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2019年のドラマのうち、オススメしたい3本を選ぶなら。

ドラマについていろいろ書いてきた2019年の終わりに誰かに…とりあえずどなたかは存じませんが、あなたに「今年のドラマの中ならこれ、見るといいよ」とオススメするなら、ということで3本選びました。リンクが貼られてるものは、私が書いたリアルサウンド内の記事に飛びます。記事はどうしてもネタバレなので、未見の人は記事の方は見ずにドラマをみてくださいませ。

まずは絶対見てほしい「いだてん」
このドラマは、大河ドラマとして大傑作なのはもちろん、日本のドラマの歴史に残る、ほんとうに、とんでもなく、とつけむにゃー、名作です。
二つの時代の二人の主人公の話が同時進行で語られる、おまけに一見オリンピックとは関係なさそうな志ん生の話まで出てくるという複雑な構造で、特に初期の頃は混乱する人も多かったのかもしれませんが、その仕組みに慣れて「わかる」という状態になったらしめたもの。複雑であればあるほどうれしくなるという、不思議なテンションになっていきます。未見の方、がんばって見てほしい。

次に「凪のお暇」。これもすごかった。
人の多面性、優しい人のもたらす狂気、ほしいものをほしいと言えない苦しみ、自分をそのまま出すことがゆるされない空気、などなど、「わかるーーーー」と何度叫んだことか。お仕事とか社会とか、なんだこれしんどくて動きがとれないなあ、休みたいなあ、というあなたに見てほしい。

…3本目、迷った。いいものたくさんあった今年。迷った末に、同率でふたつ挙げます。
「トクサツガガガ」の、好きなものを好きと言えない、周りの望みとと自分のギャップに苦しむあの重苦しさは、よくそこを描いてくれました、ってほんとに思って、毎回夢中でした。好きすぎて渋谷までトクサツガガガ展見に行っちゃいましたもん。好き、を大事にしたい、でもなんかしんどいなあ、というあなたに見てほしい。
もうひとつ「きのう何食べた?」も、のんびりふんわりな日常の作品に見えて、でも実はそのゆるい空気を作るためにみんなすごくがんばってるよねえ、みんな愛しいねえって思う、そんな作品で、大好きです。

全体に、「しんどいな」って思っても黙っている人のしんどさを、そっとすくいあげてかたちにして見せてくれる、そのしんどさをゼロにすることはできないかもしれないけど、でもわかってるよ、見てるよ、味方だよ、という優しい作品が多かった…あるいは、そういうものに私がつよく惹かれた年だった気がします。しんどいあなたに、この4本のドラマを、どうぞ。

他にも「だから私は推しました」とか「腐女子、うっかりゲイに告る」とか「俺の話は長い」とか「シャーロック」とか、見てほしいのたくさんありすぎでしたね。豊作な2019年。ありがたい。


あれ、どうしてここに 「おっさんずラブ in the sky」が出てこないの?となったかと思うんですけど、あれはね、ひとにはオススメしません。私が、なんなら世界で私ひとりだけが好きでも別によくて、ほかの人が見ても見なくてもそれはどっちでもいいんです。そのくらいわがままに好きです。
という話の続きはまたあとで。わあ、アベマの配信が終わっちゃうー。




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