見出し画像

自分の「強み」の本質理解~強みの磨き方について~

先日、自分の強みの見つけ方とその磨き方について解説しました。

強みは放っておくと鈍くなってくるので、常に磨き続ける必要があります。しかし、磨き方にはコツがあり「より多くの人の役に立つように磨く」ことが重要だと書きました。
今回はさらに実践的な強みの磨き方をお伝えします。

実際に仕事の中で強みを磨く方法は

「アウトプットの機会を意図的に設ける」
「強みの質と量が高まるように意識する」


まずは「アウトプットの機会を意図的に設ける」について解説します。
私は自分の強みの一つに「ビジョン発信力」があります。自分が担当している組織のビジョンを構築し、そのビジョンをスタッフに浸透させていくことが得意です。しかしビジョンについて発信する機会は多いようで、意外と少ないものです。日々何かの話しをする中で、組織ビジョンに関することを織り交ぜながら話しをすることはできますが、一つのストーリーとして全体に発信する機会というのはなかなかありませんでした。そこで私は自分で毎月ビジョンについての話しをする機会を設けました。

以前の職場では毎月中途入社で入ってくる社員がいたので、私は新入社員研修の中に1時間「ビジョン講話」という時間を入れてもらいました。そこでは私が考えている組織ビジョンについて「なぜこのビジョンにしたのか?」「どういった背景があるのか?」「今後何を皆に期待しているのか?」ということを1時間かけて話しました。これを私は3年間毎月行いました。またこの講話時間は既存の社員であっても聞きたい人は聞きに来ていいことにしたため、毎月新入社員3~5名+既存社員5人ほどを前にして自分の口で組織ビジョンを語り続けました。

これは自分でも驚くほど自分の「ビジョン発信力」を高めることに役立ちました。話せば話すほど言葉が洗練され、無駄が削ぎ落されていきました。一方で毎回聞いてくれたスタッフからフィードバックを受けるので、どの言葉が分かりづらくて、どの言葉が心に響いたかを知ることができ、最後はほぼ聞いてくれたスタッフ全てに「組織ビジョン」が浸透しているのが分かるほどになりました。そしてこれは社員数が多くなればなるほど、組織の責任者から直接話を聞くということが効果を発揮し、一つにまとまっていく感覚がありました。

強みをより尖らせる

またもう一つのポイントである「強みの質と量が高まるように意識する」は、特に質の観点で磨く意識が大事になります。
私は「相手の課題を見つけて改善案を提示する」という能力を伸ばそうと思い訓練を続けていました。その人の過去を聞いてどんな経験を経て今の考えを持つようになったのか?を探っていき、そして見つかった課題に対して「こうしてみてはどうですか?」「こう考えることもできますよ」と解決策や考え方を伝えるというものです。

ただこの取り組みで難しいのが相手の課題に迫るプロセスが大雑把だと、解決策の提案も大雑把になり、改善するのがとても大変になってしまい、結局変えられないということになります。
しかし過去を丁寧に聞きすぎると、とても長い時間が必要になってしまい、効率が下がります。そのため、いかにピンポイントで課題を特定し、できるだけ短時間で見つけることが必要です。
これを鍛錬するのです。最初は詳しく過去を聞かないと分からなかったことが、慣れてくるとピンポイントで課題を見つけることができ効果的な改善策を提案することができるようになりました。

このように「アウトプットの機会を意図的に設ける」「強みの質と量が高まるように意識する」を組み合わせることで強みを磨くことができます。

ぜひ皆さんも自分の強みを特定し磨きをかけてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?