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さとラボmeetup! Vol.12 イベントレポート

みなさん、こんにちは!さとラボ運営事務局の望月です。

今回は、先日5月20日(水)に行われた「さとラボmeetup!」の内容を
お伝えできればと思います。

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0. そもそもさとラボって何?ミートアップって何するの?

そもそもさとラボmeetup! がどんなイベントなのか知りたい!という方のために、まずは簡単に本イベントの紹介をさせていただきます。

▶︎さとラボって?:

”地域を盛り上げたい学生の実験の場”であると同時に、地域に興味はあるけどどう活動すればいいかわからない、という学生が新たな一歩を踏み出すためのきっかけを見つけられるような学生プラットフォームでもあります。現在は、全国各地から100人以上の学生がオンラインコミュニティに参加してくれています!

https://peraichi.com/landing_pages/view/satolabo

▶︎ミートアップって何するの?

地域をフィールドに活躍するゲストを迎え、ともに学びともに考えるワークショップや交流会を開催しています。毎回30名近くの地域活性化に興味関心のある学生が参加してくれています。過去計12回の開催を通じて多くの学生に参加していただきました。

※過去のミートアップの様子

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1.どんな人たちが参加してるの?

さとラボミートアップには毎回、大学や学年を超えた、幅広い学生が参加してくれます。今回も、以下のアンケート結果から分かるように、参加者の方々の所属や学年、参加動機はバラバラだったようです!

<学部・学科>
農学部
商学部
商学研究科 
総合政策学部
国際文化学部
システムデザイン学部
法学部 政治学科
建築学部 建築学科
経済学部 経済学科
政治経済学部 地域行政学科
国際食料情報学部 国際農業開発学科
食料産業学部 食料産業学科
芸能学校 etc.           

<学年>

経験を積んだ大学3、4年生が少し多めだったようです。

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<参加動機>

シンプルに「地方創生」に関心がある方が多いですね!次が「テーマ」に興味ある方が多いという結果でした。

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2.今回のテーマはズバリ!

「ポストコロナを考える〜ローカルと学生の新しい繋がり方〜」

さて、ではいよいよ、今回のミートアップの内容をご紹介していきますね。

まず初めに、今回はさとラボミートアップ初の「オンライン」での開催となりました。運営としては、オンライン会議ツールのZoomを利用して、東京から遠方に住んでいらっしゃる方にも沢山ご参加いただけたのは、これまでのオフライン開催では得られなかった収穫ではないかと感じています!

時刻は、夜の20:00。イベント開始時刻近くになると、続々と学生さんがZoomに入ってきてくださり、開始までの10分間で、自然と参加者同士での自己紹介リレーが始まりました。やはり、学生限定イベントの強みは、こういった「フランクさ」でしょうか!(笑)

司会メンバーの合図とともに、ミートアップがスタートしました。アットホーム感が溢れ出す司会のファシリテーションぶりに、参加者の方々もあまり緊張することなく会の雰囲気に馴染むことができた様子でした。(司会の楓ちゃんありがとう)

以後は、以下のような流れで進められました。

【タイムスケジュール】
20:00〜20:10 チェックイン
20:10〜20:20 オープニング
20:20〜20:50トークセッション
20:50〜21:20 交流会
21:20〜21:30 クロージング

まずは、ゲストスピーカーによるトークセッションから振り返っていきますね!

3. 地域のために活動する学生スピーカーから学んだこと

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今回はゲストスピーカーとして、実際に地域を元気にするために活動をしている学生9人に登壇していただきました。学校のゼミや学生団体に所属して地域と関わる方から、個人的に地域と接点を持って活動している方まで、バックグラウンドの異なる何とも多種多様なメンバーに集まっていただきました!

簡単にゲストの紹介をさせていただきます。

①髙田理世さん:

西南学院大学4年生。NPO法人学生ネットワークWANのコアメンバー、FMラジオ番組「FUKUOKA2020」パーソナリティとして活動している。

②山下雅弘さん:

千葉大学大学院園芸学研究科 修士2年生。Instagramで突然メッセージを送ったことから、島のNPOとアーツカウンシル東京が共催で行なっている「HAPPY TURN/神津島」というプロジェクトに、庭担当として実際の空間づくりに携わっている。


③熊谷明奈さん:

慶應SFCの4年生で体育会でサッカーをする傍らで、大学と大学が所在する藤沢市遠藤地域との関係構築を目指している。子どもや地域の方、大学生が集まる「みんなの食堂」をオンラインで開催中。

④飯田真広さん:

高校生から地方創生に興味をもち、大学2年から新潟県小千谷市を定期的に訪れている。夢は小千谷市によそ者と地元の人が集うゲストハウスを作ること。日本酒が大好き。

⑤山登有輝子さん:

Instagramで総務省ふるさとワーキングホリデーの情報発信イラストアカウントを運用している。岐阜に関するイラスト作成からイベント開催までも担当。コロナは地方とより近くなるチャンスだと感じている。

⑥寺田大さん:

農業×地域=「もっといい明日へ」明治大学農学部4年生。就活をしながら、「もっといい明日へ」へ向けて頑張っている。農業系の学生団体に所属。何故なら、「農業」は、人間の生命活動において、欠かせない産業だから。そして、2021年には、世界で食糧危機が発生すると言われている。だからこそ今回は、今後益々逼迫する世界の食糧事情と自分の地方での活動を合わせて話したいと思っている。

⑦永井菜月さん:

学生団体Volante副代表を務める。当団体は『Made in Japan を元気に!』をモットーに、商品開発・PR・地域活性に取り組み、現在は8人の首都圏に通う大学生で活動している。

⑧鈴木啓大さん:

芝浦工業大学建築学部4年生。大学では建築を通した、地域活性について研究するゼミに所属している。他にも長野県の志賀高原でテレワーク推進事業に参加したりと活発に活動している。

⑨田丸さくらさん:

農家さんや漁師さんが食べものの今を切り取るニュースメディア、NIPPON TABERU TIMESの代表を務めている。実際に現場に足を運び、マスメディアでは伝えられないオフラインでの学びや気づきを発信する。

いかがでしょうか?ざっと見ただけでも本当にバラエティあふれるスピーカーの皆さんが揃っているのがお分かりいただけたかと思います!

ゲストの方々の活動内容をざっくりと紹介してみるとするならば以下のようになるかと。(もちろんこれ以外にもたくさんの活動をなさっています!)本当に皆さん、ジャンルを問わず様々な活動をなさっていて、とても3分ではお話を聞き足りない!といった発表ばかりでした。

<活動事例>
・地域にまつわるラジオ番組や地域メディア等の運営
・空き家リノベーションプロジェクト
・都市農家の縁農ボランティア
・都会の学生を地域に送る観光ツアーの企画運営
・対象地域の子どもたちや高齢者との共同料理プロジェクト
・商品開発×プロモーション×地域活性化 etc.


トークセッションでは、ゲストの方それぞれに「地域にまつわる活動の紹介」「withコロナでの活動の変化」「afterコロナを見据えて今から地域のためにできること」などを1人3分でお話ししていただきました。

「地域にまつわる活動紹介」では、ゲストの方々が活動の内容だけでなく「地域と関係を持ったきっかけ」「活動の目的や意義」などまで含めてお話しくださったのが印象的でした。ある方は、地域プロジェクトの実際の参加者の声を収録した動画を流しながら説明をしてくださったのですが、見ている方としてはとてもイメージがつきやすく、ついプロジェクトに参加してみたくなりました!

その中でも例えば、「地域と関係を持ったきっかけ」としては以下のような答えが上がりました。

「所属したゼミで地域と連携したプロジェクトに取り組んでいた」「地方創生メディアを通して興味を持った地域に直接連絡を取ってアプローチした」「ふるさとワーキングホリデーに参加した」「個人的に興味を持った地域に足を運び地元の人と仲良くなって繋がりを作った」

皆さん、色々な方法や機会を通じて地域と関わっているんですね〜。これ以外にも「どのような理由でいまその地域と関わっているのか」という問いはこれからもさとラボで取り上げていきたい話題だなと感じました!

「withコロナでの活動の変化」については、どのスピーカーにも共通していたこととして「Zoom等のオンラインを活用しての活動が中心となった」「地域に行けなくても現地とのコンタクトを取り続けることを意識している」「戦略的なSNSの活用に力を入れている」といった意見がありました。

また、コロナの影響でオフラインでの活動が思うようにできなくなり、地域をターゲットに活動する学生にとってはかなりもどかしい状況にある一方で、逆に新たなメリットも生まれたという声も聞かれました。それは、「オンラインでのコミュニケーションを通じて、全国各地のヒトや社会と以前よりも圧倒的に繋がりやすくなった」ということ。実際に、今回参加してくだった中で団体やコミュニティとして活動される方々からは「PC1台あれば自分たちの活動に参加できる体制になってからは、全国から仲間を募集できるようになった」「新しいフィールドで仲間や協力者を見つけられるようになった」との声が多数聞かれました。

「afterコロナを見据えて今から地域のためにできること」に関しては、正直みなさん試行錯誤しながら色々な取り組みをしてみて、これからの活動の方向性を模索しているようでした。その中でも例えば「今は地域支援も学生の繋がりも全てオンラインでやる!と割り切ってオフラインでの活動に向けた仲間集めや情報発信に力を入れたいと考えている」「SNSでの情報発信を通した地域や企業のPR・WEB版の旅行ツアーを開催する予定だ」など、オンラインをフルに活用した戦略を立てている方々が多いな、という印象を受けました。

ここで、とても印象的だった学生さんの言葉をご紹介します。

「手は動かせない。けど、頭は動かせる。」

つまりは、「現地には行けないけど、今はできる限り家の中で頭を動かしてできることをしよう」ということ。外出自粛宣言が溶けると、今後世の中はこれまでの遅れを取り戻すためにハイスピードで動き始めるだろうと言われています。その流れに対応できるような準備として、今から先の先までを見通した計画を立てていきたいと考えている、というお話でした。いや〜、すばらしいですね。

もう一つは、

「フィールドワークが全てではない、弾力性のある地域活性を」

というメッセージです。なるほど!と思いましたね。私はこの「弾力性のある」という言葉を「目の前の状況に合わせた柔軟性の高い活動をすること」だと認識させていただきました。つまりは「視点やアプローチを変えることで、このコロナ下でもできることをしていこうよ!」という意味じゃないかなと思います。

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以上、トークセッションでの学びの共有でした。

※ちなみに上記のスライドは、ゲストの方が用意してくださった資料で、「東アジアとマイクロツーリズム」に着目したポストコロナでの地域の傾向予測です、すごい分析ですね(笑)

4. 交流会を通してのさらなる学び

最後の30分間で、参加者同士での交流会を開催しました。

1班4〜5人に分かれてのよりアットホームな対話が始まりました。まずは、私の班でのトークの内容を簡単にご紹介させていただきます。

参加者Aさん:山形県出身・大学2年・地域でのお祭りや農業に興味あり・地域での活動はこれから!
参加者Bさん:群馬を中心に活動・現在休学中で会社の代表を務める・移住インフラの整備に取り組む
参加者Cさん:旅好きで色々な地域が好き・大学4年・農業系の学生団体やスタディツアーの運営団体で活動している

トークセッションの感想共有をした後、私たちの班では以下のテーマで話が始まりました。テーマは「withコロナで注目されている地方分散型社会の本質的課題」

このテーマが挙がったきっかけは、参加者Bさんのお話を聞いたことでした。Bさんは東京は地域性が薄すぎると感じ、群馬に移住したとのこと。さらにその理由を深掘りすると、Bさんの生活のテーマは「動植物、人間、地球全体にとって持続可能であること」。だからこそ、日頃から環境や食といった問題を身近に感じられる生活にシフトしなければならないと思った、という経緯があったとのことでした。

そこで、「コロナ下で都心部の人間が地方に移住する傾向が高まるのではないか」という昨今の話題について「持続可能性」という観点から議論する流れになったのでした。Bさんを筆頭に、この傾向を表面的な体制だけで受け入れてしまうことは「持続可能な社会を形成する」という観点からして少々危険ではないかという意見が出ました。地域の特性や文化、そこに昔から住んでいる人々の暮らしを全く理解せずに、その地域に移住する人々が増えては、環境問題やコミュニティのあり方に悪影響を及ぼす可能性があるのではないだろうか。

以降も、それに派生して「地方移住は何から始めればいい?」などといった話題で次々と話が進められ、用意された30分間はあっという間に終わりを迎えてしまいました。

また、他の班では、以下のような内容が議論されたとのこと。

・コロナ下でのコミュニケーションについて

年配層とのコミュニケーションがとりやすくなった。〜40代くらいまでは、Zoomで繋がりやすくなったし、〜65歳くらいまではMessengerで話せることが増えた。

・コロナ下で困っていること

地域は関係ないけど、働きすぎてしまう。行動時間が縛られない分、予定を詰め込みすぎてしまって、時間や体力のキャパというより、頭や心のキャパを超えてしまい、きついと感じる。

・afterコロナの前にwithコロナについて考えよう

afterコロナはそもそも来るのか?外出自粛宣言解除後も、第二波が来る可能性があると考えると、afterコロナよりwithコロナを考える方が大切では?

・afterコロナを考えたとして、ローカル×学生はどうなる?

「地方に行きたい、観光したい欲」が強まることで、地方に足を運ぶ学生が増えそう。オンライン学習やテレワークができるようになって、東京にいる意味が薄れてきた。「自分に合う密」を探すのが大事になる時代になるのでは?

以上が交流会の共有でした。(運営さながらですが、交流会の時間が短すぎましたね、次回以降工夫させていただきます…!)

5. 参加者の感想

会の最後に、参加者の方々に「Slido.」というチャットツールを通じて、ミートアップに参加した感想を共有していただきました。

今回はその中から抜粋していくつかのご意見をご紹介させていただきます!

<感想>
・とても勉強になりました。SNSで発信する重要性を感じました。
オンラインで活動しつつ、コロナ終結後の行動まできちんと考えられていて、自分ももっと考えないと!と思いました!
・みなさん地域の人(おじいちゃん、お母さん、こども)にオンラインが浸透していない中でどうやって巻き込んでますか!?
・同世代の方々が、この今までにない初めての状況の中で、止まることなく、何が出来るかを積極的に考えて、実際に行動して、発信して、周りを巻き込んで、活動しているのをお聞きして、とても刺激を受けました。ありがとうございました。
日本全国各地のいろんなことをしている人に出会えたので楽しかったです!!全員話せなかったので、今後参加者同士が繋がれる機会や話せる機会があったら嬉しいなと思います。

いや〜、たくさんのご感想ありがとうございます!

今回の参加者の皆さんでの繋がりをこれからも引き続き大切にしていけたらと思います。本当にありがとうございました!

さとラボでは、今後も「地域を元気にしたい学生が集うプラットフォーム」として機能すべく、様々な企画を提供していきたいと考えています!

次回のミートアップもお楽しみに!

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