忘れかけていた”本来の自分”に出会う旅、つくり手が語るLearning Journeyの魅力とは?
こんにちは。地域を旅する大学 さとのば大学のnote編集部です。
さとのば大学が様々な地域と連携しながら主催する地域留学プログラム「Learning Journey」。今回は、旅×学びをこよなく愛するLearning Journeyのつくり手、さとのば大学 玉田さん(通称:たまちゃん)にLearning Journeyにかける思いを語ってもらいました。
玉田勝司(通称:たまちゃん)
さとのば大学事務局にてLearning Journey・地域連携を担当
■Learning Journeyとはどんな旅ですか?
高校生・大学生~社会人を対象にした越境体験プログラムです。さとの大学の学びのエッセンスに触れ、面白い地域で、普段混ざり合わない人と混ざり合うことで、新たな自分や生き方に出会い、地域の学びの豊かさを体感していただく為に実施してます。
春・夏休み期間、さとのば大学の連携15地域を中心に実施しており、今年の夏休みで10回目の開催を迎え、これまで300名以上の方が参加されました。
ーどんな人の参加が多いのですか?
最近の実施では、高校生の参加者が一番多いですが、大学生や社会人もいますね。
「自分の知らない地域やはじめての場所に行ってみたい」「地域づくりや訪問地域の取組に興味がある」という地域に関心がある方や、「地域の方や色んな世代の人と混ざって交流したい」「自分を変えることや、見つめ直す機会にしたい」など人との出会いや自己対話を求めてくる方も。
それと今年はありがたいことに、Learning Journeyをきっかけにさとのば大学への入学を検討する機会にしたいという参加者の方も増えてきました。
■普通の旅行とは異なる、Learning Journeyの魅力・醍醐味は?
気心知れた仲間や家族と行く旅と違い、初めて行く場所に一人で飛び込み、知らない人たちと過ごすこと不安やどきどきがありますよね。
でも、どんな地域のLearning Journeyでも、最終日にはその場所・出会った人達と別れる寂しさを感じるような関係になってるんですよ。
こんな気持ちが生まれることは普通の旅行では得られないのではないでしょうか。
ーなぜLearning Journeyではそんな関係性が生まれるのですか?
日常の暮らしでは、触れることができない自然の中で過ごしたり、地域に根づいた伝統文化を暮らし目線で体感したり、地域ならではの素材を活かした食を味わったり、日常出逢わないような地域の面白い人や参加者と共に過ごしたり。
普段使わない思考や五感、身体感覚を使うことで、自分のからだの芯の部分が喜ぶ感覚があります。他者との新しい関係性から、今まで気づかなかった本来の自分(らしさ)に出会う機会となることもLearning Journeyの醍醐味のような気がします。
そんな時間を共に過ごした仲間だからこそ、特別な関係性が生まれるのだと思いますね。
ー事前・事後に行うオンラインセッションも旅の仲間との関係性を深めることにもつながっているかもしれませんね。
■この夏開催された夏休みのLearning Journeyはどんなものでしたか?
北海道名寄市・宮城県女川町・秋田県五城目町・長野県長野市・石川県七尾市・岐阜県郡上市・京都府京都市・徳島県三好市・福岡県糸島市・鹿児島県枕崎市の10地域で開催されました。(岡山県西粟倉村は台風の影響で残念ながら開催中止)
今回のプログラムでは、特に印象的だったのは、年明け大きな地震で被災した能登七尾市の地域事務局が、大変な状況のなかプログラムを考え、受け入れをしてくれたことです。
地域ごとに旅のテーマを設定するのですが、七尾市のテーマは、「リアルな被災地「能登」で”あたりまえ”と向き合う旅」。
今まで当たり前に過ごしていた日常が、 正月の地震で状況が一変。そんな大変な被災で当たり前を疑い、問いかけ考える3日間でした。
参加者は当たり前と思う日常を享受できるありがたさを感じたり、被災からの復興に向き合う能登の方々から、逆に勇気をもらったようでした。
他の地域も、地域に滞在しているさとのば生も運営に携わりながら、その土地ならではの魅力あるコンテンツを準備してくれました。
ー地域ごとに魅力的な時間が生まれること、何度もLearning Journeyに参加してくれる方もいると聞きましたが、その理由が分かる気がします。
そうなんです。地域でキラキラした人々や旅の仲間たちと普段話さないテーマで対話したり話をするのが楽しいんですよね。その楽しさに気づいても、日常に戻るとなかなかそのような機会が得られないし、地域では当たり前のように傍にある自然や文化、食などが、都会の生活ではとても距離があるものに思えてしまう。
一度その大切なものを見つけると、また地域に行って自分らしさを取り戻すきっかけを探しに行きたいと思うんじゃないでしょうか。
■参加者からはどんな感想が生まれてますか?
・いろいろな人に出会い,新たな価値観を身に着けるきっかけになった。
・周りの評価を取っ払うことで、自分らしさや自分の考えと向き合う機会が、非常に多く持てた。
・今までの人生で1番良かったと思える体験だった。
・「当たり前」から離れる旅をすることができた。東京から離れる、普段関わっている人か離れる、仕事から離れる、そういったことを通じて新鮮な気持ちでLearning Journeyをすることができた。
はじめての体験や魅力的な人々との出会いが参加者の心を動かし、その経験の積み重ねが、旅の最終日や事後セッションを通した振り返りで言葉として表れてくるんですよね。その時に、自分の変容について気づく方も多いです。
■Learning Journeyのつくり手としてどんなことを伝えていきたいですか?
自分らしい生き方や、やりたいことに気づくことは、なかなか難しいですよね。僕は40歳を過ぎるまでそういうことに深く向き合わず、社会で作られたイメージや他者の評価軸の中で生きてきました。
そんな中、たまたま釜石市をフィールドにした学びのプログラムに参加することで、今まで出会ったことがないような魅力的な人達と出会い、その出会いからこれまでとは違う自分の新しい生き方の扉を幸運にも見つける機会を得ました。
その後も偶然見つけた新たな扉を開いて、地域に出かけ、面白い人達と出会うことで、さまざまな学びの種や、種への養分となる刺激を多く受け取ることができるようになりました。これからは、受け取った種を育て、カラフルな花を咲かせようと思ってます。
LearningJourneyは、皆さんにとって地域へ出かける新たな扉だと思います。心配なこともたくさんあると思いますが、扉を開いて地域にとびこむと、想像していなかった出会いや出来事に遭遇すると思います。
みなさんも、自分自身の可能性を広げる学びの種を地域で受け取り、わくわくする未来をいろどる花々を一緒に咲かせていきましょう!
ー自らも旅を重ね、地域での人との出会いや経験が人生を変化させてきたたまちゃんだからこそ作られるLearning Journeyの形が伝わってきました。
これからもたくさんの人々をつなぎ、一人一人が自分らしい生き方を選んでいく”扉”となっていけたら嬉しいですね!
■次回Learning Journey開催決定!(1/11-12@東京・清澄白河)
次回の「Learning Journey」は特別回として、東京・清澄白河で開催いたします!実は、清澄白河はさとのば生の入学式直後の新入生合宿でも集合した思い出深い地域でもあるのです。
清澄白河と糸魚川の2拠点居住を実践するコーディネーター伊藤さん、そしてさとのば生と共に、東京ローカルを巡り、新たな自分に出会ってみませんか?
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■暮らしながらプロジェクトを実践する、さとのば大学の学びのフィールドは全国各地
さとのば大学では、4年間1年ずつ多様な地域へ留学し、地域での様々な人との出会いや対話を通して自分自身の関心を探り、マイプロジェクトへと繋げて実践していきます。ぜひあなたらしさが活かせる地域を、見つけに行きませんか。
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