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フラクタル構造を用いたQi充電効率向上のための多重共振回路設計



## 要旨
本研究は、フラクタル構造を利用してQiワイヤレス充電の効率を向上させる方法を提案します。特に、110kHzから205kHzの範囲で多重共振点を持つフラクタルコイルを設計し、その理論的背景と予測される実験結果について述べます。フラクタル構造は自己相似性を持ち、異なるスケールでの共振周波数を実現するため、効率的なエネルギー伝達が可能となります。

## はじめに
ワイヤレス充電は、モバイルデバイスの利便性を高めるために広く採用されている技術です。特にQi規格は、広範なデバイス互換性を持ち、普及が進んでいます。しかし、ワイヤレス充電の効率向上は依然として重要な課題です。本研究では、フラクタル構造を利用したコイル設計により、Qi充電の効率を向上させる方法を提案します。


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