初めて老化を感じたとき

私が初めて老化を感じたのは、小学校3年生位の時である。

ちょっと早すぎない?と思うかもしれないが、ほんとにそうなのである。

それは、学校の帰り道のことだった。
友達と帰っていた私は、前を走っていく友達を、いつものように追いかけていた。しかし、急に疲れを感じ、走るのを止めてしまった。今までは、楽しく友達と追いかけっこをしていたら、楽しさしか感じなかったし、基本ビーダッシュで移動している感覚だったので、疲れなど感じなかった。しかしその時、疲れという感覚が、初めて楽しさを上回り、それまでの高揚感がすんとなくなった。そして「待って〜」と言っているのに、しつこく前を走っていく友達を、うらめしくも感じた。

その時、私のむやみやたらに走り回る時代は、終わりを告げたのである。

その後、成長という波に押されて老化を感じることはなかったけれど、23才を過ぎたころから毎年のように本格的な老化の悩みが出てきた。私はそれを記録しておけば良かったと思っている。

目尻のシワができたとき、鏡に映る顔が母に似てると感じたとき、首のしわに気づいたとき、顔のシミが濃くなったとき、白髪がぐんと増えて来たとき。

面白いように、順調に老化している。

それを初めて感じたのは何年何月何日の時だったのか。私は気になる。

けれどもうそれは、やりなおすことはできないんだなぁと感じる。

それが老化だ。

みなさんも、今からでも老化日記、つけてみることをおすすめします。何に役立つのか知らんけど。