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自分にしかない価値を見つける、就活前の「休学」というポジティブな選択肢

こんにちは。地域を旅する大学 さとのば大学のnote編集部です。

さとのば大学には、10か月間地域留学しながら自分を見つめプロジェクトに取り組む「ギャップイヤーコース」があることをご存じですか?
ギャップイヤーという言葉はまだ日本では馴染みのない方も多いかもしれませんが、英語圏では一般化しており、人生の可能性を広げる大切な時間なのです。

ギャップイヤーとは?
もともと英語圏の大学で始まった取り組みで、高校卒業から大学入学までの空白期間を長く設定して、その間に大学では得られないような経験をすることが推奨されていました。今では大学在学中や就職前に時間をとる、という意味でも使われています。

本記事では、現役大学生であり、昨年1年間休学しギャップイヤーを経験した川村彩乃さんに体験談を伺いました!

川村彩乃さん
2001年、神奈川県横浜市生まれ。青山学院大学コミュニティ人間科学部4年生。在学中に”大学生の地域活動”に興味を持ち、さとのば大学やおてつたび、村・留学など様々な国内留学に参加。大学3年生次に休学し、さとのば大学にて長期インターン。現在は復学し、来年度からの都内IT企業への就職が決まっている。好きな言葉は、「好きなものを好きなだけ」
妥協せず、やりたいことを全部やる!な人生を目指す。


■コロナから始まった大学生活

ーまずは、どんな大学生活を送ってきたのか教えてください。

私は、大学の中でも新設された地方創生を学べる学部に2期生として入学しました。入学前から地方創生の勉強もしたり、やる気で入学した矢先にコロナが始まったんですよね。一気にやる気がなくなり、悶々とした半年間を過ごしました。

2期生ということで先輩とのつながりが濃く、みんなで試行錯誤しながら学びを創っていく雰囲気があったのは幸いでした。コロナも少し落ち着いてきた秋ごろ、福島県出身の先輩が地元にあるシェアハウスに滞在しながら1か月過ごさないかと誘ってくれたので、大学の講義はオンラインだし東京にいて誰にも会わないより地域の方が面白いかも!と思って参加したのが、初めて地域に行った経験でした。

シェアハウスを共にした仲間たちと

ー福島の経験でどんな気づきがあったのですか?

一歩踏み出した先には、みんなが自分の意思で選択して来ている分面白い人たちとの出会いがあったんです。それまでは進路選ぶのも多少なり親の意向があったりしたけど、他の誰かではなく、自らやりたいと思ったことに従って行動してみると得られるものが大きいって気づいて。それから、休みの日を使ったりしながら、少しでも面白そうと思ったことにはとにかく行ってみることにしました。

特に地域でのプログラムは面白くて、おてつだび(北海道)、ひだすけ(飛騨)、村・留学(伊豆)、地域ベンチャー留学(郡山)、そしてさとのば大学の短期コース(七尾)にも参加しました。色んな地域にどんどん飛び込んでたくさん出会う中で、もっとその事業の中の人になりたいという気持ちも出てきたんです。お手伝いみたいな感じで言われたことだけやっていても信頼されないし、逆にしっかりコミットして信頼してもらえると、大人も本音で話してくれる。そんな関係性になっていきたいと思いました。

さとのば大学で共に学んだ仲間たちと

■就職活動して覚えた違和感。自分を活かせる場所って?

ーとても充実した日々だったように聞こえますが、どうして休学という選択肢が出てきたのですか?

大学3年生になって就職活動を始めました。それまでの経験から多少自信もついていたのですが、色んな企業や仕事を見ても何か違う…という違和感が残りました。若いとか、行動力とか、そういうこと以外に自分にはどんな価値があるのか自信をもって言えるものが欲しい、そのために社会とつながりの中で試してみたい!と思い休学する道を選びました。

ー「休学」という選択肢はずっと持っていたのですか?

実は大学の先輩から「休学」って選択肢があるよということは前から聞いてはいました。しかもその言葉は私にとってポジティブなワードとして入ってきていたんですよね。さとのば大学の短期コースに参加した時、休学中の大学生も数名いて、一人一人が”自分の意思”で人生を歩んでると感じました。大学=4年で卒業するべきという固定観念に囚われたくないし、自分で選んで納得することが大事だと思ってます。

能登は第二の故郷のような場所の1つ

■親の理解と、自分自身の迷いを断ち切ること

ー「休学」までに何かハードルはありましたか?

親はすぐには理解してくれませんでしたが、対話を重ねる中で大学を卒業できるのかという懸念が大きいと分かったので、卒業することを約束しました。親子だからって同じ人生を歩むわけじゃないので、そこを理解してくださいと話しました。
同級生たちと一緒に卒業できないことについては、友人にたくさん相談しました。もう話が合わなくなってしまうんじゃないか、ひとりぼっちになってしまうんじゃないかと不安もありましたが、違う道を歩むのではなく、お互いが自分の幸せのために進んでるだけだと納得できたことで決心がつきました。

■やりたいを全部やってみた1年間

ーどんな思いで休学のスタートを切ったのですか?

今まで地域に行って活動してきたことで、いい意味で「こうしなきゃいけない」という固定概念からの解放が出来ていた感じがします。だからこそ、地域と都会の仕事、通勤とフルリモート、社員とフリーランスみたいな色んな選択肢が目の前にあって、自分にはこれだ!というものが分からなかった。
それで、とにかく1年間で全部やってみよう!と思いました。

ー色んな生き方をお試ししてみる感じですね。実際にしてみたことはどんなもの?

最初の1ヶ月は休学費用の捻出のために、実家から短期でアルバイトをしていました。そのあと、新潟でフリーアコモデーションをしながら暮らしたり、企業が行う地域でのサマーインターンで愛媛県や大阪府などに行ったり、銀座のIT企業の営業インターンも。それと並行して、さとのば大学のオンライン講義をサポートするラーニングアシスタントのお仕事もしていました。

さとのば大学ラーニングアシスタントの仲間たち

ー色んなトライする中で何が見えてきましたか?

さとのば大学の学びの中で自分と対話することが習慣化されたことは大きかったです。自己対話する中で、一番自分のために時間を使える20代の間に何をしたいか考えました。地域での就職も魅力的だけど、多少無理もできるうちに都心部で挑戦したいと気づきました。
でも、休学の経験から「人生は自分で変えていける」という感覚があって、フレキシブルに考えられるようになったと思います。

■いい意味で社会のレールから外れた経験

ー休学したことは川村さんにとってどんな経験になりましたか?

休学前は、大きな決断の時に誰かのアドバイスとか、社会のレールに引っ張られることが多かったんですよね。休学すること、その時間の使い方を自分で決めていくことで、いい意味で社会のレールから外れたっていいんだって思えるようになりました。

そして各地でのプログラムやお仕事を任されることによって、探していた”自分の価値”も見えてきました。
例えば、人と人をつなぐ力だったり、人の人生や成長を応援していく力。
これは大学の中だけでは絶対に得られないもので、社会に出て経験したからこそのものだと思ってます。こうやって自信がついたことで、人と出会った時に同じ土俵で人との深い関係性を育めるようにもなったと思います。

■休学を迷っている人へ

ー休学しようか迷っている人、このまま就職するのかモヤモヤしている人にメッセージをお願いします!

当時の私は、「人は自分が選んだ道しか肯定できない」と思ってました。誰かに相談したって、休学した人は休学した方が良いって言うし、就職した人は就職した方が良いって言うから。 (だから私が休学をお勧めしたところで何も響かないかもしれない、、笑)
でも、どの選択をしたとしても良いことも悪いこともある。大切なのは、自分がその選択にどれだけ納得できているかだって感じます。誰がなんと言おうと君の人生は君のもの!誰かの意見に流されず、君のしたいような人生を選べますように!応援してます!


さとのば大学では、休学中の選択肢として日本の地域をフィールドで10か月過ごす「ギャップイヤーコース」を設けています。(3/26出願締切)

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■暮らしながらプロジェクトを実践する、さとのば大学の学びのフィールドは全国各地
さとのば大学では、4年間1年ずつ多様な地域へ留学し、地域での様々な人との出会いや対話を通して自分自身の関心を探り、マイプロジェクトへと繋げて実践していきます。ぜひあなたらしさが活かせる地域を、見つけに行きませんか。

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