2019年11月 香港空港「トランジット」雑感走り書き

HND-HKG-KIXと飛んだが、今回の目的地はマカオ。

香港トランジットのチケットをどうしようか、という話が流れていたので、それに対して11月に実際に香港空港を使った人間、それも香港リピーターがどう思ったかを走り書いておく。

Summery

問題の端緒:香港情勢の大幅な悪化により、トランジットの場合に香港で足止めを食らうと本末転倒

香港女子には、香港空港にいるよ、と送ると「注意安全!Do not go to downtown!」と返ってきた。そういうときの話。

こういう状況でも香港に向かわねばならないビジネスマンもおられるだろうし、ホテルの安さが魅力で香港に行きたくなる人もいようと思う。

ところがトランジットだと、乗り継げるか?目的地に到着できるか?という問題が発生し、香港で足止めを食らうと本末転倒である。

結論:トランジットなら空港の制限区域から出るべきではない

私の「トランジット」:マカオへは、香港空港から直接フェリーで乗り入れた。つまり、「香港」には入ったが、空港の制限区域からは出ていない。航空機ーフェリー ではあるが、トランジットといえばトランジットである。

本文

香港情勢は刻一刻と変化していて、11/11と11/13の昼間、というピンポイントの話なので、その点は覚えておいてほしい。それ以前は平日の日中なら香港の市中も安全と思われていたけれど、11/11は月曜日であるにも関わらず、中環(日本で言うならば、まさしく丸の内としかいいようがないようなビジネス街)でも催涙ガス、という状況で、観光には向かない時期である。

一方の香港空港は、めっちゃ普通。

免税店が変わったようで、お店がいくつか変わっていた程度で、食べるところは相変わらず混んでいて、荷物があると席を取ることもできず、何も食べられなかった。ざわざわしていて、そんなに気を抜けない、そういういつもの場所だった。

AELを運行しているMTRのアプリでは、空港内に入るためには身分証と有効なe-Ticketが必要、と注意があった。空港占拠も、もう2度とさせないつもりだと解釈している。

キャセイなどを使った、香港トランジットの場合には、以下の点を守れば、なんとかなるのではないかと感じた。

1 一本のe-Ticketであること=別ぎりにしない

2 平日・土日祝日を問わず、24時間以内の乗り換えであること

3 制限区域からは出ない

4 LCCよりはレガシーで、再手配の必要がある場合に備える。言語に不安があるならば、JALかANAで発券して、その先もJALかANAのコードシェア便で取ること。これなら、日本に電話できる。

を守れば、なんとかなろうと思う。空港泊の可能性もあるので、一泊分の着替えや歯ブラシ・タオル程度は持っていていい。実際、私も持っていた。

1の意味がわからない人は、今すぐ香港トランジットの航空券をキャンセルすることを非常に強くおすすめする。意味が通じない=旅行に対して、知識・経験が明らかに足りていない。今の香港は、自己に帰責性のないトラブルに巻き込まれる可能性がある状況と認識していい。素手でラスボスに立ち向かうようなものだ。この状況で必要なのは、レベル上げ。

少し説明を加えると、「別切りにしてしまうと、到着便に大幅な遅延や欠航などがあった場合に、航空会社が再手配などしてくれない」ということである。これについて質問はうけつけない。

2 に関してのメモ:

・24時間以上香港に滞在する予定ならば、おそらく制限区域から出ることになると思われる。この場合、空港に隣接したリーガルというホテルがある(そんなに評判が良くないようなので期待しないように)。ここに宿泊すれば、徒歩でターミナルに行けるので比較的安全だと思う。博覧会駅の近くのマリオットの方が評判がいい。ここはシャトルバスを出しているようだが、シャトルバスが動かせない状況になったら、と考えると、私は面倒だと思う(=リーガルが完売でもない限りは予約しない)。東湧のノボテルならば、シャトルバスもあるし、買い物もできると思うが、住宅地に隣接している分だけ不安がある。(今の状況では私は選択しない)

・私がしたように、マカオや深圳・広州にフェリーで香港空港と往復することも可能。マカオ行きを待つ間に、深圳行きが出たが、日本語が多く聞こえた。ただ、本数に限りがあるので、その点も要注意。

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