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10万円払ってでもそれをやりたいか?

メンターと思っている、尊敬している方がいるのだが、その人を中心としたグループでお話をしていた時、誰かが「とにかくやりたいことがいっぱいで。全部やりたいことなのですが、全部やるには時間が足りなくて、タイムマネジメントが大変で…どうしたらいいでしょう?」と相談を持ち出した。

「ああ、まさにそれは私じゃないの!」と質問者さんに激しく同意した私。

質問者と同じ気持ちでメンターKさんの回答を待った。

Kさんは、間髪入れずに言った。

「そういう場合は、好きのレベルを上げて選別するのがいいね」

好きのレベルを上げるというのは、好きと思う物事のボーダーラインを引き上げる、ということ。

たとえば、40度くらいのぬるま湯も「熱い」としていたら、世の中、熱いお湯ばっかりになってしまうが、「熱い」とするレベルと100度まで引き上げたら、熱いと感じる物事は自然と選別されると。

レベルを上げるための方法はいろいろあるだろうが、メンターKさんが言ったのは、「今、あなたが好きで、やりたいと思っていることについて『それは、自分が10万円を支払ってでもやらせてもらいたいことか?』と問うてみるといい」というアドバイスだった。

確かに、自分がお金を払ってでもしたいこと、となると、その好きのレベルはかなり高い、と目から鱗。

それで、いつもやりたいことがいっぱいで鼻息荒く動き回っている私も、ちょっと胸に手を当てて考えてみた。

今やりたいと思ってやっていることで、10万円払ってでもやりたいことって何だろう?

…サーフィン。

…あと、家でのんびり本を読むこと。

それだけ?

やりたいことが山ほどあったはずなのに、10万円払ってでもやりたいのはこの二つだけであったという衝撃(笑)。

おいおい、世のため、人のためになりたい(はずの)私はどこへ行ったって、そりゃ、突っ込みましたとも。

でも、突っ込みつつも、こんなふうに整理する機会があったのはすごくよかった。

その前までは「自分はやりたいことがいっぱいすぎて困る」なんて思っていて、やりたいことでスケジュール帳がびっしりだったけど、とりあえず、スケジューリングに関してはサーフィンと、読書の時間を死守すればいいんだなってわかったので。

自分が何を望んでいるか、そしてその望みのためにどんな行動をすればいいかがわかると、ずいぶんスッキリする。

とはいえ、さすがにサーフィンと読書だけでは時間を持て余すので、好きレベルを10万円払ってでも、から、1万円払ってでも、くらいまでに下げるのはアリかなぁと思う。

そして、このランキングはおそらく時々変わるから、折りを見て「今の自分」にちゃんと確認を取るってことも大事だろうね。