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【旅先紹介(アメリカ編)】ポートランド〜コーヒーと自転車と緑の街〜

“あまり知られてない街、ポートランド”

 「アメリカ」と聞いてどのような街を想像しますか?多くの人は、ニューヨークやロサンゼルス、ラスベガスといった場所を思い浮かべるかもしれません。どれも大きくて、世界的にも有名で、多くの人が訪れる一大観光都市ですね。海外旅行に行ったことがある人・これから行こうと思っている人も多いかと思います。
 しかしアメリカには、こうした有名どころ以外にも、まだまだ日本では比較的マイナーな、それでいて素敵な街がたくさんあります。賑やかで華やかな大都市も魅力的ですが、「旅先でゆったりとした時間を過ごしたい」「『ザ・観光地』以外の場所にも行ってみたい」と考えている方にはおすすめの旅先です。
 今回はそのうちの一つ、筆者も数年前に住んだことがある「ポートランド」という街の魅力をご紹介します。興味を持った方はぜひ、コロナ後の旅先候補リストに入れてみてください!

“アメリカ西海岸の街、ポートランド”

 ポートランドはオレゴン州にあります。「オレゴン州」と言うとよく「?」という顔をされることが多いので少し説明すると、、、
まず、だいたいで良いので北アメリカの地図を思い浮かべてください。
大陸の左側に太平洋に面する州が3つあります(アラスカ州を除きます)。上からワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州です!
 ちなみにワシントン州には、イチローが在籍していたこともあるシアトルマリナーズのシアトル、カリフォルニアにはハリウッド映画で有名なロサンゼルス、といった有名な都市があります。
 そして、そのオレゴン州の中でもとっても上の方にある街、そこがポートランドです(上のワシントン州との州境にとても近いです)。
 まとめると、「ポートランドは、アメリカの左側の、上から2つ目の州の、その中でも上の方にある街」です。
 東京からは直行便(デルタ航空)が飛んでおり、9時間ほどのフライトになります。サンフランシスコで乗り継ぐ行き方(ユナイテッド航空など)もあります。
 イメージつきましたでしょうか。それでは、次の章からは具体的なポートランドのおすすめポイントを画像付きでご紹介していきます。

“カフェの街、ポートランド”

 ポートランド1つ目の魅力は、カフェ文化です。先にも述べた通り、ポートランドはシアトルの真下に位置します。シアトルはアメリカ西海岸のコーヒー文化を代表するような街であり、あのスターバックス・コーヒー発祥の地でもあります(スタバ1号店があります)。地理的な近さからも、そのシアトルのコーヒー文化の流れを汲んでいるとされ、街中がおしゃれなカフェにあふれています。

▼大通りを眺めながらコーヒーを一杯「パーク・アベニュー・カフェ」

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▼ぜひデッキで飲みたい「バリスタ」

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▼お土産にはコーヒーを「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ」

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“ストレスフリーにサイクリングができる街、ポートランド”

 2つ目の魅力は、自転車レーンがあることです。さすがアメリカと言うべきか、何しろ広大な土地があるため、都市計画もダイナミックになされているようです。車道と歩道との間に自転車専用のレーンがあり、それぞれが日本では考えられないほどゆったりと広がっています。
 通常、東京では自転車は歩道を歩行者に気をつけながら走るか、車道を車に怯えながら走るかの2択しかありませんが、ポートランドでは誰にも迷惑をかける心配なく、ゆったりと走行することができます。歩行者や車にとっても、自転車との接触事故の危険が少ないので、この自転車レーンはみんなをハッピーにしていると言えるでしょう。
 自転車は大学や自転車屋さん、無人の自転車レンタルスポットで借りることができます。
 また、ポートランドではよくお店の前に小さな鉄棒のような物体がいくつかあるのを見つけることができますが、これは自転車置き場で、鉄棒と自転車をキーチェーンで結びつけて使用します。

▼いたるところに無人の自転車レンタルスポット

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▼最初はわからないが徐々に自転車置き場だとわかる自転車置き場

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“美しい景観美を誇る街、ポートランド”

 3つ目は、州内で一番発展している都市にもかかわらず、緑が多く、穏やかな街並みが広がっていることです。街を散歩していると、街路樹や公園を多く見ることができます。「パーク・アベニュー」という、公園が真ん中に組み込まれた大きなストリートまであります。
 また、ポートランドの景観の良さに貢献しているのが、「マックス・ライトレイル」と「ストリート・カー」です。これらはいわば路面電車で、この街ではほとんど路面電車かUberで移動します。それゆえに地下鉄やいわゆる「線路!」みたいな線路、「駅!」みたいな駅がないため、歩いている時にガキガキとした建築物が急に登場したりはせず、とても穏やかで静かな街の中にいる雰囲気を感じることができます。
 ちなみに、州をまたぐ移動には、唯一ある大きな駅からアムトラックという列車に乗って移動します。

▼みんなが集まる公園通り「パーク・アベニュー」

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▼「自然が豊か」と両立する「夜景が綺麗」

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▼気長に待とう「ストリート・カー」

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“休日が楽しみな街、ポートランド”

 4つ目の魅力はショートトリップ/エクスカーションが充実していることです。太平洋とロッキー山脈に挟まれたオレゴン州にはアウトドアが楽しめるスポットがたくさんあり、釣りやキャンプ、ハイキングを楽しむことができます。動物園や樹木園などもあります。
 また、中距離バスに乗って上のシアトルまで行ったり、国内線か列車で下のサンフランシスコやロサンゼルスに遊びに行くこともできます。

▼ずっとこのまま漕いでいたい「トリリアム・レイク」

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▼季節によって表情を変える「ホイト樹木園」

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“隠れた素敵シティ、ポートランド”

 いかがだったでしょうか。もしかしたら日帰り旅行というよりは、少しゆったりめに滞在する方が、この街の真の魅力に迫れるかもしれません。
 朝起きたら自転車でカフェまで行ってテイクアウト、近くの公園のベンチに座ってコーヒーを飲み、午後は友達と湖で日が暮れるまでカヤックを漕いで遊ぶ...アメリカでそんな優雅なバケーションを過ごしてみるのはいかがでしょうか。