見出し画像

役立つコラム! 「近未来のガイディング」

役立つコラム 「近未来のガイディング」
 
 
 
この記事を読むことで未来のガイドビジネス
のヒントが得られることを願い公開します
今回はガイドオーダーについてです

近未来のガイディング
(果たして、ガイドは職を失うのか?)

今回のテーマは近年の急激なテクノロジーの進化に
より近未来のガイディングはどのように進化するのか?
それによりガイドは仕事を失うのか?
について考察してみたいと思います


1進化するテクノロジー

現状で考えられるガイド業務に関連したテクノロジーに
ついてはおおきくはA Iとインターネットといえます
この二つを元に二次的なテクノロジーとして
カメラ、センサー、ドローン、自動運転に関連するもの
などが考えられます
細かく言えば、衛星によるG P Sや高機能食品、応急
手当てによる医療商品、スマホ利用
の通信技術など数え切れないほど考えれます

特にイーロン・マスク氏によるスターリンク
(衛星を利用してWi-Fiを届けるシステム)は
山小屋等でも検討段階に入っています
このシステムが利用出来ると、地球上のあら
ゆる場所でインターネットが利用出来るようになります


2近未来のナビゲーション術

 もし国内の登山ルート全てでスマホ利用が
 可能となった場合、もちろんスマホによる
 位置情報からナビゲーションが可能となり
 車のカーナビのようにスマホから音声が聞
 こえるようになります
 もし道迷いになった場合でも、ナビ音声で
 復活できます
 もちろん距離や時間、登頂予定時間も割り
 出す事が可能です
 ナビゲーションではガイドは必要なくなり
 ます


3近未来の安全管理術

 安全管理の中でも特に重要なのは予防です
 が、現在でも、アップルウォッチ等のアプ
 リではセンサー等により体調データが取り
 だせます(心拍数、脈拍、疲労度、血中酸
 素濃度、その他たくさん)
   近未来の安全管理術としては、それらのデ
 ータから体調管理のためのアドバイスを得
 られます。
 例えば適切なペース配分はもちろん、休憩
 をとるタイミングまでもアドバイスを受け
 る事が可能です
 現在でもすでに実用化されているものから
 さらに進化したアドバイスか得られるよう
 になると予想されます
 そこで安全管理術の予防としてはガイドの
 出番はなくなる可能性が高いです


4近未来の応急手当て術

 これまではアクシデントがあった場合、ガ
 イドが応急手当てをしてきました
 ケガの度合いにおいては人道的にやむ追え
 ず医療行為をせざる状況もありました
 ガイドによる医療行為は法的に禁止されて
 いますが、山岳エリアにおいてはそれしか
 ありません
 近未来のテクノロジーにおいてはすでに実
 用化されているM R(複合現実)の技術
 (現実世界とデジタル要素を融合した技術)
   により医療行為のリモート化(遠隔操作)が
    可能となる可能性が高いです
 スマホの画像から下界にいる医師のアドバ
 イスをもとにガイドや患者自らが手当する
 事が出来ます
 手当て後の経過についても随時観察でき、
 その情報は搬送先の病院にも共有され飛躍
 的にスムースになります
 よって応急手当てにおいてもガイドの役割
 はかなり少なくなります


5近未来の搬送術

 前項の応急手当て後の搬送については、ド
 ローンが役立ちます
 アクシデント発生場所もしくは避難場所か
 らスマホにより連絡しドローンを呼ぶとい
 う事です。
 近未来的にはドローンが人間を乗せて、
 病院まで搬送してくれると言う事です
 すでに宅急便や離れ島等での物資輸送では
 実用化されており、重量的にも問題ない
 と思われます
 前項に応急手当てにおいても必要な医療
 機器や薬品、ビバークに必要なテント等だ
 けでもドローンが配送してくれるとおおい
 にリスクが減ります
 搬送についてはガイドが背負って搬送でき
 るのはあくまでも1人だけなので、複数の
 搬送しなければならない時はドローンが、
 来ると心強くなります


6近未来の自然解説術

 近未来の自然解説術においてもかなり飛躍
 的な進化が予想されます
 カメラ機能や画像処理、生成A Iなどのテク
 ノロジーにより、現在ではまだまだ精度が
 低い植物の解析や山座同定の山名認識機能
 は精度が向上していくと思われます
 よってこれまでガイドが説明、解説してき
 た植物や樹木、山名等の情報は登山自身が
 スマホカメラを向けるだけで、音声による
 情報が得られます
 それも多言語化で対応できます
 また位置情報から得られる情報により、そ
 の場で知りたいと思われる情報を入手する
 事も可能となります
 それにはもちろん歴史、文化的な情報、温
 泉施設やグルメ情報も含まれます
 その他に関連した画像や映像までもスマホ
 から得られます
 又、小鳥のさえずりや虫の音、小川のせせ
 らぎなとの音もきけます
 リラックスするための効果的な音や音学も
 聞くことが可能となります
 今まで課題だった個人によるガイドへの質
 問(Q and A)についても生成A Iによる情報
 提供が受けられます
 よって明らかにガイドは必要となる可能性
 が高いです


7近未来のコミュニケーション術

 最後に近未来のコミュニケーション術につ
 いて考察すると
 まずは先ほど紹介しましたが、A Iの進歩に
 より、今よりも短時間で精度が高い多言語
 によるコミュニケーションが可能になると
 思われます
 例えばガイドが日本語で話した事が、瞬時
 に外国語に変換されます
 複数の外国人にガイドひとりで相手をする  
 事ができます
 もはや、英会話や外国語は必要なくなりま
 す

 又、ガイド業務でおこなう集合場所や休憩
 時間の伝達、いわゆる業務連絡についてで
 すが、これについてはすでに実用化されて
 いるスマートスピーカー(Siriやアレクサ、
 OKグーグルなど)からの発信となります。
 このようにすでに、生成A Iとの会話のやり
 取りが可能であり雑談も含まれます
 これまでガイドが提供してきた、歩行技術
 や危険箇所通過時のアドバイス、最新の登
 山用品やオススメエリア情報の提供も可能
 です
 要するに生成A Iとコミュニケーションする
 ことでガイドと話さなくてもよくなります
 コミュニケーションによるわずらしさや面
 倒くさい事が解決します
 もちろんガイドはいらなくなる事が予想さ
 れます


8その他

 その他考えられる未来像を紹介します 

 ・筋力サポートマシン
  現在も多くの登山者が愛用しているサポ
  ートタイツがさらに進化していくと思わ
  れます。高年齢登山者の膝痛や筋力不足
  を補う繊維や機器が登場するかも知れま
  せん。ガイドが負傷した参加者を搬送す   
  る際、サポートするアームやロボットが
  出来るかも知れません

 ・高機能食品やドリンク
  最近の目覚ましいバイオテクノロジーに
  より、体力増強や疲労低減を可能にする
  パワーフードが登場するかも知れません
  熱中症を予防するドリンクも進化するか
  も知れません

  高機能食品やドリンクにより、いわゆる
  行動食や食料を大幅に少なくできるかも
  知れません
  もしかしたらお腹が空かなくなるかも知
  れません

  

9まとめ

 結論として、近未来のガイディングではガ
 イドはいらなくなり仕事を失います
 ただし、あくまでも現状の仕事内容や役割
 りの延長線上の話です

 これまでのガイド業務の中でも、テクノロ
 ジーにより解決出来ない事がたくさんあり
 ます
 例えば
 ・経験による天候急変の予測
   ・経験や勘による危険回避のための予測
 ・意思や、表情確認のアイコンタクト
 ・メンタル的影響による不安全行動のアド
  バイス
 ・顧客間の有効な関係性の構築
 ・ちょっとしたサポート
 ・写真撮影等のサービス
 ・ちょっとしたウェアや用具の補修
 ・顧客との親密な関係性

 これらについてもいずれ解決されていくと
 思われますが近未来ではガイドの必要性は
 少なくなる事は間違いありません
 ガイドの仕事はガイド業務のノウハウやデ
 ータや画像を提供する仕事、さらにテクノ
 ロジーを開発する仕事に変わっていく事が
 予想されます



「ありがとうございました」


            end

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?