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コラム パッケージツアーを救え!

この記事を読むことで未来のガイドビジネス
のヒントが得られることを願い公開します
今回はコロナの影響により危機的な状況の旅行
会社の主催するパッケージツアーの話です



コラム   「パックージツアーを救え!」



1危機的な状況
長引くコロナパンデミックの影響により、旅
行会社の主力商品であるパッケージツアーが
危機的な状況です
日本の観光業の発展は旅行会社による宿泊や交
通、案内人などを組み込んだ団体旅行いわゆる
パッケージツアーが牽引してきました
このコロナパンデミックにより旅行会社そのも
のはもちろん、そのパッケージツアーがなくな
りそうです
パッケージツアーがなくなると、ガイド依頼が
大幅に少なくなります
今、現在ガイド業界自体も危機的な状況です

元々、私は個人ガイドを主軸に活動してきてお
り、どちらかというと反旅行会社であり反パッ
ケージツアーでした
ただし、私が運営しているガイド組織やN PO
にはガイド資格を所有している添乗員さんが
多く所属しています
もちろん登山専門の添乗員さんです

登山のパッケージツアーは危険度が高く、特殊
な引率指導が必要となるため登山専門の添乗員
さんが同行します
(そうでない旅行会社もある)

パッケージツアーがなくなるということは、そ
の登山専門の添乗員さんの仕事がなくなるとい
うことになります
私が残念にもうのはこの事です
もちろん、彼らのほとんどは不正規雇用の派遣
社員さんやアルバイトさんです

実はコロナ前からパッケージツアーは減少傾向
が続いていました
その時に打ち込んだレポートを記載します



2コロナ前の状況
(有料メルマガ エコガイドジャーナルより)
 マグマグで月1回、私が配信している

最近、パッケージツアー業界の大手旅行会社で
異変が起こっています
まずは企画した商品が半分以上催行されていま
せん

「なぜ、催行されないのか?」
ズバリ、催行するまでの最低参加者数が埋ま
らないのです

(集客できない5つの理由)
・バス代の高騰  
 バス会社が一斉に値上げしたため、通常の
 参加費が3割程度高騰した。
・参加者のニーズ変化
 そもそもパッケージツアーに参加したいと
 思う人が少ない
 (個人ガイドをオーダーするか、セルフか
  のどちらか)
・参加者の高齢化
 元々、パッケージツアー参加者のボリュー
 ムゾーンは、60代後半その参加者が高齢と
 なってしまった
・内容の不満足
 活動が制限されたり、個人ガイドに比べ満
 足度が低い
 (ツアー内容やガイドがつまらない)
・景気の低迷 
 デフレ状態が長引き報酬が上がらない
 (年金が減らされている)
  
  などが考えられます。


(参加者の減少によるツアーの動向)
 ・今まで一つのツアーでは24名前後集まって
  いた仲間が、現在では3分の1程しか集まら
  ない(コミュニティが崩壊)
 ・ほとんどのツアーが催行不能となっている
  ため、申し込まなくなった

 「申し込んでもツアーは実行されない」

(参加者の声) 
 ・ツアー料金が高いので、これまでのように
  参加できない
 ・どんどん参加仲間が少なくなってきた
 ・個人でいくほど元気がない(お世話が欲しい)
 ・個人で企画・申し込むのはめんどうくさい
 ・個人ガイドは料金が高すぎる

 「これまでどおり、安い料金設定を維持して
  欲しい」

(ガイドの声)
・ガイド依頼がどんどん減少している
・依頼されてもほとんどがキャンセルとなる
・ガイド実務の日が日増しに少なくない
・参加人数もかなり少ない

 

  「かなり、ヤバイ状態」
  「このままでは仕事がなくなる」
  「どうしよう」


(重要)
実はこれまでパッケージツアーに参加してい
る方は「安くて、連れて行ってもらえるので
パッケージツアーを申し込む」
 方々が主流です(いわゆる自立していない方)
そもそも自立している方は個人ガイドやセル
フツアーを実行します

・・・・ここまでが当時の記事・・・・



このような状況の中、さらに追い討ちでコロナ
パンデミックとなりました




3パッケージツアーを救え!

パッケージツアーを救うための方法はあるのか
どのようにすれば救えるのか?

訪日外国人の知識でも紹介しましたが、訪日外
国人の8割はすでにFIT(個人旅行)です
(2017年J E N T調べ)

スマホやインターネットの普及によりもはや
添乗員さんは要らなくなった
(自分達でたどりつける・観光できる)

これらの理由により
結論的に残念ながら
「パッケージツアーは救えません」

パッケージは救えませんが旅行会社を救うこと
(お役に立つ事)はできるかも知れません
ガイドとして旅行会社の売り上げに貢献し、少
しでも登山専門の添乗員さんを雇用していただ
きたいと思います


<ガイドができる旅行会社への恩返し>

・個人ガイドで集客してもお客様の宿泊や交通
 のチケットにおいては旅行会社に申し込む
(旅行会社は手数料が入る)

・旅行会社においてもそのエリアにおける個人ガ
 イドのリストを作成し、見込み客にセールスす
 る(成約した際、ガイドは旅行会社に手数料を
 支払う)
 
・高付加価値のルートを旅行会社に提案し
 パッケージツアーとして企画してもらう
 (ガイドが企画と集客に参加する)

・参加者の声やレビューについての情報を
 旅行会社に提供し、その分ガイド依頼を
 いただく
 (ガイドが一番お客と話す)


<ツアー添乗員さんができる事>

・低山においては添乗業務プラスガイド業務
 を実行する
 (二つの仕事をこなす)
 その分報酬を多くいただく

・ガイドの評価リストを作成し、手配の方に
 渡す
 (評価が高いガイドには再オーダーする)
  添乗員さんはたくさんのガイドさんを見
 てきているので評価しやすい
 これまでは評価していないし、評判が良い
 ガイドよりは低料金で受注するガイドを優
 先してきている



とりあえず、このくらいしかアイディアは出
てきませんが重要なのは旅行会社・ガイド・
添乗員さんの3者が力を合わせてこの危機を
乗り越えましょうという事です

  


   「頑張れ! 旅行会社」


  「ありがとうございました」

   


       E N D

    ・・Just Do It・・




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