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筋力の重要性

【アスリートのための身体の仕組み講座】

第5回は
【筋力の重要性】
について整理していきます。

これまでは安定性や身体づくりに目を向けてきましたが、今回は
【筋力】についてです。

姿勢を安定させるスタビリティ。
身体を効率よく動かすコーディネート。

これらも筋力がないと獲得できませんね。

身体能力を極限まで高めなければならないアスリートにとって
【筋力】は重要な体力要素です。

ただ。
『筋トレしまくって、高重量でできるようになったし、身体もデカくなった』
でも!
『なんだかパフォーマンスに繋がっていない・・』
って選手が多いので要注意です。

重要なのは
【強く】
【しなやか】
【機能的な筋】

ということ。

動きの質を向上させ、パフォーマンスに繋がる筋力でなければいけませんね。

筋力とパワーは違う

まず整理しておきたいのが
【筋力とパワーは違う】
という事です。

筋力とは
⇒筋肉が発揮できる力の大きさ。

パワーとは
⇒瞬発的な力を発揮する能力。
【筋力×瞬発力(速度)】と定義されています。

『えっ、じゃあスポーツで必要なのはパワーじゃん』
ってなりますよね。

そうなんです。
筋力だけめちゃめちゃ鍛えてもうまくいかないんです。

筋肉は重たいので、瞬発的な使い方ができないと、重たくなるなんてことも・・。

『筋トレしたらスピードが落ちる』
と思っている方は、ここだけを何処かで聞いたんですかね。

実際は、スポーツ選手が筋トレだけひたすら行うことは無いので、そんな事にはなりません。

もし、そのような感じになってしまう、なってしまったのであれば
完全にトレーニングミス!
です。

より速く、より強く
その為には、筋力は絶対に必要です。

求められる能力

スピード、パワー、アジリティ、持久的、瞬発力・・
パフォーマンスには様々な能力が必要ですね。

競技によって割合は変わってきますが、どの要素が欠けてもパフォーマンスの向上には繋がりません。

で。
それらのベースとなるのが【筋力】となります。

先ほど、『パワーは筋力×瞬発力(速度)』という事は書きましたが、その他についても確認しましょう。

まず求められるものとして
・行動を起動する
・行動を持続する
・行動を調節する
これらがありますね。

これに必要な要素を整理すると

行動を起動する⇒筋力・瞬発力
行動を持続する⇒筋持久力・全身持久力
行動を調節する⇒俊敏性・平衡性・巧緻性・柔軟性

このようになります。

そして、この基本的な動作の組み合わせが、スポーツ動作に必要な能力となります。

筋力×瞬発力(速度)=パワー
俊敏性×巧緻性=アジリティ
筋力×瞬発力×初速×加速力=スピード
などなど

筋力だけではうまくいきませんが、
身体能力を最大限に高めるための原動力が【筋力】となります。

筋力

身体を動かすエンジンは【筋力】です。
それ以外にありませんからね。

そして、その中でも特に重要なのが
全ての動きの中心である【コアの筋力】です。

ここを高め、全身の筋力も向上させていく事がめちゃめちゃ大切という事ですね。

まとめ

スポーツでは本当に様々な能力が求められます。
“強さ”に意識がいきがちですが、“怪我しないタフさ”“安定したコンディション”など、そういった部分も重要ですね。

選手の皆さんは、普段から色々と考え、感覚的にも確かめながらトレーニングをしているかと思いますので、今一度、高めたいものをきちんと整理して取り組んでくださいね。

もちろん
『どうやってトレーニングしていくんだ?』
『実はそのへんよくわからなくって・・』
『自分にとってベストなものは何だ?』
なんて方もいますよね。

ひとつひとつ紹介していくのも果てしないですし、選手によってベストな進め方も違うので、そういった方はいつでもご相談ください。

悩みながら、何となくのアプローチだと、時間も体力ももったいないですから。

という事で、今回はスッキリ短くまとめてみました。笑

次回は
【トレーニングの組み方】
についてです。

『トレーニングは効率よくやりたい!』
『トレーニングをパフォーマンスに効率よく繋げたい!』

当然です。
そのあたりについてビシッとまとめていきますのでお楽しみに。

コアについて再確認したい方は過去の記事をご確認ください。


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