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リラックスとパフォーマンスの相関関係

私は子供のころに勉強を全くしなかったため、高校を卒業した時には偏差値が24しかありませんでした。そこから大学受験を始めたので、大学に入るまでに3年間も浪人することになりました。

(参照)3大コンプレックス(勉強ができない)
(参照)偏差値24からの大学受験

3浪目の2月、受験シーズンに入ったとたんに私の緊張はピークに達しました。「今年受からなかったらどうしよう」という気持ちがぬぐい切れないまま受検はスタートしました。

最初の2校は手ごたえがあったにも関わらず不合格になってしまい、そしてすべり止めと考えていた日本大学の受験日に私の緊張はピークに達しました。受験会場に入ってからは緊張で鼓動が早くなり、汗が止まらず、腹痛でトイレに駆け込みました。

そして試験が始まったにも関わらず全く解答が思い浮かびませんでした。試験問題はこれまでに何度も解いてきた基礎問題で分からないはずがありませんでした。しかし、どうしても解答が書けない。焦れば焦るほど頭が混乱しました。

そして試験終了。その時点で私は落ちたことを確信しました。
そしてホテルに戻り完全に打ちひしがれているときに、父親と電話で話しました。状況を話すと父は「分かった。帰ってこい。もう1年頑張ればいいじゃないか」と言ってくれました。

この時、私の体から緊張が一気取れていくのが分かりました。そしてそのあと受けた2校は共に合格を勝ち取りました。

コンフォートゾーンの仕組み

この時私の中で何が起こっていたのでしょうか?
実は私は「コンフォート・ゾーン」を外れてしまったのです。

コンフォートは「快適」とか「楽」という意味なのでコンフォートゾーンとは「(自分にとって)快適な空間」となります。自分にとって快適な空間とは、つまり一番リラックスできている状態ということです。リラックスできているとき、人は最大のパフォーマンスを発揮することが出来ます。

このとき私は「極度な緊張状態」から自分の「コンフォート・ゾーン」から外れてしまいました。(極端にコンフォートゾーンを外れたところを「パニックゾーン」と言います)。

ところが私は、父親の一言で緊張が一気に和らぎ、翌日以降は受験会場に行っても、まるで自分の家にいるかのような心の状態になりました。これは自分の精神状態にとって一番「快適な空間」にいることが出来たということです。

例えばサッカーでホームとアウェイで勝率が異なるのもこれが理由です。しかし、たとえ自分にとってアウェイの場所だったとしても、精神状態がホーム(コンフォート・ゾーン)にいるときと同じになっていればリラックスすることができ、自分のパフォーマンスを発揮できるということになります。

自分のコンフォートゾーンを維持して、パフォーマンスを出すためには「ビジュアライゼーション」という「イメージトレーニング」が効果的です。

本番の状況を事前に頭の中に描いて、自分がリラックスしてそこにいるイメージを持つことが出来るようになれば自分のパフォーマンスを落とすことなく、発揮できるようになります。

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