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Netflixから学ぶ「身近で、ハマるクリエイティブ」であるために重要なポイント3つ

最近やっとNetflixを我が家に導入しました。

家でじっとしているのがそこまで好きではなく、レンタルDVDも観ないし、テレビドラマですらも興味が無くなってしまっていることと、それでも「もしかしてハマり過ぎて他のことが手につかなくなったら怖いな」と思っていたので敬遠していましたが、まんまとハマってしまいました。

そこで感じたのは、サービスのUXの質の高さでした。
これは、クリエイティブが身近で、なおかつハマる存在であるためのポイントでは…?と感じたのでこの気づきをメモすることにしました。

距離(タッチポイント)が近いこと

家にテレビがあればもちろん映像の迫力などによるサービスの質自体が保証されるわけですが、無くても、スマートフォンやノートパソコン、タブレットでも閲覧できることで、いつでも楽しめる利便性が提供されます。

どの状況においても、選びたい理由があり、なおかつ距離が離れません。タッチポイントを逃していないのです。

シームレスであること / 没入感を与え続けること

当たり前ですが、CMなどありません。
ドラマの最初のイントロ映像ですら「イントロをスキップする」ボタンが画面にはっきりと現れるほどです。何が何でも本編(商品)を見せつけようとしてきます。

しかも、シリーズ物の映像を観ると、1話が終わるごとにエンディングが少し途切れてまで次の話に自動で切り替わります。いい意味で止めどきがありません。

しかし「止めどきがない」と表現しましたが、止めどきがないこと以上に作品の世界観を阻害していないというのが答えでしょう。没入感を作り続けています。

混乱を招かないこと
日本国外のWebサイトを中心に、ページの一番下までスクロールすると数秒で次のページにジャンプする仕様がチラホラ見受けられたときがありました。
そもそもWebサイトの挙動としては異端過ぎて、個人的に混乱した記憶があります。この差はなんでしょうか?
Netflixと、たまたま訪れたWebサイトでは、まず「ユーザーがコンテンツを求める熱量」、「コンテンツ内でのストーリーを感じやすさ」が違うという点が大きいのではないかと思います。
Webサイトでこの演出を行うことは、悪い言い方をすると、「サービス側の自意識過剰による混乱を招く」結果となりうるということです。

親切、フェアであること

さて、そうして数時間ぶっ通しで利用すると「また○○を視聴中ですか?」とダイアログ形式で問いかけられます。

これだけ長く映像が流れていると、ユーザーが眠ってるのか?気が散って画面を観ていないのか?どちらにせよコンテンツの魅力が存分に伝えられていないことになります。あえて中断を促す、愛のある選択肢です。

実際に中断しても次回の再生は途中からすることができます。
ここまで楽しんだコンテンツに飽きても、近いジャンルの作品や最新作がズラッとレコメンドされますね。
例えば、長々と観た作品に飽きて中断したとしましょう。しかし、これだけの作品数があれば、ひとつの作品が満足いかないことに不満が募りにくいでしょう。フラストレーションの少ない建設的なコミュニケーションといえるのではないでしょうか。

以上

以上、「身近で、ハマるクリエイティブ」であるために重要な3ポイントでした。

こんなnoteを読む方にとっては、どれもごく当たり前で、すでに書籍や職務ですでに知っていることかもしれません。
しかし、そんな当たり前でありふれてることにハッと気づかせられたのが、僕の中でNetflixでした。

こうして噛み砕くと何かに活かせそうではないでしょうか。

最後にCIMBAの昨年リリースのアルバムからNETFILX & CHILL feat. KOWICHIです。

海外のR&Bを強く意識したトラックにフロウです。この曲を始めアルバム良作ですよ〜

では。

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