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新月の日に、あり得ないもう1つの月が現れた!【漫画読書日記】

不気味に輝く青い月。
実際に、ブルームーンという呼び名の月はあるものの、
それは1ヶ月の間に2回満月がある日に呼ばれる名称であって、
本当に、青いわけじゃない。

しかし、この作品では、青い月が現れる。
しかも、新月という月が見えないはずの日に。

その月は、どくろの文様が浮かび上がったことから、
『ゴースト・ムーン』と呼ばれた。
そんな始まり方をする冒頭シーンを新月の日に、
再現してみたかったのでやってみました。

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1968年に「少年キング」で連作された漫画で、
好きな手塚治虫先生の漫画の1つです。

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もともと、七人の侍を始めとする、信念を貫き通して、
不利な戦いに挑んで行くタイプの作品が好きなので、
他にもアウトランダーズ、里見八犬伝 (1983年映画)
ローグ・ワン(スター・ウォーズ・ストーリー)
あたりなんかも大の好みの作品にあげられる。
この漫画もそんなタイプの作品の一つ。

その中で、今のZOOM会議、テレワークに通じる1コマが、
1968年に、すでに描かれていたのには驚きました。

そのコマの台詞を引用します。
「おかしいことに月の国会には会議室はない。
大臣や議員は、みんなそれぞれ自分の部屋に
いたまま壁にはめこまれたテレビを見ているだけだ。

なにかいいたいときは、
スイッチを押して放送すればいいのである。

こうすれば、だいいち乱闘もないし、
進行もはかどるし、すごく便利なのだ」
(ノーマン 2巻より)
当時の未来予想も漫画を読む魅力の1つです。

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月が舞台の漫画なので、
あとがきに、最終回の前の締切日に、ソ連が初めて
月ロケットを打ち上げたニュースのことが取り上げられていた。
どのロケットのことか、ちょい調べたが、
おそらく、1968年9月14日打ち上げの
ソ連の無人宇宙船「ゾンド5号」のことだと思う。
月有人飛行に使用する宇宙船の試験飛行で、
史上初めて月を周回して、月をスイングバイして地球に帰還した。

人が月に思いを掻き立てられるのはなぜなのか?
というテーマも、この漫画には投げかけられている。

現代になって、アルテミス計画による
月や火星の宇宙計画が、盛り上がって来たこともあり、
懐かしくなり、再度読み返してみくなった漫画でした。


そんな今日は、14:07ごろに蠍座で新月となります。
一晩中、月の無い夜で、星空を眺めるには最適な日です。
新月の日に願い事をすると良く叶うと言われています。
星を眺めながら、お願いしてはどうでしょう。




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