スイス在住ライター 岩澤里美

2001年よりスイスを拠点に、欧州を取材して記事執筆。https://www.sato…

スイス在住ライター 岩澤里美

2001年よりスイスを拠点に、欧州を取材して記事執筆。https://www.satomi-iwasawa.com 数々のニュース系サイト(現在、ニューズウィーク日本版にも執筆中)、環境系雑誌などに寄稿。旅行系やアート系も書きます。

マガジン

  • 海外在住ライターになるコツ note

    私のウェッブサイト内にあるブログ「海外在住ライターになるコツ教えます」へのアクセスが多いので、noteでも公開します。どうやってスキルアップしたらよいかなど、経験をもとに書いたヒントは誰かのお役に立つでしょうか。

  • 過去記事=蔦屋書店サイト T-SITE Lifestyle

    2016年1月~2018年2月まで、蔦屋書店のサイトT-SITEの「Global Lifestyle」という連載に掲載された記事を公開します(PDFファイル)。世界の素敵な暮らしを届けるというコンセプトで、各国に住むライターたちが記事を書いていました。 (サイトは閉鎖。掲載承諾済み)

  • 気ままに、エッセイ

    立派なカメラを買って嬉しくて、写真を撮って文章をつけたことがあります。私のエキサイトブログの方に載せてありますが、ここでも、ご紹介します。

最近の記事

記事のタイトルを一生懸命考える

読みたくなる記事というのは、添えられている写真にひかれてということもあるかと思いますが、やはりタイトルの内容で読んでみようと思うことが多いでしょう。 ですので、自分が執筆した記事を読んでもらうには、よいタイトルをつける必要があります。内容を簡潔に表す、よいタイトルをつけるのは実は簡単ではなく、私も悩むことが多いです。 編集者が考えてくれる場合もあるでしょうが、書き手としても、このスキルやセンスは磨きたいものです。原稿を書く前に一応タイトル決めをして、それに向かって書いてい

    • 日々、メモを取ることは必須です。

      どんな話題がニュースとして面白いか、どの媒体に掲載できそうか、ということをいつも考えて生活しています。スマホにも記録していますが、私は紙にメモするほうが好きです。数年間、イタリアのモレスキンのノート(手帳)を使っていました。ハードカバーのポケットサイズ・無地のタイプでした。1冊使い終わると、違う色のカバーにしていました(写真に写っている以外にも、まだあります)。 今は、薄くて大きめのサイズの別のブランドを使っています(やはり無地タイプ)。家でも外出時でも書き込みます。使う筆

      • 誰かの原稿を読んで、添削する

        面白い記事や良い記事と言っても、内容全体が面白い、わかりやすい、言葉の使い方がいい、視点がいいなど、いろいろあります。 記事の構成力、表現力をアップする方法の1つに、「人の原稿を読んで直してあげる」があります。つまり、編集者の目で誰かの原稿を読むということです。これは、とても勉強になります。私が知っているベテランのライターたちも、同じことを言います。 自分の原稿を読み返すと、ここを直したらもっと良くなるという点が見えないこともあるかもしれませんが、人の原稿を読むと、それが

        • 読み手の気持ちになって、書く

          旅行系の記事、ビジネス系の記事、とくに女性に向けた記事と、いろいろな内容をまとめていますが、いつも、記事の向こう側にいる読者のことを考えながら書いています。 この「読者を想定して書く」ことは基本中の基本です。当たり前ですが、たとえば「登山」というテーマで記事を1本書くとき、誰が読むかによって、内容が変わってきます。 テーマを選んで、でも、どんなことを書いたらよいか定まらなくなってしまったら、この基本に戻って、読み手のことをよく考えてみるといいでしょう。

        記事のタイトルを一生懸命考える

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        • 海外在住ライターになるコツ note
          30本
        • 過去記事=蔦屋書店サイト T-SITE Lifestyle
          10本
        • 気ままに、エッセイ
          6本

        記事

          《欧州内で取材可! 記事を書きます!》

          スイス国内で取材したり、そのほかのヨーロッパに出向いて取材をして記事を執筆しています。先日は、ロンドン、パリ、ミラノにてインタビューをしたり、企業を訪れました。カメラマンも手配して同行できます。 「ヨーロッパ発の記事」のご要望がありましたら、私のサイトをご覧いただき、具体的な依頼事項をお知らせください。 ❖コーディネート業務のみ、リサーチのみ、翻訳・通訳は基本的にお引き受けしていません。

          《欧州内で取材可! 記事を書きます!》

          サプライズを届ける気持ちで。まずは編集者へ向けて。

          面白い記事には、小さい驚きが入っています。 たとえば、いろいろなサイトでよく取り上げられているあるレストランについて記事を書くときでも、少しでもよいので読者が知らなかった情報を入れると、読んでよかったと読者は思うでしょう。 記事を書くときは、当然その読者たち(誰が読むのか)を想定しながら書きますが、原稿を提出する最初の読者である「編集者」のために書こうと読者層を絞ると書きやすいかもしれません。 プレゼントを贈るとき、「あの人が喜んでくれる、驚いてくれるといいな」と思いな

          サプライズを届ける気持ちで。まずは編集者へ向けて。

          「話題探し」 見えにくい、小さいことを探す

          海外の話題も、ブログで(無料で)発信する人が増え、あらゆることが日本語で読めるようになっていてるいま、「書くネタがない、ライターとして仕事を続けていけないのでは?」と思うかもしれません。 確かに、ブログで有益な情報が得られることは多いです。でも、インターネット上の媒体でも紙媒体でも、編集者たちは常によい書き手を探しているものです。 仕事を長く続けていくには、やはり話題をとらえる視点を磨くことが大切です。 注目を集めやすい大きなニュースだけでなく、なかなか見えにくい小さい

          「話題探し」 見えにくい、小さいことを探す

          スイスでも、黒ゴマアイスクリームが人気!

          どこにいても、おいしいアイスクリームには人気が集まりますね。スイスにもおいしいアイスクリームメーカーはあります。和の風味を販売するメーカーを取材しました。

          スイスでも、黒ゴマアイスクリームが人気!

          ライターの心構え~いつか、どこかに到達するために

          いつも読み応えがあり良い内容だと感心する記事を書く先輩がいます。私よりもちょうど10歳年上で「私も、10年後も先輩のように元気で頑張っていたい」といつも思います。 つい先日、その先輩に「ときどき、仕事をこなしていくのがたいへんだと感じます」とメールしました。 すぐに届いた返信メールには、こう書かれていました。「その、仕事のひとつひとつを乗り越えていくと、いつか、どこかに到達すると思う。私は自分にそうい言い聞かせながら進んでいるのよ」 苦労話はあまりなく、とても順調に進ん

          ライターの心構え~いつか、どこかに到達するために

          箇条書きを作ると、仕事が早く進む

          フリーランスのライターは、定期執筆、単発の依頼といろいろな作業を同時進行しています。 原稿の締切は予定表に記していて、いつも問題なく仕事は進んでいるのですが、もう少し効率を上げられないかと思って、ある日「いまやるべき作業の箇条書き」を作ってみました。 といっても作るというほとではなく、単にメモ書きにしただけです。メール連絡すべき人、執筆すべき原稿、レイアウトの確認、請求書の送付などササッと書きます。 これをデスクの上に置いておき、終わったら消去線を引いたり、そこだけ切り

          箇条書きを作ると、仕事が早く進む

          集中するために~原稿書くときの私のおまじない

          原稿を書いているときは当然、集中力が要ります。その集中力をグンと高めるため、いつごろからか(私にとっての)よい方法を使っています。 もう1つのブログ「スイス便り~イードゥリ」にも書きましたが、PCで原稿を書くとき、ページの色を黒や紺にして白い文字で書いているのです。 「黒い背景が目(視力)にはよい」とどこかで読んで試してみたら、とても新鮮で、よい原稿が書けたため、以来、白の背景で書くことはほとんどありません。だいたいは黒や紺です。でも、緑系にしたり暗めの黄色にしたりピンク

          集中するために~原稿書くときの私のおまじない

          人に聞く勇気をもつ

          「聞くは一時(いっとき)の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉を座右の銘にしているわけではないのですが、ジャーナリスト・ライターの仕事をしていると、いつも思い起こさずにはいられません。 意味は文字通りで、「知らないことがあって、それについて人に聞いたときはで少し恥ずかしいけれど、もし聞かずに過ごしたら、ずっとわからないままで、その方がもっと恥ずかしい」です。 よく知っているテーマや分野についてでも、そうでなくても、記事にする対象(企業や人)について、何かしらの疑問が出てきます

          恩送り――ときには、人に仕事をゆずってみる

          経験が浅いライターは、仕事があふれるほどくることはないと思いますが、中堅やベテランになると、ネットワークも広がるので、執筆やコーディネートの仕事がいくつか重なったり、この国でこのテーマについて書ける人を探していますという依頼が入ったりします。 私は、どうしても自分でできないときは、信頼できる知り合いのライターたちにその仕事をゆずるようにしています。よいライターやコーディネーターが見つかって依頼主に喜んでもらえたら嬉しいからです。 知り合いのライターたちも喜んでくれるので、

          恩送り――ときには、人に仕事をゆずってみる

          何人かのファンのためにも、書きたい

          「Japan Business Press」というウェッブサイトで、長期連載をしていたとき、私の記事を読んだ読者のお名前やコメントが、一部見えるようになっていました。 その欄を見ていたら、毎回読んでくださる人たちがいるのに気づきました。いつも、楽しみにしてくださっているのかと思えて嬉しかったです。 私の周囲には、記事がいつも楽しみ、ファンです、もっといろいろ書いてほしいと言ってくれる人たちがいます。 記事は、もちろん、多数の読者に向けて書いていますが、この何人かのファン

          何人かのファンのためにも、書きたい

          ほかのライターと比べて、落ち込まない

          ライターの仕事に限らず、どんな仕事をしていてもだと思いますが、人と比べて「その人は自分より優れている。羨ましい」と感じることは、スキルアップを妨げることになるかもしれません。 その人のようになろうとイメージして努力するならよいですが、羨ましい、悔しいという感情を抱えていることは自分を卑下しているともいえます。 私も、あの人はたくさん執筆していていいなとか、著名媒体に寄稿していて羨ましいと思ったことはあります。でも、チャンスは平等にあると思って、とにかく書き続けてきました。

          ほかのライターと比べて、落ち込まない

          先輩ライターや編集者の力を借りて、腕を上げる

          ライターは、政治経済、環境、カルチャー、旅行、美容など、得意な執筆分野をもっているものです。その分野を極めていくことは素晴らしいと思います。 私は、社会現象、ユニークなビジネス、文化の分野を中心に情報を集めて執筆しています。 フリーランスで執筆を始めたころは、海外の教育関係のネタ(教育制度、学校の様子、子どもたちの間で見られる現象など)についてよく書いていました。フリーランスなら、セールスポイントがないと仕事が入ってこないからです。大学・大学院の専攻が教育学だったので、こ

          先輩ライターや編集者の力を借りて、腕を上げる