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【さとのば大学講義レポート】「自分らしさ」を「小さな商い」にするコアキナイ演習

こんにちは!地域を旅するさとのば大学編集部です。

さとのば生たちは、地域に暮らしながら、週3回のオンライン講義で理論のインプットと対話で学びを最大化しています。

水曜日に行われる演習の講義では、実践を積みながらプロジェクトレベルを上げていくことをゴールとしています。1年生で自分のモヤモヤやワクワクを起点にしたマイプロジェクトを行い、2年生では対価を得る「コアキナイ」に取り組みました。
今回は、2年生前期「コアキナイ演習」の講義の様子や学生の声をご紹介します。

コアキナイ演習

コアキナイ」とは個商(個人のらしさを活かした)×小商(小さな商売)のこと。コアキナイ演習の講師である嶋田匠さんが創り出した、自分らしさを活かす小さな商売です。 
 さとのば大学で実践しているマイプロジェクトは、自分のワクワクやモヤモヤを起点にした自分のためのプロジェクトです。コアキナイは、自分だけではなく共感してくれる身の回りの人たち(=「わたしたち」)のプロジェクトとして、お金をもらったり価値の交換が生まれるかたちで実践を行います。
 コアキナイ演習では、⾃分とつながった営みづくりを通して、「わたし」が「わたしたち」に活かされる関係性のつくり⽅・はぐくみ⽅を学びます。

さとのば大学のマイプロジェクトレベル表

〈講師紹介〉

嶋田 匠
1992年、東京生まれ。慶應義塾大学で、人的資源管理論を専攻。学生時代は、原宿キャットストリートで「無料相談屋」として1000名を越える人の相談に乗る。大学卒業後、2015年に株式会社リクルートキャリアに新卒入社。約3年間リクルート代理店の経営支援に従事し、独立。2018年、日替わり店長のソーシャルバー「PORTO(ポルト)」を有楽町に開業。その後、北品川と日本橋に店舗を展開。2019年、コアキナイ(個商×小商)を育む社会づくりプロジェクト「コアキナイ」をはじめる。4ヶ月でコアキナイをつくる少人数制のゼミや、お互いのコアキナイを育み合うコミュニティ、コミュニティの拠点となる2つのシェアハウス、コアキナイを差し出すガレージなどを運営。その他、「さとのば大学」では「コアキナイ演習」など、自分とつながったプロジェクトづくりの講義を担当。

〈講義内容〉
第1回:オリエンテーション
第2回:ミッション&パッション研究
第3回:ミニイベント企画①
第4回:ミニイベント企画②
第5回:ミニイベント実践
第6回:振り返り

 コアキナイ演習は旅する大学コース(4年制)の2年生に加え、マイフィールドコースの受講生も参加し、これまで取り組んできたマイプロジェクトや地域での活動をもとに、コアキナイづくりを実践しました。初回の講義では、「講義終了時にどうなりたいか」をそれぞれ考えました。「小さくでもいいのでプロジェクトを実践したい」、「完璧じゃなくていいのでまずはやってみる」、「仲間を増やす」など、コアキナイに対してワクワクを持ちながらスタート!

 「らしさ」×「モチベーション」から生まれるコアキナイ。まずは、自分の「ミッション」と「パッション」を言葉にしてみました。

ミッション:自分自身/大事な人が抱える「課題」を解決、「願い」を実現するもの
パッション:誰に頼まれたでもなく時間やお金を使ってしまうような、「好き」が溢れ出すもの 

「ミッション」と「パッション」をかけ合わせることで、コアキナイのタネになるアイデアを生み出していきました。

■ミッション
・人に頼ることが苦手
・居場所をつくりたい
・やりたいことが見つからないモヤモヤ
■パッション
・旅をする、人に会う
・人の話を聞く
・ゲームをする
■コアキナイのタネ
・お話聞き屋さん
・料理教室
・空き家のリノベーション

 講義は、課題で取り組んだワークシートについて、さとのば生同士でピアメンタリング(3〜4人で互いの関心ごとや相談ごとを共有し、全員で考える)を中心に行いました。ピアメンタリングは、1人20分の持ち時間で、取り組んだ課題のシェア→発表者への質問、フィードバック→感想、気づき、今後の展望のシェアをします。発表者への質問やフィードバックは、他者の視点を取り入れられる重要な時間でした。

 「コアキナイ」と言っても実際に形にしていくのは時間が掛かるものです。講義内では「自分が本当にやりたいこと」を見つけながらアイデアのタネを育て、夏休み期間も使いながら実際にコアキナイとして取り組んだ学生もいました。
実際に取り組んだプロジェクトには、ボードゲーム会や地域の方との交流イベントなどがありました。

ボードゲーム会の様子

 学生からは、「言葉で表現する→他者に伝えるを繰り返すことで、自分が大事にしたいことや価値観と向き合えた」「自分の中にあったプロジェクトはこうあるべき、といった固定概念を壊してくれた」など、講義と実践を通して他力を借りる大事さを学んだり、プロジェクトを形にする力を育む機会になりました。

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