「ストレス」があるから人は成長出来る

2021年5月7日 18:06

皆さんが「ストレス」に感じることは何ですか？

仕事
勉強
スポーツ・部活
家族関係
友達関係
学校
マスコミ
SNS
コロナウィルス

などなど、様々なことからストレスを感じるでしょう。
多くの場合「ストレス」という言葉は、悪い意味でつかわれることが多いのですが、実際にはストレスがあるから人は成長することが出来るのです。

今回は「ストレス」と「成長」について解説します。

「ホルミシス効果」について

皆さん「ホルミシス効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？
これは「ある物質が高濃度あるいは大量に用いられた場合は有害であるが、低濃度あるいは微量に用いられれば逆に有益な作用を果たす現象」のことを言います。

例えば、ワクチンも身体に害が出ないように調整した状態や量を投与することによって体に免疫を付け、外敵から身体を守るために投与されます。

またこれ以外にも、野菜が体に良いというのも実は「ホルミシス効果」だと言われています。例えばお茶やカカオ、ワインなどに多く含まれるという「ポリフェノール」も世間的には体にいい物質と言われています。

しかし、実際には身体にとってはストレスを与える物質という研究データが出ています。しかし、「ポリフェーノール」は少量を摂取する分には、身体にダメージは与えるものの、その後の回復過程において血液を綺麗にしたり、血圧の低下、美容効果などがあるとされています。

つまり、「ポリフェノール」自体が身体にとって良い物質なのではなく、実は身体に適度なストレスを加えることによって、その後身体が回復するときに、以前よりもいい状態になって回復するので、効果が出ているのです。

このようにストレスは適度に身体にダメージを与えることで、その後の回復を促し、ストレスを加える前よりも強くなって回復する効果が期待できます。

つまり、適度なストレスは身体を強くするというわけです。

このストレスとパフォーマンスの相関関係を表したもので有名なのが「ヤーキーズ・ドットソンの法則」というものがあります。

ヤーキーズ

これは適度なストレスが加わっているときは、人のパフォーマンスを向上させるが、それ以上のストレスを加えると不安や焦りを生みだし、さらに強くなると身体に害を与えるというものです。

また逆にストレスが無さ過ぎるのも、誰からも期待されていない、誰ともつながっていないということで、それによっても体調が悪化してしまいます。

つまり人間には適度なストレスが加わっている状態をいかにキープできるかが、成長の鍵と言えます。

ヤーキーズドットソンの法則からも、適度なストレスが必要だということは分かりますが、しかし問題はどこが自分にとって一番適したストレスなのかを見極めることだと思います。

これは運動でも同じで、トレーニングをした後は十分な回復期間が必要で、その回復過程で身体が超回復することは有名です。

同じように仕事や勉強でも、過剰なストレス状態に身を置きすぎると、回復が間に合わず身体を壊してしまいます。

そこで私が一つ指標としているのが、「自分でコントロールできる度合い」です。

例えば仕事においては、自分でコントロールできる仕事と、自分ではコントロールできない仕事があります。

この自分ではコントロールできない仕事によるストレスは、私は非常に危険だと思っています。

なぜなら、自分にとってはきつくて辞めたいと思っても簡単には止めることが出来ないからです。

一方で自分でコントロールできる仕事であれば、厳しすぎれば自分で調整することが出来るので、ストレスの強度も調整できます。

私が良く行っているのは「締切り効果」を使って、自分のパフォーマンスを最大化させる方法です。

自分であえて少し厳しめに締切りを設定して、その締切りまでに成果を出すように仕事を設計します。

すると、そこで仕事を終えるように脳が働きだし、まだ締切り効果も手伝って、非常に高いパフォーマンスを出すことが出来るのです。

そして余裕をもって仕事が出来るので、そのあと自分で仕事を緩めることも可能になり、十分な回復も出来るというわけです。

以上のようにストレスは自分にとって良い場合と悪い場合があります。
自分を成長させるためには適度なストレスをいかに自分でコントロールできるかにかかっています。

✅ホルミシス効果が身体を強くする
✅適度なストレスを加えることで人間は成長出来る
✅自分でコントロールできるストレスを選択する

ぜひ皆さんもストレスを上手に使って、自分の成長やパフォーマンスの向上を図ってみてください。

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