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【ゆかしきもの】自宅で浴衣を洗う

本格的に浴衣シーズンですね♪
着物に興味はなくても、浴衣は着てる!
という方も多いですよね、きっと。

夏の暑い中着た浴衣、
めちゃめちゃ汗かきますよね?
着た後で浴衣はいつもどうしてますか?
クリーニング??

でもちょっと待って!

汗って水溶性の汚れなので、水洗いで落ちます。
浴衣洗いがメニューとして設定してあるお店も多いのですが
(ドライクリーニングか水洗いかは不明ですが…)
派手にワインをこぼしてシミを作ってしまった、等の問題がなければ、
自宅でも全然洗えますよ!

『高価な浴衣はクリーニング店に出した方が良い』
というネットの記事も多いんですが、高価な有松絞りなんて、色落ちして当たり前&シワも風合いなので、自宅洗いで充分。
むしろ自宅洗いに向いていると思います。
わざわざお金をかけるの、ちょっと勿体無いな…と思うんです。

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去年の写真ですが、この浴衣も有松絞りです。
有松絞りの浴衣は色落ちするのですが、
「それも風合いです」と書かれて売られている物が多いです。
藍染の浴衣も色落ちすると聞くのですが
こちらも「洗い込んだ風合いも味」という事です。
私は有松絞りも含めて、自分の浴衣は全て自宅で洗っています。

今日は私が普段実践している、
浴衣の自宅クリーニングの事を書いてみようと思います。

※リスク管理は各自でしっかりお願いしますね!

注意ポイント①色移りについて

よくネットに書いてあるのが
『タオルを濡らしてトントンして、色移りしないかチェックしましょう』
なんですけど

これはやった方がいいです。

特に白地に濃い色の柄のものなどは、
色落ちしやすいのだと白地の部分に色が付きます。
(白地に赤の模様などは特に要注意です)

濡れタオルトントンして、タオルに色移りする浴衣は確実にアウトです。
こういう浴衣はクリーニング屋さんに頼んだ方が無難だと思います。

これでオッケーでも、実際洗うと色が出る場合もありますが、
しっかりすすげば大丈夫な場合も多いです。
ただ、地色が真っ白な浴衣は色移りにご注意ください。

注意ポイント②洗剤について

洗濯洗剤には●●性、という表記があるのですが
お洒落着用の洗剤:中性or弱アルカリ性
なのですが、
洗浄力が弱め=服へのダメージは少なめ
だと思ってOKです。

液体洗剤より粉末洗剤の方が洗浄力は強めなようです。
その分、粉末洗剤の方が色落ちはしやすいです。
色落ちが心配な人は、
汚れたところは先にポイントで手洗い→
中性or弱アルカリ性のお洒落着用洗剤で全体を洗う
のがオススメです。
目的に合わせて洗剤選びも意識してみましょう…!

ちなみに私は中性のお洒落着用洗剤を使用していますが、
今のところ色落ちでひどい目にはあってないです。


注意ポイント③水量と水温について

これもよくネットで見かける基準なのですが
水があったかいと色落ちしやすいです。
真夏って水道水があったまりやすいですよね。
そして、水量が少ないのも色移りの原因になります


注意ポイントまとめ
①洗剤の種類を目的に合わせて選びましょう。
②濡れタオルで色落ちしやすいかチェックしましょう。
③お湯洗いはNG、水量は気持ち多めで!


と、書いてはみたんですが
私は実際そんなに色移りや色落ち、した事ないんですよね。
既製品の浴衣でもした事がないので、
多分大丈夫じゃないかな、という個人的な気持ちです…笑

では早速洗い方について

早速じゃぶじゃぶ!と行きたいところですが、
まずファンデ汚れや食べこぼしがないかチェックしましょう。
洗い終わった後に気が付いた時の徒労感たるや………笑

ファンデ汚れはメイク落とし等でトントン、
食べこぼしは食器洗い用の中性洗剤や
固形石鹸でトントンして落としてから洗濯しましょう。

そして私の個人的な意見なのですが
浴衣を洗うのはまだ良いのですが、
真夏のアイロンがめっちゃくちゃ嫌!
できたらやりたくない!

これを省くためにどうしてるかというと
単純に脱水をしないでビチャビチャのまま干しているだけです。
干すの重いし多少濡れるけど、真夏のアイロンよりは……笑

ではでは、とりあえず洗い方からスタートします。

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浴衣をこんな感じに畳みます。
畳み方はググってください!
(丸投げしてごめんなさい)

小さく折りたたむ時に屏風畳みにすること。
(汚れが落ちやすくなるらしいです。)
これを洗濯ネットに入れて押し洗いします。

バスタブに少しだけ水を張って洗剤をちょろっと投入
→シャワーでジャージャー水を入れて洗剤を溶かす
→ある程度の水位になったら浴衣を投入
→ザブザブ押し洗い
→洗剤水から上げて軽く水気を絞る
→バスタブの水を入れ替えてすすぎ(2回)

こんな感じです。
(良い子の皆様は洗剤の量やらちゃんと測ってくださいね)

ちなみに私は、お風呂掃除のついでに浴衣を洗うことが多いです。笑
バスタブを綺麗にして浴衣を押し洗い
→ベランダ干し
→バスタブを流してお掃除完了
セットで綺麗になるから気持ちいいです。主婦っぽい!笑

干し方について

着物用のハンガーがあると乾くのも早くてシワが伸びやすいです。

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ビチャビチャのまま干すと水分の重さでシワが勝手に伸びるので
私はこれでアイロンを省いてます。
↑の浴衣も洗った後です。シワあんまりないですよね♪

着物用ハンガーは突っ張り棒等とS字フックでも代用できます。
その時は真ん中と両サイドを、S字フックで物干し竿に吊します。

ただし、高さに注意!
私の手持ちはリサイクル浴衣でサイズが小さいのですが、
既製品の浴衣はサイズが大きく、
身丈も長いので下がついちゃう時もあります。

普通のハンガーでも干せます。
これなら下がついちゃう心配はナシ。

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着物用のハンガーより乾きにくいので
この時は脱水20秒くらいかけます。
(そのくらいアイロンが嫌!笑)

ノー脱水で干しても、脱水ゆるめでも、
真夏のカンカン照りの日とかだと割とすぐ乾きます…!
パリッと浴衣を着たい方は、洗濯糊を使うと良いらしいですよ。
私はしんなりした浴衣が好きなのでそのままですが、パリッと派の方はご参考まで。


いかがでしたか?

浴衣ってそもそも普段着というか、
昔のルームウェアなので、自分で洗えて当たり前といえば当たり前ですよね。
楽しく着た後はさっぱり洗って
また次の機会に気持ちよく着て頂けたら嬉しいです!