見出し画像

癒やし系ミュージック

朝起きて、コンセントのスイッチを入れたら、何もしてないのに、勝手にMDの音楽が流れ出した。
その音楽はヒーリングミュージックだった。

聴けってことかな。と思って、私は聴いた。

高校生の頃、ヒーリングミュージックを集めたCDが流行り出し、私はそれらを買ってよく聴いていた。
ほとんど歌詞のない音楽ばかりだが、歌詞がない方がイメージが限定されないので良かった。

最近もストレスで手がピリピリしたり、あちこち不調なので、神様がポチッと再生ボタンを、押してくれたらしい。

良かった。

昔、誕生日占いの本に、音楽が癒やしを与えてくれるみたいなことが書いてあった。

確かに私の人生はそうだ。

高校生の時も、毎日暗い気分で、その癒やし系CDを聴いていたし、鬼束ちひろさんのCDを聴きまくっていた。自分と同じ気分のCDを聴くと良いらしい。失恋した時は失恋の歌を聴くなど。だから、暗い音楽ばかり聴いていた。

聴くだけじゃない。歌うことでも、私は癒やされた。歌っていると、その時だけは息ができる気がする。いつもは、魚が地上にいるみたいに、生きてるだけで息苦しいのに、歌を歌うと、とぽんと水の中に入れられたみたいに、涼しくて、気持ちよくなる。だからよくストレスが溜まるとカラオケに行っていた。けれど問題点は、私はストレスが溜まると、すぐに体調に現れるから、のどがすぐ痛くなってしまう。すると、歌が歌えなくなってしまうのだ。ストレス発散したいときに限ってストレス発散できない仕組みなのである。そうゆう時は悪循環である。ようやく喉が治るのを待って、カラオケに行く。

大学生の時、一人暮らししていた時も、私は家でずっと歌っていた。ベランダに洗濯物を干しながら好きなCDをかけて、歌うのが至福の時だった。そのために、ベランダ付きの部屋を選んだ。だけど、隣の人に丸聞こえだっただろうな。今思うと申し訳ない。

最近は、めっきり歌うことが減った。歌うことが悪みたいな風潮になるとは思わなかった。歌うことは二酸化炭素を出す以外は良いことだと思っていた。

だからか自然に喉がつまって歌えなかった。けれど昨日、車の中で1人、久々にマスクを外し、唄った。テルーの唄を何回も流して唄った。ちょっとした、山道みたいな所を走る時は、窓を思いっきり開けて、緑の匂いをかぎながら、マイナスイオンを吸込みながら歌った。そしたらすごく気持ち良かった。

やっぱり私は音楽に癒やされる運命なんだ。



はぁーと思って寝転がったら、MDの音楽が、止まった。寝転がった際、ぶつかってずれたテーブルの端が、ちょうどCDプレーヤーの再生/一時停止にあたったのだろうか。と思って見てみたが、テーブルの端はボリュームを調整するつまみにあたって、再生/一時停止ボタンには到底届かない位置にあった。

やっぱり、神様が聴かせてくれたんですね。

そして、もっと音楽に、親しみなさいということですね。

はい。癒やされます。