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自分の行動を決めてしまう「固定概念」の外し方

私は学生時代、自分で学費と生活費を稼がなければいけなかったので、一番多いときで5つのアルバイトを掛け持ちしていました。

(参照)3大コンプレックス(お金がない)

昼間は大学で授業と実験、そして朝と夜、そして深夜はアルバイトに時間を充てていました。睡眠時間は平均すれば1日2~3時間でした。
そして私は社会人になっても、「山手線と同じサイクルで働く男」と言われ、始発で出社し終電で帰宅するという働き方をしていました。当時は1日17~18時間労働で土日も出社していたので月間労働時間は360時間~380時間は働いていたと思います。(大きな声では言えませんが、月の残業時間は200時間を下回った月はなかったと思います)。

それだけ働いて結果を出してきたので、当時私の「仕事」に対するイメージ

自分は人の3倍働いてやっと一人前
生きるためにはとにかく稼ぐしかない
お金を稼ぐには努力するしかない
努力していない人は怠け者
好きなことだけやっていてもお金は稼げない

と考えていました。

ゲシュタルトについて

このある物事に対する考えの塊のことを「ゲシュタルト」といます。

ゲシュタルト(Gestalt)とはドイツ語の「形」を表す言葉で、心理学では「全体を、部分の寄せ集めとしてでなく、ひとまとまりとしてとらえた、対象の姿。形態。」と定義されます。自分が持っている「固定概念」と言い換えることが出来ます。
またコーチングでは「人はある物事に対して一つのゲシュタルトしか持つことが出来ないため、無意識的に元に戻ろうとする力(ホメオスタシス|恒常性維持機能)が働く」と考えています。

私は仕事に対しては上記のようなゲシュタルトを持っていたため、短時間で成果を上げている人や、楽して儲けている人の話しを聞くと、「世の中そんなに甘くない」「そんなのは誰にでも当てはまるわけではない」「その人は要領が良いからできる」「自分はそういうタイプの人間ではない」と考え、決して受入れようとはしませんでした。

ゲシュタルトを書き換える

ところが、自分がマネジメントの仕事をするようになってから、自分が長時間働いて成果を出すことに限界が出始めました。
やらなければいけない仕事の範囲が広く、また次から次へと出てきて、それらを全部ひとりでこなすことが物理的に出来なくなりました。そしてその時に「組織化」の手法を勉強したことで自分の仕事に対する考えが一気に変わりました。

自分一人で成果を出すのではなく、チームで成果をだす
一人で5人分の仕事が出来る人を作るより、10人で20人分の成果を出せるほうがいい
仕事の質と量を同時に高めらるのがマネジメントの役割
人の成長を促せるリーダーこそが最も優秀なリーダー

そしてこれを現場で実践しました。

結果としては組織のパフォーマンスは何倍にもなり、また成長し自信を付けることが出来たスタッフが何人も現れました。またスタッフが成長すればするほど、私の働く時間はどんどん短くなっていきました。

この成功体験から私のゲシュタルトは大きく変わり、

今では残業をすることは殆どなく、それでもパフォーマンスは依然では考えられないほどの結果を出すことができ、サラリーマンとしての年収は2倍になりました。

ゲシュタルトを書き換えるためには、まず自分がどんなゲシュタルトを持っているかを知ることが必要です。そして自分のゴールを設定し、そのゴールを達成しているときには、自分はどんなゲシュタルトを持っている必要があるのかを考えることで、少しずつ自分の考えを変化させることが出来ます。

ただし、自分のゲシュタルトを一気に大きく変えたい場合はコーチングが機能しますので、ぜひ自分の成し遂げたいゴールがある場合は試してみてください。

※コーチングのご依頼がある方はTwitterよりメッセージください。



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