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飛行機と、家族と、少し伸びた身長〈帰省1日目〉

帰りたくなったよ 君が住む街へ
大きく手を振ってくれたら 何度でも振り返すから
帰りたくなったよ 君が待つ家に
聞いて欲しい話があるよ 笑ってくれたら嬉しいな
帰りたくなったよ/いきものがかり

東京と大分は800kmくらい離れているらしい。
1日ですごい距離を移動したんだなあと
日本地図を眺めながら思う。
それを可能にしてくれたのは
他でもなく〈飛行機〉という文明の利器だ。

初めて飛行機に乗ったのは、幼稚園の頃だった。
自分のつくった(本当に自分でつくったのかな)
たからもの/ぼくがかくした/どろだんご
ようちえんのにわに/ねむっているよ

という短歌が、コンクールで優秀賞に選ばれて
その表彰式で、東京に行った。
それにしても
「ようちえんのにわに」ってどうなのか。
めっちゃ字余り。

それからも、何度か飛行機に乗る機会があった。
姉の入学式、修学旅行、オープンキャンパス。
あとはやっぱり、受験。
そういえば、受験から帰る飛行機の中で
3日後に控えた卒業式の答辞の原稿を
必死で考えたりもしたなあ。

✈️✈️✈️

飛行機の思い出に浸りつつ、大分空港に到着。
父親が仕事の休みを取って、
わざわざ迎えに来てくれた。ありがとう。

2人きりの車内で、父はさりげなく
あいみょんの音楽をかけてくれた。優しい。
ただ、久しぶりに会ったのに
これといった会話はない。
昔からそう。お互いシャイなところがある。
でも、その雰囲気が気まずいわけでもない。
そこに母親が入っていくと
会話がうまく回っていく。
家族ってそんなもんだと思う。

家に帰ると、母が待っていた。
明豊高校を応援しながら、近況報告。
あっという間に時間が過ぎて、気づけば夕方。
夜ごはんの支度をする母を手伝おうと
久しぶりに立った実家の台所は
少し低く感じた。
まだまだ身長が伸びているのかも。嬉しいな。

お正月ぶりに両親と食べたごはんは
めちゃくちゃおいしかった。

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