移動を助ける会社、モビリティ・カンパニーへと変革する」とモデルチェンジを進めています。

どの車よりも高性能を求めていた企業が、一部の需要ではなく、誰でも利用でき、誰かの役に立ち、誰かの幸せを生み出すことに力を注いでいます。

企業には、自社の利益のみを追求するだけではなく、経済・環境・社会など幅広い分野での良い社会づくりを目指す自発的な取り組みをすべきというCSR(企業の社会的責任)というものがあります。

今後の社会は、商品やサービスの重要視はもちろんのこと、「誰のためにしている。」「誰のためにある。」「どんな幸せを届けることができる。」そんな主語が自分ではない「したい」という感情やCSRの理念の色濃い企業がより応援したくなる時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。

応援される企業の道筋を鬼滅の刃から学べるのではないでしょうか。

それでは全集中の呼吸で頑張っていきましょう。

鬼滅の刃の映画楽しみですね^ ^

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