【さとのば大学講義レポート】自己理解・他者との関係性の深める地域インタビュー演習
こんにちは!地域を旅するさとのば大学編集部です。
さとのば生たちは、地域に暮らしながら、週3回のオンライン講義で理論のインプットと対話で学びを最大化しています。
オンライン講義ではどのような学びや地域との関わりがあるのでしょうか。
今回は、2年生前期「未来共創演習」の講義の様子や学生の声をご紹介します。
ひとと出会い、話を聴くことで、互いの間に現れる景色を味わう
「インタビュー」と聞いて、どのようなイメージをしますか?日常会話と異なり、質問をすることで知りたい情報を得られるのがインタビューです。
地域インタビュー演習では、岐阜県郡上市の地域事務局でもある岡野春樹さんを講師に、「ひとと出会い、話を聴くことで、互いの間に現れる景色を味わう」インタビューを行い、ショートエッセイにまとめました。
地域で人と関わりながらプロジェクトを創っていくためには、地域の人と出会い、対話を通して関係性を深め、仲間となっていくプロセスが欠かせません。1年目で地域で暮らすことやプロジェクトをはじめてみることに慣れ、いよいよ本格的にプロジェクトを動かす2年生。地域での関係性を築くきっかけとして、この講義を実施しました。
講師紹介
岡野 春樹
一般社団法人長良川カンパニー代表理事。1989年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部を卒業後、大手広告会社に入社。自治体のブランディングや官公庁の広報に携わるかたわら、日本各地を旅する「Deep Japan Lab」を設立。その旅の活動で岐阜県郡上市との縁ができ、夜の川に入って鮎をとった経験から、源流域に魅了され郡上市に移住。現在は家族5人で暮らしながら、源流の御師となることを目指し法螺貝を吹いたり、ホラを吹いたりしている。
講義内容
新しい地域に移動して、環境や自分自身に変化があった2年生。初回の講義では、「地域でどのように過ごしたいか」、「地域の人とどのような関係を結びたいか」について対話しました。地域ごとの違いに触れながら、対話していくうちに自分自身の地域への思いや考えを言語化することができました。
インタビュー手法概論では、岡野さん自身の経験から話の聞き方や問いの出し方をインプットしながら、インタビューの練習になるワークを行いました。インタビュアーは、一旦自分の価値観を脇において、ニュートラルな状態でいることが大切ということで、講義中に散歩やジャーナリングをするなど、頭で考えるだけではなく、身体感覚を大切にすることも学びました。
さとのば大学では「共創」の土台である「I / WE」「内向き / 外向き」という2軸を授業を通して深めていきます。今回の地域インタビュー演習でも、単に地域の方に話を聞くということではなく、自分と相手のつながりを見出すために、自己に向き合うワークから問いを生み出していきます。
まずは、「感情と問いのワーク」を通して、自分自身の感情が大きく触れた経験を並べ、その中から現在の自分が興味のあるテーマを問いとして考えます。この問いを広げながらインタビュー項目を構成していきました。インタビュー先は、地域コーディネーターの方にもご相談をしながら、テーマに合った方を決めていきます。
実際にさとのば生がインタビューした地域の方には、地域コーディネーターや新卒で移住して働いている方などがいらっしゃいました。普段から関わりのある方でも、自分の問いをもとにインタビューすることによって普段とは違うストーリーを聴くことができ、相手について知りながら、自分と向き合う時間になりました。
そして、インタビューした内容をショートエッセイにまとめました。なぜその問いが生まれ、その人に聞こうと思ったのか、自分と相手の間に生まれたものを表現することができました。また、さとのば生同士で互いのエッセイを読み合って、エッセイに刻まれたそれぞれの悩みや葛藤を感じる時間になりました。
全6回の講義を通して、これまで気づかなかった感情や考えと向き合ったり、自分の問いから相手との重なりを見つけていく経験をすることができました。
講師の岡野さんの「自分自身の声をよく聴ける人は、他人の声をよく聴ける人」という言葉にもあるように、自分自身を理解する大切さを実感する時間になりました。
さとのば大学のマイプロジェクトは、自分の内から沸き起こるものを、仲間と共にプロジェクトとしていくことを大切にしています。これからプロジェクトを加速させていく2年生、インタビュー演習を通して自己を深め、他者との関係性の深め方について学ぶ機会になったのではないでしょうか。
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