成長実感が得られない人には『アウトプット大全』を読んでほしい

ここ最近、積極的にイベントに参加していました。シーのコーチングだったり、ライターや編集者が集まるオンライン飲み会だったり。(あなた職業なんだっけ?というツッコミはなしでお願いします。)

どちらでも話題になったのが「インプットとアウトプットのバランス」や「適切なアウトプット量」。これ、もしかして学び続ける者の永遠の課題なのでは……?

私がこの課題をうっすらと感じ始めたのが3月末。インプットはなんとなくイメージできるけれど、そもそも、アウトプットの方法がわからない。
「だから成長しないのかも」と思った私は、この本を読みました。

著者は精神科医の樺沢紫苑さん。毎月20冊の読書を30年以上続けている、とんでもないアウトプット名人です。
他にも、メルマガ発行、Facebook更新、YouTube更新、3時間以上の執筆を毎日こなしてるそう。え、1日が24時間ではない世界線で生きてらっしゃる……?

でもこの世に存在するらしい。恐ろしい。疑ってYouTubeを見に行ったら、今も毎日更新されていました。
そんな樺沢紫苑さんのアウトプット術の中から、成長したいフルタイム会社員でも活かせそうなものをピックアップします。

そもそも、どうすれば記憶に残るの?

どれくらいアウトプットをすれば、記憶は定着するのでしょうか?樺沢紫苑さんが提示する目安はこちら。

情報の入力から2週間で3回以上アウトプットすると、長期記憶として残りやすくなるといいます。(P25)

分かりやすい!数字で示していただけるのは、ありがたいですね。

根拠は、脳の仕組みだそう。
情報は「海馬」に2〜4週間仮保存されます。その間に何度も使われると、長期記憶として「側頭葉」に保存される、というわけです。
「海馬」にいる間に、「話す」「書く」を通じたアウトプットが必要なんですね。声に出すだけでも効果はあるそう!

これをせず、「読む」を繰り返していたから読書内容を覚えていないんだな、と納得。

インプットとアウトプットを繰り返しているのに成長しない人

見出しのような人も、もちろんいます。
樺沢さんは、フィードバックがきちんとできていないことが原因だといいます。

フィードバックとは、失敗した原因やうまくいった理由を考え、次のインプットに活かすこと。一人で完結するフィードバックも学びにつながりますが……。

最も効果的なフィードバック法は、「人」からアドバイスをもらうことです。(P34)

ですよね。フィードバックといえば人からされるものというイメージがある方が多いのでは?

人からのフィードバックを受けるとき、一方的にアウトプットへの評価を待つのではなく、効果的な質問をすることが大事だそう。自分なりに疑問点や問題点を整理することで、より深い学びが得られます。
たしかに。私も、営業活動やライティング関連のイベントにおいて、事前準備に力を入れたものほど、得るものが大きい気がします。

これを読んで、ライティングへのフィードバックがほしいと思った私は、オンラインサロン『sentence』に入会しました。(実は大学のころに幽霊部員をしていたので出戻り)『sentence』のnoteはこちら。

ライターや編集者が集まるオンライン飲み会に参加できたのも、『sentence』のおかげです!

時間がない人のアウトプット法

忙しくてアウトプットの時間を取れない方、多いと思います。私もその一人で、仕事をして家に帰るとクタクタで何もできません。(在宅勤務のおかげでなんとか、書く時間をキープできています。)

アウトプットのための時間管理には、コツが必要です。樺沢さんは、以下の3点が大切だと述べています。

①15分でアウトプットする
②スキマ時間を活用する
③スマホをアウトプットのツールとして活用する(P232-233)

①の「15分」は、あくまでも目安。アウトプットの質を決めるのは、かけた時間ではなく集中力です。時間を決めた方がはかどりますよね。

「15分」のアウトプットなら、通勤電車の中や昼休みにもできそう。朝起きてから家を出るまでの間や、寝る前の15分……忙しい会社員にもこのような「スキマ時間」はたくさんあると思います。この時間にアウトプットツールとして使えるのが、スマホなんですよね。

私は通勤時間等をSNSやネットサーフィンに充ててしまいがちなので、noteの執筆時間、本や映画のレビュー投稿等に使うようにしないと……と反省。
Twitterで回ってきた記事を読むだけでなく、感想をつけてツイートするだけでもアウトプットになるので、そこから始めたいと思います!

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ここには書ききれないほどアウトプットのコツが載っており、読み終わった後には本がふせんだらけになりました。

学習をしているのに成長実感が得られない方、インプットが過剰だと感じている方にとっては、学びが多い本だと感じました。
自粛期間のお供にぜひ!

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