外コン、外銀、商社は本当に"勝ち組"なのか?年収だけを目当てに会社を選んではいけないという話。
就職難易度ランキングなどと共に注目されるのが年収ランキングではないでしょうか。
真っ当な方法でお金をたくさん稼ぐ能力があることは素晴らしいことです。
しかし、その一方でお金をたくさん稼げても幸せになれないこともたくさんあります。今回は僕が実際に目にしてきた現実の一部を皆さんとシェアしたいと思います。
外コンは本当に勝ち組なのか?
東大や京大などの優秀な学生達に人気なのが戦略コンサルなどを含めた外コンでしょう。僕の周りの優秀な海外大卒の生徒も外コンに行った人が多かったです。
しかし、僕個人の感想ですが、彼ら、彼女達の多くが全然幸せそうじゃないです。
嘘だと思う人は、まずは就活のイベントなどに行って、リクルートに来ている会社員の方々の顔を見てみてください。失礼ですが、だいたい眉間にシワがよっているか怖そうな顔をしている方が多いです。
実際に働いている方の様子を見ているとたくさん稼げるようです。しかし、それでも激務な毎日に心身ともに疲れ果てている方が多いように感じます。さらにもっと言えば、総合コンサルであれば、福利厚生なども考慮した場合、日系のトップ企業よりも微妙に待遇は悪いです。なので、年収だけを求めるなら他に魅力的な選択肢があるでしょう。
さらに、"外資系"であっても中身はドメドメ、というのもよくあることなので注意が必要です。
そもそも外コンは僕たちよりだいぶ前の世代から人気で、既にレッドオーシャン化しています。優秀な人しか入社できないのは当たり前ですが、一緒に働く仲間(ライバル)も当たり前に優秀なので差別化が難しいでしょう。
そういった面も含めて、超優秀な母集団の中で激しくもまれるのもありでしょう。そういった仕事スタイルが自分自身に合っている思われる方であればおすすめです。
外銀は本当にヤバイ
外コンと並んで高年収なのが外銀でしょう。
採用人数が少ないので、そもそも入るのも非常に難しいです。僕なんかではもちろん見向きもされません笑
そんな外銀ですが、ヤバイのは年収だけではありません。
まずは勤務時間がバグっています。暇な時と忙しい時の差が激しいようですが、僕の友達は勤務時間が9時〜3時らしいです。ちなみに両方AMです。。
さらに休日であっても、急に上司から連絡が来てパソコンで仕事をしなければいけないなんてこともあるそうです。
独身のうちはいいですが、結婚すれば男女関わらずこのような生活をするのはかなり難しいでしょう。
ちなみに他の知り合いの先輩でPEファンドに転職された方も、30才前後で2,000万円を超えましたが、ずっと働いているため小さな子供の顔を見れないと呟いていました。。
確かに、一年目から800~1,000万稼げるのは破格の待遇でしょう。しかし、本人曰く福利厚生は皆無だし、会社の近くに住まなければいけないので家賃が非常に高いし、お金は意外と全然貯まらないそうです。
また雇用の安定性は非常に低いです。
生涯賃金的には果たしてどうなのか、非常に過酷な環境で心身が持つのか、そしてそういった環境に身をおくことで自分が幸せになれるのかを自分に問い直してみてください。(僕はホワイトでそこそこ高給の方があってます。。)
ちなみに、働いてらっしゃる方々は本当に優秀なので成長環境としてはピカイチだと思います。
商社ってそんなにいいん?
僕は国内で就活をしていないのであまり分かりませんが、総合商社の人気は凄まじそうだなと感じました。
確かに財閥系、伊藤忠あたりの年収は日系企業の中でもトップクラスですよね。
しかし、最近若い世代の商社離れが進んでいます。
入社したはいいけど、上のポストが埋まっていて昇進のペースが遅い、体制が古すぎる、自分でビジネスをしたい、上司のようになりたくない、といった理由でやめる方が多いそうです。
僕の先輩でも、商事からベンチャーに転職して「最高の選択だった!」とおっしゃっている方がいます。
商社も外コンと同じく、だいぶ前からブームです。そして、時期的にはそのブームもそろそろ終わりに近づいているとも言われています。もう少し過激なコラムでは、昨今の商社に入社してくる人の中に本当に優秀な人はいない、と書いてあるのも読んだことはあります。
働き方改革などが進んでも、会社のカルチャーはそう簡単には変わりません。体育会系である、官僚的である、年功序列がキツイ、などといった各社の性格に合わない方にとっては辛いでしょう。
「みんなが目指しているから」「ちやほやされたいから」といった理由だけでは、入社後にしんどくなるのではないかなと思います。
まとめ
今回はやや批判的な内容の記事になりましたが、こういった内容を扱った記事を全然見ないので、僕が知っている範囲での知識を共有しました。
会社選び、キャリアの選択に答えはありません。僕もまだまだ模索中です。
ただ、はっきりとしていることは、「みんなと同じことをしていても仕方がない」「日本では年収ばかりあげても税金でがっつり持っていかれる」ということです。
これらのことも頭に入れて、就職、転職活動を行ってくださいね。
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