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コラム 現状の自然解説法の傾向とカテゴリー

この記事を読むことで現状のガイドビジネス
についての理解が増えます
今回は現状の自然解説手法についての話です
あなたにとって役立つ内容です


コラム
「現状の自然解説法の傾向とカテゴリー」

「現状のガイドによる自然解説の状況はどの
ような感じなのか?」
(果たして、今後何を目指せば良いのか?)
 がテーマです


●時代背景
インターネット等の普及やメディア等の発展
により、現在ではたくさんの情報が入手出来
る時代です。さらにサービス業的な事業形態
の変化により、現状では登山やハイキングに
おいても自然解説の内容により、お客様の満
足度が左右されている状況です
要するに「優れた自然解説が求められる時代」
です


<自然解説スタイルの5つのカテゴリー>
(現状分析)
私の研究では大きくこの5つのカテゴリーで
自然解説が提供されています

A観察会派
やや小さめのエリア内で
動植物を観察しながら、情報を提供する
解説法 
(森林インストラクター・自然解説指導員系
のガイドが多く用いる)

Bテーマ派
ガイドがテーマ(シナリオを作成)を想定し
そのテーマに沿ってストーリー的に提供する
解説法
(シナリオを作成)
(抱負や知識と詳しい情報が必要である)

Cキャリア派
権力や肩書き、経験等が抱負なガイドが
自分の意見や概念をもとに優れた情報を
提供する解説法
(優れたキャリアの持ち主の話は大事とさ
れる)

D劇場型派
シナリオに沿ったエンターティメントを主
軸に置きながら、参加者を楽しませる解説法
(あくまでも参加者の興味を引き出すために
演技を交える)


Eアドリブ派
シナリオは作成せず参加者のニーズに合わせ
た情報や楽しみ方を提供する解説法
(優れたコミュニケーション力により、参加
者に合わせる解説)


<カテゴリーの徹底比較>

A観察会派(参加者視点)
・観察する楽しみがある(発見できる)
・動植物が中心となる 
(図鑑的な知識が中心である)
・一方通行な解説となる
(興味がなければつまらない)      
「押し付け的な解説となり興味がない場合
 は苦痛となる」
(例)ビジターセンター等の解説

「興味がある場合は満足する」
「リスクはニーズのズレが生じる」


Bテーマ派(参加者視点)
・テーマに沿ったより詳しい知識を習得できる 
・他エリアとの比較情報や文献・情報等が必要
 となる
・参加者が複数の場合、絞り込んだものが聞け
 ない 
「提供するガイドは詳しい知識が必要である」
(例)専門家やそのエリア在住者の解説

「テーマがあっている場合は満足する」
 「個人的に興味があることは聞けない」


Cキャリア派(ガイド視点)
・ガイドは自分の視点で話せる (洗脳できる)
・人々を納得させる経験が必要である 
・一方通行な解説となる
(興味がなければつまらない)
(例)権力者・実力者・有力者の解説

「その方と過ごす事でステイタスとなる」
(参加者)
「リスクは一方通行によるニーズのズレが
 生じる」


D劇場型派(ガイド視点)
・とにかく楽しい体験を提供できる
・優れたエンターティメント性(演技)が必要
 である 
・初回は良いが内容がワンパターンとなる
「リピーターには向かない」
(例)東京ディズニーランドの解説

 「参加者は楽しく過ごせる」
 「ガイドはシナリオによる練習が必要」


Eアドリブ派(ガイド視点)
・ピンポイント的なサービスを提供できる
・優れたコミュニケーション力が必要である
・大人数には向かない     
「参加者の満足度は大きいが、少人数でしか
 提供出来ない」
 (例)カウンセラー・指導者的解説

 「ニーズのズレを回避できる」
 「大人数には向かない」


●まとめ
ニーズのズレを解説するためにはアドリブ派
が有利である
理由は双方向のやりとりにより、参加者のニ
ーズに答えられるからです
ただし、優れたコミュニケーション力とセン
スが必要となります
次にテーマ派の解説においては、最初の募集
段階でテーマを提示することで、参加者を集
客し、そのテーマに沿った解説を提供するた
め外れることは少ないです
参加者はそのテーマにそった解説を希望する
からです
ただし、特化した情報量と知識の習得が必要
となります

現況では観察派のガイドが多いのが事実で
あるが、「今後はつまらない・嫌われる解説
となる可能性が高い」と思われる
さらに若い世代の意識やライフスタイルの
変化により、キャリア派においても通用し
なくなる可能性が高い

●結論
ガイドの自然解説の求められる知識において
「インターネットで検索できない知識」と
なる
又、求められる技術においては
 「優れたコミュニケーション術」である

●習得法
  優れたガイドの研修やツアーに参加する
  そこから学ぶ



       E N D
    ・・Just Do It・・




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