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リスペクトバレンタイン|6月14日は「尊敬してます」を伝える日

新しい記念日として、リスペクトバレンタインがあったらいいなと思っています。


「尊敬してます」という意味の「好き」を伝える日

恋愛的な意味の「好き」を伝えるのが2/14のバレンタインです。

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でも「好き」にはもっといろんな意味が存在していて、「尊敬してます」ということを伝える日って、あってもいいなと思っています。

「リスペクトバレインタイン」とは、バレンタインから4ヶ月後の6/14、尊敬する人に尊敬してますと伝える日です。

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6月がいいと思うのは、6月は休日になる記念日がなくて、イベントが少ないというのもあって。バレンタインの半年後の8/14も考えましたが、お盆だし…と思い、暑くなる前の6月くらいが、リスペクトにはぴったりなのかなと。。





褒める日を増やしたい

最近、誹謗中傷の問題が大きくなる中で、「褒める日」を増やすことに意味はあるんじゃないかと思っています。

あと、知り合いの人とか、会社の人、友達に「リスペクトしてます」って急に言うタイミングがないなと。送別会とか、大きなプロジェクト終えたあとの打ち上げで深く飲んだ時とかに言うくらいな気がして。記念日になっていると、言いやすいんじゃないかなと思いました。

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別に、何のプロモーションでもなく、ただ思ってたことなんですが、もし興味ある人はぜひ6/14に、リスペクト告白をしてみてはいかがでしょうか?



リスペクトバレンタインの贈り方

2/14のラブバレンタインは「チョコ」ですが、リスペクトバレンタインは、物ではなく言葉だけでいいかなと思ってます。noteやSNS、DMなどで贈る感じです。

知り合いではない有名人とか偉人とかだと広すぎるので、一応「知っている人」という縛りの中で書くのがいいかなと思います。リスペクトしてる人は、それなりの数になっちゃうと思うので、その中でも今贈りたい人に贈る感じかと思います。





👍 僕のリスペクトバレンタイン:4人

ここからは、僕のリスペクトバレンタインです。(書くのは、やっぱりちょっと恥ずかしいですね…)


1:川村真司さん _CD

僕のルーツは佐藤雅彦さんなのですが、その佐藤雅彦研究所の出身で、佐藤さんのDNAは受け継ぎつつも、それとはまた全然違った表現や領域で活躍する川村さん。

僕が勝手に描いている「クリエイティブ家系図」というものがあるんですが、その分類では川村さんは、僕と同じ系譜の先輩にあたる人ということになっています。。

川村さんの作るものはずっと追っています。自分には到底つくれないものなので、真似るというよりは、そっちはもう川村さんが開拓したから、自分はこっちのエリアに行こう…みたいな指針になっていたりもします。

僕の尊敬する好きな人は2パターンです。

●変化し続ける人
●思想/言葉だけでなく、ちゃんと「アウトプット」で返し続ける人

川村さんはまさにそんな人。リモート撮影の先駆的なMVと、かわいいプロダクトと、表現系ウェブの金字塔と、テクネと、メルカリのCIという振り幅、やばくないですか。。

SNSの声が強くなりすぎたり、バズとかの影響が強くなり、良いものの価値が数字で現れすぎてしまったで、自分の美学・軸みたいなものが定期的にグラグラしてしまいます。そんなとき、川村さんや清水幹太さん、Whatever、ライゾマさんもそうですが、芯がある人達は、心の栄養的な存在です。

その中でも、川村さんは明確に「新しいアイデアの土俵」で闘い続けていて、まさに「尊敬」という感じです。

安易に自分のクレジットにCDとつけたりするのが、すごく苦手なんですが、それは川村さんみたいな人こそが、CDだというハードルがあり。CDは勇者っていうか。チームリーダー=CDみたいなことではないよね、といつも思ってしまいます。

尊敬してます!



2:センボーさん(Exonemo) _アーティスト

日本のネットアートの代表的な存在。WEBを始めた頃、その世界ではFlashを使ったおしゃれサイトが正義という風潮がありましたが、あまりそこに向かおうという気持ちにはならなくて、そんなときエキソニモさんの、Googleの作品やWEB作品を観て、「そうそう、こういうの!」なんて勝手にシンパシーを抱いていました。(その時点で僕はまだ、『初めてのCSS』の本を読んでいる頃。何もWEB作品つくってない頃。)

センボーさん、今はNYで活動を続けられていますが、定期的に出る新作は、ずっと面白い。モニタにペインティングする作品は2015年の作品ですが、これだけデジタルコンテンツが増えた中で、どういうアプローチになるんだろうと思ってとき、この作品が出てきて、すごく嬉しかったです。

アイデアの「組み合わせ」的なことでいうと、ディスプレイ×ペイントということ自体は別に考える人はいるんでしょうが、そういう事ではなく、「どこで止めるか」が本当にセンスだと思っていて、この作品は生で観ると、異物的な存在感に、アナログでもデジタルでもない何かを超越的な感触がありました。センボーさん、めちゃくちゃ影響を受けています。

尊敬してます!


3:新海岳人 _アニメ監督

アニメ監督の新海くん。(「君の名は」ではなくて「あはれ!名作くん」の方の新海です。)新卒で上京してきて、友達がいないとき、mixiでハイロウズ好きということを知ってコンタクトとってから、15年以上の付き合い。

同い年で、大学のときにすでに文化庁メディア芸術祭で新人賞とっていて、大学は別でしたがその存在は勝手に知っていて。新卒1年目で本を出版して、ずっとすごい人。みたいな印象の友達。

昔から、彼の言葉には妙な説得力があり、自分の「美学」がブレないのが尊敬ポイントです。新卒の頃の僕はもっと浮ついていて、雑誌やメディアで見たもの・有名なものを「イイ」と思ってしまうミーハー感があったのですが、新海くんはそういうのに左右されることなく「俺はこれがいいと思う」という自分の軸を一本持っていました。

ブレない「美学」をもつことの重要性は、新海くんから学びました。

新海くんの作品も、やっぱりブレなくて、昔から「凝ったアニメつくるの面倒だから無理!」「だから動かないアニメを作る」と言って、会話劇アニメをずっと作り続けてます。当時、アニメ作家というとデジスタなどの影響もあり、「動かさない」なんて選択肢がなかっただけに、驚きました。

自分には何ができて、何ができないかを明確にして、自分の持っている材料と、信じられる美学をもって挑んでいく。

という考え方も、新海くんから得たものです。

関係的に、直接言うのは絶対無理だけど、
実のところ尊敬してます…



4:栗林くん _企画屋

自分より年下でも尊敬してる人ってたくさんいますよね。その1人が、もとバズマシーン、今はチョコレイトのCDとして、コンテンツを作りに作りまくっている栗林くん。企画力がすごいんですが、その凄さというのがまた他の人とは種類が違っていて、1つの面白いアイデアだけでなくて、「フレームの企画」というんでしょうか。

たくさんの企画を体系的に束ねていくスキルが、尋常じゃなく高いんですよね。CD的な人は、そういうことができる人が多いんですが、その分類の仕方がすごく独特で、尊敬ポイントです。

あと「バズと仮説思考」という視点も栗林くんから学んだことです。「コンテンツの作り方」を発明しようとし続けている人で、常に何かをつくるときに、仮説を立ててアウトプットしています。

何かを作ってTwitterで発信するだけだと、「良かった/悪かった」だけしか知見が得られなくて、うまくPDCAが回っていかなくなります。そのうち、受けやすいものを安易に踏襲して、バズのダークサイドに飲まれていったり…

その結果「いいもの」と「バズ」は別、という結論になることも多いのですが、栗林くん(チョコレイト)は一貫して「バズとコンテンツ」の土俵で闘っているのが、本当にすごいなと思います。怖いんですよね、この土俵…。

「この作り方/出し方だと、こういう結果が得られるんじゃないか。」という大きな仮説があって、それをもとに、コンテンツを出していくと、1つの結果で一喜一憂せずに、もっと大局的に評価をくだすことができます。

もっと単発的に「いいものを作る/面白いものをつくる」を指針に動いてきた僕にとって、「大きな仮説を立てて、その検証のためにコンテンツを作る」という考え方は、精神的にもすごく楽になりました。仮説思考が入ったことは、すごく大きな変化です。

僕より5つくらい若いのに、なんでこんな成熟しているのか、、5年後どうなっているんだろう。。尊敬してます。



いざ書いてみると、1人に対して、どうしても長文になってしまうので、ここで一旦とめます。。本当は他にも、

●トラフさん
→建築の世界でも、独特な存在感のトラフさんと一緒に仕事して、すごく影響をうけて、結婚指輪もトラフさんのデザインにした話とか、

●しおたん
「発信」の発明家だと思ってる話とか

●うじー
「言葉の切れ味」について考えさせられた話とか、

●菊地敦己さん/高井薫さん
若い頃、一緒に「山、それは」という展覧会をする機会があって、そこでいろいろ影響を受けた話とか、

●伊藤P
もやもや・池の水などについて、トークショーでご一緒したとき、企画のつくりかたが、全然違ってて、それの影響の話とか

●ブルーパドルギルドのメンバーの話とか

●1980YENのメンバー話とか

いろいろしたかったですが、、一旦ここで止めます。



👍 リスペクトを書くと区切りがつく

こうして書いてみると、リスペクトの気持ちを文章化するのは面白いですね。

自分の場合は、特に自分の思考法に大きな影響を与えた人が、尊敬ポイントなんだなと発見がありました。

もしよかったら、リスペクトバレンタイン、一筆どうでしょうか。


記念日協会に申請してみようかな…



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