SaaSプロダクトにおけるユーザーテスト

ビジネス業務で使われるSaaSをつくっています。SaaSを成長させるためのユーザーテスト観点について急に思い立ったことがあるのでメモ。

「ユーザーニーズ」を明確にするためにユーザーテストをしろ
思い込みをなくせ

というのが巷でよく言われることだとは思いますが、どこに思い込みがあるのだろうか?SaaSをすでに利用している顧客は、そのツールを利用するニーズは持っています。そうであれば、テストフェーズで、何を明らかにする必要があるのだろうか?

ゲームで確立したグロースハック手法は、SaaSにはそぐわないと思っています。
ゲームはそもそも生活に必要ないもので、遊ばれるかどうか検証したり、思わぬところがユーザーに刺さる可能性があるからです。一方でSaaSは基本的に業務に使うため、多少嫌でも使います。

既存のSaaSにせっかく新機能を足しても「使われない」代表的な原因は例えば下記2つ。

1.利用導線が悪い
既存のアプリケーションになじんでおらず、業務効率が改善しないので、現状の古い方法で満足してしまう。
→ どうすれば脳に負担をかけず、素早く使えるかを追求することを目標にテストを設計する。

2.業務が存在しない
現在の業務にないので、推進者がいないと廃れる。例えば、LINE連携をしても、LINEを見る業務が発生しなければ使わない。
→ 業務に乗せる方法を提案するか、業務をうみだすためにどうすれば良いかテストを設計する

「ニーズはある」ものの、「運用にのせる障壁を取り除く」ためにユーザーテストをすべきだ、というのが僕の雑感まとめです。

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