柿本慧こ
展示会のお知らせや、作品が発表のお知らせなど
漢和辞典を目をつぶって2、3箇所適当に指差し、そこにあった漢字で熟語を作り、それをテーマに短編小説を作ります。不定期で、更新します。
昼休み、会社を抜け出したぼくは、いつのまにか喫茶店の中にいた。そこで出される不思議な飲み物は、「空のかけら」と交換で飲むことができた。それを持っていないぼくは、マスターから提案された、奇妙なしごとを、やってみることにする。
1. 救出 用水路に足を取られないように、ぼくは必死に歩いた。何かに追われているように、ぼくは感じた。けれどそれは、幻だった。自分でも、半分気づいているのだった。それでもぼくは、あくせく働き、今、こうして休憩中に逃げ出して、用水路に足を取られないように、懸命に歩いている。 そろそろゆっくり歩いても、良いころだろう。 にゃあと猫の声がする。三毛猫の声だと思ったが、その根拠はどこにもない。と、空から何かが降ってきた。そのとたん、目の前が、まっ茶色になった。 カラ
2024年3月9日15時。無事、かっこかこ展を、終えることができました。ご来場いただきました皆様、ありがとうございます。 改めて、違う目で見てもらうと、自分は全然感じなかったことを発見できたり、人によってそれぞれ、お気に入りの作品が違っていたり、とてもおもしろかったです。なにより、皆さんの愛を感じました。ほんとうに、ありがとうございます。 初日、5時間の搬入時間があったにもかかわらず、全然間に合わなくて、一番最初に来た知り合いの方に手伝っていただくという失態を犯しました。そ
久しぶりに、個展を開催します。ずーーーっと前から、いつか市場みたいな日常の一角で、ポッと非日常を感じられる展示がしたいなぁと考えていたのですが、それが、ついに、ついに、実現します!! 作品の数はあまり多くないので、これまで作ってきた作品をほぼ全部展示します。なので必然と、私が作品を作り始めた初期の頃からの作品も展示することとなり、全体的に、過去を遡るような展示になるなぁと思ったので、(過去)展という題にしました。というのは名目で、ポッと思いついたのが、「過去展」だったからで
みなさんは、家族そろってごはんを食べますか? 家は、みんな、食べたい時に食べるスタイルです。 父は毎日のルーティンがきっちり決まっていて、晩ごはんは、必ず夕方の天気予報を見て、そのあとお風呂に入ってから食べます。 私は寝る前に食べると胃の調子が悪くなるので、家に帰って来たらすぐお風呂に入って、すぐに食べ始めます。なので、父が食べ始めるのを待っていられません。 そんな私よりも先に、母は食べ終わっています。なぜなら、母は、お腹がすくと、機嫌が悪くなるからです。 なので、
豆をまきました。昨日。 まいた豆を一粒一粒しゃがんで拾っていたら、これはけっこうな運動だ。ということに気づきました。去年までは、豆を拾うという動作は、ただ単に豆を拾うという動作でしかなく、それほど意識せずに行っていたのに、今年は、膝の屈伸運動の一種と捉えている自分に、驚きました。こころなしか、腰も痛いです。確実に、1つ歳をとりました。 拾った豆を食べようとした時も、食べる前に歯を磨いてしまったことに気づきました。食べた後、また磨かなきゃなんない。失敗した……と思っていたら、
中学生の時、お祭りでブルーベリーのクレープを食べてからというもの、私はクレープに目覚めました。 先日テレビで、フランスでは2月2日に、ろうそくを灯し、クレープを食べるらしい。という情報を入手し、やってみたい!これこそが優雅だ!と思い、さっそく今日焼いてみました(柿本は優雅に憧れています)。 テレビで見たレシピ通りに作ったら、皮の縁がちょっとパリパリして、薄い皮がもちもちして、美味しかったです。 ろうそくをつけて食べてみたけど、ちょっと不安感が増しただけで、優雅とはほど遠かった
早く落ち着きますように 地面も 気持ちも
今日も寒いですね。朝、出がけに私がくしゃみをしたら、母が「あったかいお湯、飲んできな」と、やかんを指さしたので飲んでみたら、ほぼ水でした。なんもあったかくない。みなさん、体調にお気をつけて。
この間、久しぶりに祖母に会って来ました。96歳の祖母は、もう私のことなど、すっかり忘れてしまっているのですが、行ったらうれしそうにしていました。 私は髪が短いので、「女の子なの?」と確認されました。「髪がちんちくりんだったから…」とも言っていました。ちんちくりんって。そのあとで、「髪、きれいだね〜」と言って、フォローしていました。 おばあちゃんは、自分に息子がいることも忘れていて、いつか自分もすべて忘れてしまうんだな〜。一生懸命生きる意義ってなんだろう。などと、漠然と考えて
去年の年末から始めた冷蔵庫掃除が、ようやく終わりました。
今日の朝、この記事を投稿したのだけれど、その帰りに、しっかりとバスを降り損ねました。 今日は図書館に行くため、一つ先の停留所で降りようとしたのに、二つ先まで行ってしまいました。今回は、一緒の停留所で降りる人が一人しかいなく、しかも前の方に座っていたので、私にぶつかることもなく、スムーズに降りて行きました。さようなら。 気づいた時には、もうバスは、次の停留所に向けて、走り出していました。
この間、私はまたバスを降り損ねそうになった。 文章を書き終わり、ふーと思ってスマホをしまい、座席に座ってじっとしていた。そしてそのまま、じっとしていた。停留所に着いても、他の人がぞろぞろと降り始めても。 ボーっとしている私の肩に、バコンッと衝撃が走った。降りていく女子高生のバッグが、肩に当たったのだ。 そこで私は、我に返った。 「あ、降りるんだったんだ」 なんとか無事に、降りれました。 あの時の女子高生さん、ありがとう。