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政治家が知っておくべきGoogle検索結果画面の全貌

情報をさがすときに「ググる」という言葉は一般化して誰にでも通じる言葉となりました。有権者が選挙や政治に関する情報をさがすときもGoogleの検索を使うことが多くあります。
当社選挙ドットコムのWebサイトでも選挙時期になると、選挙名での検索数が通常時の10倍以上となります。

選挙時に参考にする情報は情報サイト・公式ホームページ

明るい選挙推進協会が、第25回参院選の全国意識調査をした結果、選挙情報サイトを見た、政党・候補者のホームページを見たという結果が上位を占めました(情報を調べなかったという回答が62.3ですが利用した人でグラフ化をしております)
では、この情報にたどり着くには「検索」か「アプリ」しかありません。アプリではニュースサイトしか情報を得る事ができませんので「選挙情報サイト」「政党や候補者のホームページ・ブログ」は検索からの流入となります。

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では、検索結果に表示させるには検索エンジン対策が有名ですが、GoogleやYahooの検索結果は単にWebサイトを表示させるだけではありません、ニュースや動画など様々な情報が掲載されていますので、その掲載内容を理解することで、自分が発信する情報がどのように、どこに表示されるのかを理解する事が有権者に情報を届ける最短距離となります。

Googleが考える検索結果

Googleは品質評価ガイドラインを公開しています。そこからGoogleがどのように検索結果をかえそうとしているのかを読み解くことができます。評価の
最も重要なのはコンテンツが「ユーザーの需要に合った質・量の情報を、最低限の手間で提供できるか」という点を問う「Needs Met」です。

Needs Met(需要の一致)

これは「需要の一致」と考えられ、政治・選挙に置き換えれば「有権者の需要にあった”質” と ”量” のあるコンテンツを出す」という事です。有権者が「●●選挙 候補者一覧」と検索すれば、その選挙の候補者全員が見れるコンテンツを求めていると考えられます。「港区 給付金 申請方法」と検索すれば、それは給付金の申請方法を知りたいはずです。このように「政治家が伝えたいこと」ではなく「有権者が欲しているもの」をWeb上に発信すれば良いのです。

Page Quality(品質の高さ・信頼性)

発信された情報が本当に信頼できるものなのかは判断ができません。フェイクニュースだという事も考えられますし、フェイクニュースをGoogleが出せば検索結果の信頼性に不安がでてしまいます。
そこでGoogleは「コンテンツが高品質で、信頼できるか」を問う「Page Quality」でNeeds Metの評価を補正しています。このQualityには、コンテンツ作成者(著者)に専門知識があること、権威があること、信頼できる作成者であることが重要です。
政治家である以上、その分野の専門家であるべきです。自治体の申請方法を自治体よりも詳しく解説できるはずですし、地方の課題についても誰よりも詳しいので、それをわかりやすく発信することが重要です。

Usability(つかいやすさ)

3つめはWebコンテンツが読みやすいか、使いやすいかが評価されます。どれだけ有益な情報が書かれていても読みにくかったり、情報にたどり着くのにストレスを感じるようではいけません。
特にいまではスマートフォンでアクセスするユーザーが多いため、Googleはモバイルフレンドリーである事が最重要になります。Webコンテンツが「スマホで見やすい・使いやすい」というのが重要です。

検索窓に表示されるサジェストキーワード

検索窓に検索キーワードをいれると、関連キーワードが表示されます。この機能をサジェストキーワードといいます。

以下は「東京都知事選」まで入力したときに表示される結果になります。これは検索する人がどのような言葉を使っているか、Googleが予測してキーワード候補を表示します。これをGoogleオートコンプリートといいます。
このサジェストはGoogleが保有する巨大なデータから、有権者が検索をするキーワード候補を出してくれていますので「有権者が実際に使っているキーワード」とも言えます。

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選挙であれば日程や年代が入力が多くなっており、有権者はいつ選挙があるのかを気にしていると考えられますね。この候補キーワードを含めて、どのようなサイトが上位に表示されるのか、そのサイトに自分が掲載されているのかを確認する事は忘れずに確認しましょう。

検索結果画面はWebサイトだけじゃない

google検索結果

スクリーンショットが長くなっていますが、スマートフォンでの検索結果になります。最初に表示されているのはGoogle独自に出している選挙日程です。そしてwikiの後に「動画枠(赤枠)」「ニュース枠(青枠)」が出てきて「Webサイト枠」が表示されています。
スマートフォンでスクロール無しで見えるのは「動画枠」までです。スグ下に「ニュース枠」が表示されますので、この2つに表示される事も、対策の一つです。どのようにすれば「動画」「ニュース」に出るようになるのかは別の記事で紹介します。

Googleを見ずに「有権者」を見る

Googleは常にユーザーのために検索結果を返します。政治家がGogoleばかり見てしまっては、有権者が置いてけぼりになりますので、テクニック的な話よりも大事なのは「有権者が、今なにを欲しがっているのか」「何を探しているのか」「何に困っているのか」を常に考え続け、Webコンテンツとして情報発信する事がGoogle検索結果で表示される一歩となります。

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